しかし、投薬に対する周囲の意見は厳しく…反対派の意見が刃のように刺さる

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その当時、私が付き合っていた発達障害児のママ友さんたちは「お薬反対派」の方がほとんどでした。

薬の服用を勧める医師をまるで敵のようにみなしている方が多く、とてもじゃないけれど、息子に薬を服用させるか迷っていることなど打ち明けられませんでした。

投薬に対する意見の中でも、私が1番辛かったのは「本人の意思ならいいと思うけど」という言葉でした。4歳の息子には、「本人の意思」なんて確認できないのです。

「薬を飲みたいか」と聞いたら、4歳では「美味しいなら」ぐらいの回答しかできません。本人の意思ならば薬を飲ませても悪くない、じゃあ本人の意思が確認できない年齢のときは、どうしたらいいのでしょうか…。

このまま、暴れ狂う息子と一緒に暮らしていくしかないの?私は誰にも相談できず、悶々としていました。

溢れる子育て情報。正解がないからこそ、周囲に振り回されない意思を持ちたい

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投薬について悩んでいると、ママ友だけではなく、親や教師などからあれこれと反対されることが、よくあります。ネット上にも、薬の副作用などについて、ネガティブな情報が溢れています。

そんな中、決断をしなければならないのは、本当に辛いことだと思います。

けれども、発達障害児を育てていたら薬だけではなく、様々な場面で外野の声に左右されます。そんなとき、いちいちその言葉に傷ついて自分を責めていたところで、何も事態は改善しません。

私は投薬を迷っていたときに決めました。

外野のアドバイスは、「ほどほどに」聞いておけば良い、と。

そうでなければ、心が壊れてしまうと思ったのです。

迷った時は、とことん納得するまで確認して

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そして私は、

●あり得る副作用
●副作用がひどいときにすぐに薬が中止できるかどうか
●半永久的に飲むのではなく状態が改善したら服薬をやめることができるのか

…等を、繰り返し医師に確認しました。その結果、自分で納得できる答えを得ることができました。

結論から言えば、息子は服薬を1年程度したことで落ち着いたため、現在は薬の服用をしていません。

けれども今後就学してから、また状態が変わる可能性もあります。また薬が必要だと医師に提案されれば、そのときまた考えようと思います。

そうやって、親も周囲の声と折り合いをつけながら、育児をするしかないのだと思います。
たった一つの「答え」を決める前に~発達障害児への投薬派と自然療法派の分断に寄せてのタイトル画像

たった一つの「答え」を決める前に~発達障害児への投薬派と自然療法派の分断に寄せて

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発達障害の症状に、「お薬」は効果があるの? ―児童精神科医・吉川徹(7)


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