私たちの選択は適切だった。長男に、そう励まされた気がして…

普通級から支援学級への転学を経て。発達障害の長男が語った心境とはの画像
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私はただ笑って、彼の頭を優しくなでていました。

次男がそのとき席に戻って来なかったら、たぶん泣いていたでしょう。

長男は、幼児の頃から自分が抱えている辛さを自覚していたのでしょう。でも、上手に表現できなかったし、助けを求めることもできなかった。

ただただ「幼稚園行きたくない、学校行きたくない。」と言って泣くことしかできない彼に、当時の私は「わがまま言わないの!」と理解してあげられなかった…。

どれほど絶望的で救いがなく、辛い毎日だったのか…。

その頃の気持ちを客観的に捉え、今こうして表現できる長男に本当に驚きました。

そして、今を「楽しい!」と笑顔で話してくれた長男に、私の方が救われたような気がしたのでした。

夫婦で思い出したのは、子育てで最も大切なことだった

ちょうどその日の翌日、夫が嬉しそうに私に話しかけてきました。

たまたま通勤途中に長男の学校を通りかかったところ、支援級のみんなで朝マラソンをしている長男に会ったそうです。
友だちと笑顔で話したり、じゃれあったり…本当に楽しそうだったとのこと。

夫「俺、思い出したんだよ。長男は小さい時、あんなふうに底抜けに楽しそうな笑顔をする子だったよね。長いことあんな笑顔見ていなかった気がするけど、そういえば最近また見られるようになったと思わない?」

ああ…支援級に移って、あの子は本当に良かったんだ。

やっと心底、そう思えるようになった瞬間でした。

不安は尽きない。それでも「楽しい!」と思える日々が、きっと将来への道につながっている

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それでも、将来への不安はやはりあります。

彼が幸せな大人になるための道を、これからも親子で真剣に模索していかなくてはならないし、支援級にいたことで辛い思いをすることが、今後出てくるかもしれません。

それでも、今を「楽しい!」と言って、前を向いて生きていける。本来、長男が持っている明るさや優しさを活かし、伸ばすことができる。そんな長男なら、きっと困難にぶつかっても乗り越え、自分の道を前へと進んで行けるんじゃないか…。

今の彼を見ると、そう思えるのです。私たち親にできることは、彼が「楽しい!」と思える毎日を過ごせるよう、環境を整えていくこと。そして、困難にぶつかったときに、「一緒にいるよ」と伝えて、共に乗り越えていくこと。

これからも揺らぐことはあると思いますが、改めて親として彼を支え、見守っていきたいと思います。
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「学校の意味って何だろう?」長男を不登校から救った連携プレー

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