発達障害の「二次障害」に対して、医療ができること

こうした疾患ではない「二次障害」に対して、医療が単独でできることは限られます。

しかし状態の悪い方に対して、それでも途切れずにつきあい続けるということは、医療が比較的得意な支援です。また必要に応じてお薬を使ってその時の苦痛を少し和らげることもできる場合があります。誤った学習を解きほぐしていくための、日常生活の中での支援と経験の積み重ねと併せて、医療の支援を活用することも必要な場合が多いでしょう。

また、医療のもう一つの役割は「二次障害」の予防でもあります。前回お薬についての記事のなかで、薬を使うことを考えるのは「嫌いなもの・ことが増えているとき」と書いたのは、そのためでもあります。正しい見立てと、適切な日常的な支援、どうしても必要な場合のお薬は、「二次障害」の軽減、予防に役立つと信じたいところです。
発達障害の症状に、「お薬」は効果があるの? ―児童精神科医・吉川徹(7)のタイトル画像

発達障害の症状に、「お薬」は効果があるの? ―児童精神科医・吉川徹(7)

認知行動療法(CBT)とは?メカニズムや形式、体験談まとめ【専門家監修】のタイトル画像

認知行動療法(CBT)とは?メカニズムや形式、体験談まとめ【専門家監修】

ADHD(注意欠如多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】のタイトル画像

ADHD(注意欠如多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの0歳~6歳、小学生、思春期まで年齢別の特徴、診断や治療、支援、接し方など【専門家監修】のタイトル画像

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの0歳~6歳、小学生、思春期まで年齢別の特徴、診断や治療、支援、接し方など【専門家監修】

行動障害のある家族を支えることに「限界」を感じたときは―児童精神科医・吉川徹(9)のタイトル画像

行動障害のある家族を支えることに「限界」を感じたときは―児童精神科医・吉川徹(9)


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。