わが子が通級へ行くこと、クラスやママ友にどう伝える?発達障害の子どもが笑顔で学べる環境づくりに向けて

わが子が通級へ行くこと、クラスやママ友にどう伝える?発達障害の子どもが笑顔で学べる環境づくりに向けてのタイトル画像

小5自閉症スペクトラム&ADHD&学習障害の長男。小1から通級学級に通い、今年の2学期からは別の学校の特別支援学級に転学しました。このことを周りの友だちや近所の人へ正直に言うか、ごまかすか…親の私が1番悩み、葛藤してきました。ここでは、我が家の葛藤の日々と、どんな選択をしたかをご紹介します。

5a2119b6e178e1c71de65562c5240acaed86ae67
42943 View

子どもが通級や特別支援級に通うこと、周囲のみんなはどう思っているんだろう?

我が家の長男は現在小学5年生。自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害の診断を受け、小1から通級指導教室に通っています。
先日、私が入っている通級学級の親の会で、1人のお母さんからこんな話題が出ました。

「子どもが通級に通うために学校を休むと、友達から『どうして昨日学校来なかったの?』『通級で何やってるの?』って聞かれるみたい。友達からの関心が辛いのか、本当は通級が大好きなのに、最近は行きたくないって言い出して…

実はこのような話は通級学級の親の会でよく聞きます。通級学級で自信をつけ成長していたお子さんが、「友達にからかわれるからもう行きたくない」とやめてしまうケースも少なくないようです。親自身も偏見を恐れて隠したりごまかしたり…。

私自身も、そのような葛藤を抱えながら、この5年間を過ごしてきました。私たち家族がどんなふうに子どもの障害と向き合い、周囲に伝えてきたのか?上手くいった例とその背景にあった葛藤も含め、ご紹介したいと思います。

通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常の学級に在籍しながら比較的障害の程度が軽い子どもが、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。主に各教科の学習や給食は通常級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。

出典:https://h-navi.jp/column/article/35025793

小1の秋、通級に通うことが決まった長男。友達からいじめられたりしない…?

長男が通級に通うことが決まったのは小1年生の秋頃からでした。通級に通わせることが不安だった私は、通い始める前に学校の先生へ相談しました。

「これから毎週通級に通うことで、在籍級の友だちからいじめられたりからかわれたりしないでしょうか?本人にはどのように伝えたらいいのでしょうか?」先生はこの相談に対し、

「お子さんに『通級に通うのは勉強ができないからだ』などと、マイナスのイメージを持たせるのはやめましょう。本人が、通級に通うことに前向きでいることが、1番大事なんですよ。

周りの友だちにも、『僕はこんなところに通っているんだよ』と堂々と言えれば、意外と周りの子どもたちも『あーそうなんだ』で受け入れてしまうものなんです。

実は、偏見や疎外感って周りの大人が生み出していることも多いんです。『そんなこと聞いたらかわいそうでしょ!』と変に隠したり曖昧にしたりすると、子どもたちは敏感に感じ取ります。

ですから、この通級学級に入級してくる子どもたちには『あなたは選ばれてこのクラスに入りました。ここならきっとがんばっていろんなことができるようになります』とお話しているんですよ。

おうちでも、ぜひそんなふうにお子さんに伝えてくださいね。」と仰いました。
この先生の言葉は、今でも私を支えています。この話に心から感動した私は、「これから私がすべきことは、長男が今の自分に自信を持てるように環境を整えることだ」と、気持ちを改めました。

その後、まずしたことは「あなたはとても頑張り屋なので、○○学級に行けることになりました」と書いた賞状を作って長男に渡したことです。小1でまだまだ素直だったからでしょうか、びっくりするぐらい大喜びして、「早く行きたい!」と楽しみにしていました。

そして、在籍級の担任の先生とお会いして口裏合わせをお願いしました。
長男が通級に通っていることを変に隠さないでほしいこと、そして長男は通級で頑張って勉強していることを、周りの子たちに伝えてほしい、と頼んだのです。

幸い、他にも同じ通級に通っている子が学年に何名かいたので、子どもたちもすんなりと受け止められたのでしょう。

友達に「明日遊べる?」と聞かれても「あ~○○学級に行く日なんだ~」「そっか~じゃあまた今度ね~」という会話が日常となるほど、本人も周囲も違和感なく受け入れてくれたのでした。

通級に通うことをどう伝えるか?一番悩んだのがママ友だった

そして次にしたことは、「近所のママたちに伝えること」です。

正直、これが私にとっては1番気の重くなることでした。でも、毎朝一緒に登校している長男が、週に1度学校に行かないのは、すぐにわかってしまうことです。

近所の親の憶測が子どもの耳に入り、長男がからかわれたり、変に気をつかわれたりするよりは、私の口からちゃんと説明をしよう…!そう決意しました。

そのとき心がけたのは、「発達障害だから」という伝え方ではなく「どんなことに困っているのか」をわかりやすく伝えることでした。

このため、発達障害や学習障害という言葉を使わずに「うちの子、斜視で手術してるから字を読んだり黒板を写して書いたりするのがすごく時間がかかって辛いみたい。だから少人数で子どものペースに合わせてくれる、通級学級の方が勉強しやすいかと思ってね。」

と、具体的に説明をしてみました。

おかげで、近所のお母さんたちも「そうなの、頑張ってね~」とすんなり理解してくれ、自分の子どもたちにもそのようにお話してくれたようです。

4年生になった長男は授業中、ノートがとれず…彼の姿をみた友達の一言

ですがその後、長男が4年生になる頃には、少しずつ授業に出遅れるようになりました。

授業中ボーっとしていたり全然ノートをとっていなかったりする長男に、「ずるいぞ、ちゃんとやれよ!」などと周りの友達からキツイ言葉をかけられることが増えていきました。

長男はさぼっている訳でなく、学習障害の特性の1つで読み書きが苦手だったのですが、周囲の友達にはサボっているように見えていたようです。

友達からの誤解でだいぶ傷付いた長男を見て、周りの子どもたちにも、長男のことを理解してもらったらどうだろう…?と考えました。

担任の先生と相談をし、長男が通級でいない日をねらった私は、読み聞かせボランティアに行き、クラスのみんなに話をさせてもらいました。

・長男は目でものを見るとき、人よりも疲れやすいこと
・みんなと同じように見えていないこと
・だから授業を受けているだけでとても疲れ、みんなのように上手に書き写すことができないこと
・それでも、頑張って授業を受けようとしているから、応援してほしいこと

一つ一つ、具体的に説明していきました。

具体的な説明をすることで、子どもたちに理解してもらえた

みんながどんな風に話を受け止めるのか不安でしたが、どの子も真剣に話を聞いてくれていました。

後日、クラスのお母さん数人から話を聞いたところ、「あいつがそんな風に大変なの、知らなかったよ。」と家で話していたそうです。子どもたちの誤解が解け、本当に嬉しかったです。

ご家庭によって、長男のことを本当のところはどう思っているのか?私にはわかりません。

でも、私たち親ができることは障害やできないことがあっても、胸を張って子どもたちを見守っていくことだと思います。

偏見や批判はあっても、子どもには正直に伝えていきたいですね。
通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介しますのタイトル画像
関連記事
通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介します
学習障害でADHDの息子が、小学5年生で「転学」を決意した理由のタイトル画像
関連記事
学習障害でADHDの息子が、小学5年生で「転学」を決意した理由
発達障害の子どもが通常学級に進級する場合、先生やママ友に伝えておくべきことは?のタイトル画像
関連記事
発達障害の子どもが通常学級に進級する場合、先生やママ友に伝えておくべきことは?
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。

子供だと、全員とは言いませんが、障害について伝えると理解を示してくれる。

成人してから、定型発達者(あるいは発達障害の診断を受けていない人)の大人から、障害について理解されたことが、今のところありません。むしろ障害について伝えると「言い訳するな」と言われる位です。

小学生が理解できるのに大人はできない。
恥ずかしい限りです。
10年以上経って、発達障害が分かる人が増えることを願います。

私(´・ω・`)は、中3で、行き、戻り黙ってました。仲良い友達だけに、いいました。娘が、凄く嫌がって後から、イジメられたら、やだし、必要な、ことしか、しゃべりません。ママ友達には、たまにしか、会わないし。高校も、基本的に聞きません。(´・ω・`)小学生じゃないし、人それぞれです。理解してくれる、友人、親に話しますが、ママ友達には、特に言わないかなぁ。娘のことで、自分のことじゃないし、後先、言われてもやだし。

Avatar11
Column title

あわせて読みたい関連記事

発達障害のある子どもを「通常学級」に入れるときに気をつけたい3つのポイントのタイトル画像

発達障害のある子どもを「通常学級」に入れるときに気をつけたい3つのポイント

お子さんが発達障害と診断されていると、小学校の進級先を「特別支援学級」にするのか、「通常学級」にするのか、すごく悩んでしまいます。生徒数も...
進学・学校生活
195041 view
2016/10/26 更新
インクルーシブ教育とは?その考え方や背景、具体的な取組み、課題点についてまとめました。のタイトル画像

インクルーシブ教育とは?その考え方や背景、具体的な取組み、課題点についてまとめました。

インクルーシブとは、「包括的な」「包み込む」という意味です。インクルーシブ教育の導入により、就学先決定の仕組みや、通常学級で障害のある子ど...
進学・学校生活
95383 view
2016/09/20 更新
「スクールカウンセラー」は悩める親子の強い味方!専門家・池田行伸教授に聞く、上手な活用術とは?のタイトル画像

「スクールカウンセラー」は悩める親子の強い味方!専門家・池田行伸教授に聞く、上手な活用術とは?

就学期のお子さんを育てている、悩める保護者のみなさん!「スクールカウンセラー」って、どんなイメージがありますか? 「まとまった相談ごとが...
進学・学校生活
6843 view
2017/11/06 更新
特別支援教室とは?どんな制度?通級との違いは?特別支援教室を徹底解説します!のタイトル画像

特別支援教室とは?どんな制度?通級との違いは?特別支援教室を徹底解説します!

特別支援教室は、インクルーシブ教育を推進するために今後導入される制度で、おおむね通級による指導を置き換える制度です。2017年現在、東京都...
進学・学校生活
29978 view
2017/03/30 更新
通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介しますのタイトル画像

通級指導教室とは?対象は?通級による指導の内容や通い方、ほかの特別支援教育との違いを紹介します

通級による指導は小・中学校の通常学級に在籍する障害のある児童の特性に合わせた個別の指導です。保護者にとって、子どもの就学先選びは非常に大き...
進学・学校生活
61963 view
2017/04/29 更新

この記事を書いた人

みくたくママ さんが書いた記事

独りで抱え込まず、共に歩む子育てをサポートします~NPO法人かたつむりのタイトル画像

独りで抱え込まず、共に歩む子育てをサポートします~NPO法人かたつむり

でこぼこっ子の子育ては、困難や心配がいっぱい。身近に話せる人がいないと親は独りで不安なまま過ごします…。でも、でこぼこっ子の親同士のつなが...
自分と家族のこと
13393 view
2017/02/27 更新
学習障害(LD)の息子もやり遂げた!宿題プリントの山を乗り越えるコツのタイトル画像

学習障害(LD)の息子もやり遂げた!宿題プリントの山を乗り越えるコツ

長いお休みにたくさん出されるプリントなどの宿題。そして、冬休みに必ず出るのが「書き初め」の宿題。「書く」ことに困難を抱えている我が家のLD...
学習・運動
30340 view
2017/02/06 更新
普通級から支援学級への転学を経て。発達障害の長男が語った心境とはのタイトル画像

普通級から支援学級への転学を経て。発達障害の長男が語った心境とは

自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害の診断を受けている小5の長男は、今年の2学期に通常級から特別支援学級に転学しました。これで良かったの...
進学・学校生活
53903 view
2017/01/23 更新
失敗を極端に恐れるのはなぜ?長男を変えた言葉とその後の成長のタイトル画像

失敗を極端に恐れるのはなぜ?長男を変えた言葉とその後の成長

小5の長男はADHD・自閉症スペクトラム・学習障害と診断を受けています。小さい頃から思い込みが強く、遊びやゲームでちょっと上手くいかないと...
発達障害のこと
37994 view
2017/01/09 更新
元教員で、発達障害児の母の私が考える、学校との信頼関係の築き方のタイトル画像

元教員で、発達障害児の母の私が考える、学校との信頼関係の築き方

「学校や先生が子どもの発達障害を正しく理解してくれない…」そんなとき、みなさんはどうやって協力関係を築いていますか?よりよい関係を築くため...
進学・学校生活
40831 view
2016/12/19 更新
コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。