ADHD(注意欠如多動症)の特徴とは?2歳ごろから現れる?チェックリストも【専門家監修】
「マンガで学ぶ子どものADHD(注意欠如多動症)」今回は、症状が現れる時期がテーマです。幼少期から学童期、思春期と、年代別に変化する代表的な症状や困りごとについても解説します。
子供のADHD(注意欠如多動症)の症状は、、2歳ごろから7歳ごろに目立ち始め、診断は7歳ごろからされることが多くあります。幼児期や小学生時代に目立っていた特性は、小学校高学年以降の思春期になると落ち着いてくる傾向がありますが、一方で劣等感を抱きやすくなるという報告もされています。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ADHD(注意欠如多動症)の特徴は2歳ごろから
ADHD(注意欠如多動症)と診断された人たちの中には、乳児期にも「なかなか寝つけない」「寝返りが多く、落ち着きがない」「抱っこされることを嫌がる」などの傾向があった、と振り返る声も。ただ、このような行動は定型発達の赤ちゃんにも見られるもので、一概にADHD(注意欠如多動症)と結びつけることはできません。
ADHD(注意欠如多動症)の特性がはっきりしてくるのは、早くても2歳ごろからです。「じっとしていられない」「かんしゃくを起こすことが多い」「ものを壊したり、乱暴な遊びを好む」などの様子から、専門機関に相談したり、医療機関を受診して気づくケースが多いようです。また、3歳児健診のときにADHD(注意欠如多動症)の疑いがあるということで、フォロー対象になることもあります。
2~3歳の時期に多く見られる特徴は、多動性や衝動性であると報告されています。落ち着いて座っているのが苦手、電車やバス、公共の場など、静かにするべき場所でも騒いでしまうなど、多動性の特徴は親にとってもヒヤヒヤするもの。周囲の視線が突き刺さり、肩身の狭い思いに苦しんだ経験を持つ方も少なくないでしょう。
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目的にまっしぐらで周囲のことが見えていないのかも、と思ったら
せわしなく動き回る理由をADHD(注意欠如多動症)のある小2息子に聞いてみたら【体験談】
「どんな感じで動いてるの?そんなに動いて疲れないの?」私の質問を聞いたむっくんは、しばらく考えてこう答えました。
「なんかじっとしていると、ムズムズするっていうか。体がくすぐったくなるんだよ。勉強しているとその間はじっとするじゃん?じっとするとまばたきで瞼しか動かせないでしょ?ずっとそうしてたらオレはくすぐったくてたまらなくなるけどなぁ」
なるほど、むずむず!むずむずの理由は体幹の弱さなのか、感覚刺激なのか、いろいろと気になってしまうからなのか、分からないけれど。むっくんはむずむずしている不快感を解消する目的で動き回るということに納得です。
(中略)
この会話の最中、あっ!と叫んでむっくんは「あるもの」を取りに行きました。それはバランスボール。むっくんのお気に入りで普段からよく使っています。おもむろに自分の椅子を避けて、バランスボールをセッティング。イス代わりに腰かけてぼよんぼよんと楽しみます。
「これなら瞼以外も動かせるし、机で字も書ける!長く座っててもむずむずしない!すごくいい!!」
バランスボールがむっくんの学習お助け隊に入隊しました。
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子どもがADHD(注意欠如多動症)と診断される時期は?
また、大人になってからADHD(注意欠如多動症)と診断される人もいます。学齢期は、周囲から個性的な子どもとして認識されることが多く、本人の性格の問題として見過ごされてきたものの、社会に出てから仕事や対人関係で困難を抱え、受診に至ることも多いようです。
最近ではADHD(注意欠如多動症)という名称が広がり、発達障害への認識が広まってきたことから、子ども時代に診断を受ける方も増えているといえるでしょう。
ADHD(注意欠如多動症)の特徴は?何歳ごろ診断される?【専門家監修】
1歳半健診でわが子の「多動」に気づき【体験談】
1歳半健診を受ける時期になりましたが、母子手帳のチェックリストにある“指差し”や“言葉での簡単なやりとり”などもできていたため、私は安心しきって「この子の1歳半健診はすぐに帰れるだろう」と考えていました。
(中略)
1歳半健診の会場に着いてすぐ、「あれ?」と感じました。
ほかの子どもたちはおとなしくお母さんの横で待っているのに、娘だけがウロウロと待合室を練り歩くのです。
「こっちにおいで」「ママのお膝で待とう」「大好きな絵本もあるよ」など、どれだけ声をかけても振り返りません。いつもなら呼んだら来るし、振り返って笑うのに、一体どうして?と思いました。
(引用、一部改変)
(療育園の)先生方も「癇癪の様子がただごとではない」と感じたそうです。そこから「詳しく話を」ということになり、今度は心理士に加えて医師にも診ていただくことになりました。
一番の困りごとというと多動だったので、私はてっきり「発達障害があるとしてもADHDの傾向だろう」とばかり思っていました。
ところが、医師と心理士さんが問題視したのは多動や癇癪の強さよりも場所見知りと人見知りを全くしないことの方で、「現時点で診断をつけるとするなら自閉スペクトラム症」と告げられました。
これには本当に驚きましたが、ADHDの診断は3歳ごろまでつけづらいという理由のほか、よくよく考えると、「周囲の様子を見ることなく自分の欲求を優先してしまう」という自閉的な傾向が場所見知りと人見知りのなさにつながっていたのか!とそこで初めて気づきました。
(引用、一部改変)
定型発達と信じてた2歳次女も自閉症?1歳半健診のチェックリストは〇だけど…「ただごとではない癇癪」をきっかけに療育へ
乳幼児期から思春期にADHD(注意欠如多動症)の多動傾向は変化する?年齢による症状の変化を解説
年齢によるADHD(注意欠如多動症)の症状の変化を解説
ADHD(注意欠如多動症)の症状は未発達の乳児では、診断は困難です。そのため、乳児期にADHDと診断されることはありません。
●1歳~6歳(就学前)
幼児期に見らえる特徴の例として、じっとしていられない、癇癪(かんしゃく)を起こすことが多い、ものを壊したり、乱暴な遊びを好む、一つの遊びが短い、急に飛び出す、指示が入りにくいなどの症状があげられるでしょう。集団生活が始まり、困りごとがあらわれて専門機関に相談したり、医療機関を受診して気づく場合があります。
●6歳~小学校高学年くらいまで
例として、授業中でもじっと座っていることができず歩き回る、授業中勝手に発言することが多い、物を忘れたりなくしたりすることが多い、突発的な行動をおこすことがあり自分の怒りの感情をコントロールできないなどの困りごとがあります。
●思春期(小学校高学年くらいから)
思春期になると、幼児期や小学校低学年時に目立っていた多動性は落ち着いてきますが、感情のコントロールの困難、整理整頓、忘れ物、なくし物などの不注意行動は持続していることが多いです。
また、発達障害のある子どもは、思春期に入ると劣等感を抱きやすい、という傾向も報告されています。中学、高校では校則や定期テスト、部活動、さまざまな行事など、規律を守って集団行動をする場面が増えていきます。また、第二次成長をきっかけに、他者との違いも意識し始める時期です。思春期特有の悩みに寄り添いながら、自分自身の得意なところにも目を向けることができるように、サポートしていくことが大切です。
ADHD(注意欠如多動症)のある中1息子は、多動は目立たなくなったけどおしゃべりが止まらない!?【体験談】
普段は「場の空気や人の気持ちを理解するのが苦手」「こだわりが強い」「人より物に対する興味が強い」などのASDの特性が目立つコウですが、ADHDの特性もいろいろとあり、ADHD治療薬を服用しています。
授業中に立ち歩いたり道路に飛び出したりするようなことはなく、一見目立った多動や衝動性はありません。
(中略)
元々「中学生男子にしては家庭内でよく話す方だ」と言われることもあるコウですが、学校帰りに話があふれ出てくるときは、学校で抑えていた特性を解放しているときなのかもしれないなと感じることがあります。
学校では興味のあることを話したくても一方的な独演会はできませんし、会話のキャッチボールをするときも「相手に伝わるかな?」と考えながら話さなくてはいけません。衝動性を刺激する要素は多くても、「今すぐ言いたい!」を我慢するシーンは家庭よりも多いだろうと思います。
そんなコウが家でノビノビとおしゃべりをあふれさせている間、「私は『王様の耳はロバの耳!』と叫ぶための穴のような存在になれたらいいのかな?」と思いながら、日々学校でのようすを楽しく聞かせてもらっています。
発達障害息子、止まらないおしゃべりで「ADHDの特性を解放」!?我慢が必要な中学校生活、母の少し楽しい役割とは
まとめ
思春期になると、授業中にふらふらと立ち歩いたり、会話の流れを無視して突然周りの人に話しかけたりといった、幼児期や小学生時代に目立っていた行動は落ち着いてくることが多いようです。
成長と共に環境や、対人関係なども変ってくるものです。本人の好きや得意に目を向けながらその子にあったサポートができるとよいですね。
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