小児期崩壊性障害とは?【専門家監修】

ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10206001390

小児期崩壊性障害とは、かつての診断基準であるDSM-Ⅳに記載されている診断名であり2歳頃まではコミュニケーションや適応行動において発達的な遅れがみられなかったのに突然、成長の過程で覚えた言葉や排泄能力などを失い、最終的には知的障害を伴った自閉スペクトラム症のような状態になる障害です。この記事ではその特徴や原因、類似している障害との比較を紹介します。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
目次

小児期崩壊性障害とは?

小児期崩壊性障害には、少なくとも2歳頃までは社会的コミュニケーションや対人関係、遊びや適応行動において発達的な遅れがみられなかったが、2歳以降(10歳まで)に獲得されたはずの発達期相応のスキルを失ってしまうという特徴があります。具体的には、話せていた言葉が話せなくなる、できていたはずのコミュニケーションをとれなくなる、トイレで排泄できていたのにできなくなる、おままごとなどのごっこ遊びのバリエーションが乏しくなる、運動能力の低下などです。なお小児期崩壊性障害は、かつての診断基準であるDSM-Ⅳに記載されている診断名であり、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」および常同的な行動や、「特定のものや行動における反復性やこだわり」という特性を持つため、現在の診断基準であるDSM-5-TRでは「ASD(自閉スペクトラム症)」という名称に包括されています。

※ASD(自閉スペクトラム症)の診断基準については以下のコラムで解説しています。
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小児期崩壊性障害の原因

小児期崩壊性障害の原因は現段階では解明されていません。

現状では、脂質代謝異常や結節性硬化症など、さまざまな疾患と関連があるのではないかと考えられています。

小児期崩壊性障害と似ている障害

小児期崩壊性障害と似ている障害として、小児統合失調症や認知症などが挙げられます。

・小児統合失調症
統合失調症は妄想や幻覚などの症状が続く疾患です。ほとんどが思春期以降の発症ですが、まれに幼いころに発症することがあります。小児統合失調症の症状にも感情的な反応の欠如が見られるなど、小児期崩壊性障害と似ている症状が見られることがあります。

・認知症
小児期崩壊性障害と似ている障害として、成人期における認知症があげられます。しかし、小児期崩壊性障害は、頭部外傷などの身体的な要因が原因ではないこと、技能喪失の後ある程度の回復がみられること、自閉スペクトラム症に典型的にみられる特徴がみられることなどの点において認知症とは異なっています。
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小児期崩壊性障害かな?と思ったら…

上記で述べた症状が見受けられる場合、医療機関や専門家に判断してもらうことをおすすめします。いきなり専門医に行くことが難しい場合は、まずは無料で相談できる身近な専門機関の相談窓口を利用するとよいでしょう。

相談窓口

・保健センター・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター
・児童相談所
 
など

児童相談所などでは無料で知能検査や発達検査を受けられることも多いので、児童相談所で相談するパパ・ママも多くいます。まず身近な相談センターに行って、診断をすすめられたら、そこから専門医を紹介してもらいましょう。自宅の近くに相談センターがない場合には、電話での相談にのってくれることもあります。
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医療機関

・どの診療科にいけばいいの?
小児期崩壊性障害の診療が可能な診療科は、小児科、精神科、児童精神科、小児神経科、心身医療科、心療内科、発達障害外来など、病院により様々な名前となっています。

どの病院に行けばいいか少しでも迷った場合は、まずは市町村の窓口や都道府県等の発達障害者支援センター等の相談窓口に電話で相談することをおすすめします。

発達障害の専門機関は他の病気に比べると少ないですが、発達障害者支援法などの施行によって年々増加はしています。

以下のリンクは発達障害の診療を行える医師の一覧です。この他にも、児童精神科医師や診断のできる小児科医師もいます。担当者との相性も大切なので、納得のいく医療機関を選ぶようにしましょう。
日本小児神経学会 「発達障害診療医師名簿」
https://service.kktcs.co.jp/smms2/c/jscn/ws/jscn/List.htm?t=https://www.childneuro.jp/themes/childneuro/relation/licenselist_dd.html

まとめ

小児期崩壊性障害は、かつての診断基準であるDSM-Ⅳに記載されている診断名であり2歳頃まではコミュニケーションや適応行動において発達的な遅れがみられなかったのに突然、成長の過程で覚えた言葉や排泄能力などを失い、最終的には知的障害を伴った自閉スペクトラム症のような状態になる障害です。
小児期崩壊性障害は他の発達障害と同じく、早期発見と早期療育、通院治療等を通した支援が可能です。

お住まいの地域の発達障害者支援センターなどの相談窓口や医療機関では、お子さんのことだけでなく、ご家族の方のためのアドバイスも専門家からもらうことができますので、お子さんの発達の仕方に何か違和感を覚えた段階で連絡をとることをおすすめいたします。

悩みや疑問を解消し、お子さんの特性を理解することで、適切な支援方法を探していきましょう。
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