わが子が通級へ行くこと、クラスやママ友にどう伝える?発達障害の子どもが笑顔で学べる環境づくりに向けて

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小5自閉症スペクトラム&ADHD&学習障害の長男。小1から通級学級に通い、今年の2学期からは別の学校の特別支援学級に転学しました。このことを周りの友だちや近所の人へ正直に言うか、ごまかすか…親の私が1番悩み、葛藤してきました。ここでは、我が家の葛藤の日々と、どんな選択をしたかをご紹介します。

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子どもが通級や特別支援級に通うこと、周囲のみんなはどう思っているんだろう?

我が家の長男は現在小学5年生。自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害の診断を受け、小1から通級指導教室に通っています。
先日、私が入っている通級学級の親の会で、1人のお母さんからこんな話題が出ました。

「子どもが通級に通うために学校を休むと、友達から『どうして昨日学校来なかったの?』『通級で何やってるの?』って聞かれるみたい。友達からの関心が辛いのか、本当は通級が大好きなのに、最近は行きたくないって言い出して…

実はこのような話は通級学級の親の会でよく聞きます。通級学級で自信をつけ成長していたお子さんが、「友達にからかわれるからもう行きたくない」とやめてしまうケースも少なくないようです。親自身も偏見を恐れて隠したりごまかしたり…。

私自身も、そのような葛藤を抱えながら、この5年間を過ごしてきました。私たち家族がどんなふうに子どもの障害と向き合い、周囲に伝えてきたのか?上手くいった例とその背景にあった葛藤も含め、ご紹介したいと思います。

通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常の学級に在籍しながら比較的障害の程度が軽い子どもが、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。主に各教科の学習や給食は通常級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。

出典:https://h-navi.jp/column/article/35025793

小1の秋、通級に通うことが決まった長男。友達からいじめられたりしない…?

長男が通級に通うことが決まったのは小1年生の秋頃からでした。通級に通わせることが不安だった私は、通い始める前に学校の先生へ相談しました。

「これから毎週通級に通うことで、在籍級の友だちからいじめられたりからかわれたりしないでしょうか?本人にはどのように伝えたらいいのでしょうか?」先生はこの相談に対し、

「お子さんに『通級に通うのは勉強ができないからだ』などと、マイナスのイメージを持たせるのはやめましょう。本人が、通級に通うことに前向きでいることが、1番大事なんですよ。

周りの友だちにも、『僕はこんなところに通っているんだよ』と堂々と言えれば、意外と周りの子どもたちも『あーそうなんだ』で受け入れてしまうものなんです。

実は、偏見や疎外感って周りの大人が生み出していることも多いんです。『そんなこと聞いたらかわいそうでしょ!』と変に隠したり曖昧にしたりすると、子どもたちは敏感に感じ取ります。

ですから、この通級学級に入級してくる子どもたちには『あなたは選ばれてこのクラスに入りました。ここならきっとがんばっていろんなことができるようになります』とお話しているんですよ。

おうちでも、ぜひそんなふうにお子さんに伝えてくださいね。」と仰いました。
この先生の言葉は、今でも私を支えています。この話に心から感動した私は、「これから私がすべきことは、長男が今の自分に自信を持てるように環境を整えることだ」と、気持ちを改めました。

その後、まずしたことは「あなたはとても頑張り屋なので、○○学級に行けることになりました」と書いた賞状を作って長男に渡したことです。小1でまだまだ素直だったからでしょうか、びっくりするぐらい大喜びして、「早く行きたい!」と楽しみにしていました。

そして、在籍級の担任の先生とお会いして口裏合わせをお願いしました。
長男が通級に通っていることを変に隠さないでほしいこと、そして長男は通級で頑張って勉強していることを、周りの子たちに伝えてほしい、と頼んだのです。

幸い、他にも同じ通級に通っている子が学年に何名かいたので、子どもたちもすんなりと受け止められたのでしょう。

友達に「明日遊べる?」と聞かれても「あ~○○学級に行く日なんだ~」「そっか~じゃあまた今度ね~」という会話が日常となるほど、本人も周囲も違和感なく受け入れてくれたのでした。

通級に通うことをどう伝えるか?一番悩んだのがママ友だった

そして次にしたことは、「近所のママたちに伝えること」です。

正直、これが私にとっては1番気の重くなることでした。でも、毎朝一緒に登校している長男が、週に1度学校に行かないのは、すぐにわかってしまうことです。

近所の親の憶測が子どもの耳に入り、長男がからかわれたり、変に気をつかわれたりするよりは、私の口からちゃんと説明をしよう…!そう決意しました。

そのとき心がけたのは、「発達障害だから」という伝え方ではなく「どんなことに困っているのか」をわかりやすく伝えることでした。

このため、発達障害や学習障害という言葉を使わずに「うちの子、斜視で手術してるから字を読んだり黒板を写して書いたりするのがすごく時間がかかって辛いみたい。だから少人数で子どものペースに合わせてくれる、通級学級の方が勉強しやすいかと思ってね。」

と、具体的に説明をしてみました。

おかげで、近所のお母さんたちも「そうなの、頑張ってね~」とすんなり理解してくれ、自分の子どもたちにもそのようにお話してくれたようです。

4年生になった長男は授業中、ノートがとれず…彼の姿をみた友達の一言

ですがその後、長男が4年生になる頃には、少しずつ授業に出遅れるようになりました。

授業中ボーっとしていたり全然ノートをとっていなかったりする長男に、「ずるいぞ、ちゃんとやれよ!」などと周りの友達からキツイ言葉をかけられることが増えていきました。

長男はさぼっている訳でなく、学習障害の特性の1つで読み書きが苦手だったのですが、周囲の友達にはサボっているように見えていたようです。

友達からの誤解でだいぶ傷付いた長男を見て、周りの子どもたちにも、長男のことを理解してもらったらどうだろう…?と考えました。

担任の先生と相談をし、長男が通級でいない日をねらった私は、読み聞かせボランティアに行き、クラスのみんなに話をさせてもらいました。

・長男は目でものを見るとき、人よりも疲れやすいこと
・みんなと同じように見えていないこと
・だから授業を受けているだけでとても疲れ、みんなのように上手に書き写すことができないこと
・それでも、頑張って授業を受けようとしているから、応援してほしいこと

一つ一つ、具体的に説明していきました。

具体的な説明をすることで、子どもたちに理解してもらえた

みんながどんな風に話を受け止めるのか不安でしたが、どの子も真剣に話を聞いてくれていました。

後日、クラスのお母さん数人から話を聞いたところ、「あいつがそんな風に大変なの、知らなかったよ。」と家で話していたそうです。子どもたちの誤解が解け、本当に嬉しかったです。

ご家庭によって、長男のことを本当のところはどう思っているのか?私にはわかりません。

でも、私たち親ができることは障害やできないことがあっても、胸を張って子どもたちを見守っていくことだと思います。

偏見や批判はあっても、子どもには正直に伝えていきたいですね。
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