観察や分析を繰り返すことで知った、子どもが抱えている漠然とした不安

学校へ行く朝に「足が痛い…」と訴える娘。それは本人も自覚しない"SOS"でしたの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038002552
ある日の会話です。

娘「ママ、ここのところずっと足が痛いんだけど、どうしてかな?
私「あれ?特別なところに行く予定はないはずだけど...」

娘「そうなの。でも痛いからどうしてかなぁと思って。」

母「そうねえ・・・。あ!もしかして、この間水泳教室でテストに合格したから、次から平泳ぎに入るでしょ?それでちょっと水泳教室に行くのが不安に思えるのかも?どうかな?」

娘「確かに!平泳ぎはやったことがないから、怒られたらどうしようってずっと怖かったんだ!ママ、ありがとう!それだ!」

母「そっか。じゃあ少しでも不安を軽減させるために、パソコンで平泳ぎの基礎を調べてみたらどうかな?いろんな動画もあると思うよ!」
娘「なるほど!やってみるね!」

母「きっと、一度水泳教室で平泳ぎを教えてもらえば足の痛みは取れるから、それまではマッサージしたりして乗り切ろうね。」
娘「そうだね!次の水泳教室までの我慢だね!」
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こんな風に会話することで、娘の中でよく見えていなかった不安を洗い出せるようになっていきました。

生活の中で漠然と抱えている不安要素を、足の痛みをきっかけにきちんと捉えることができるようになり、娘自身理由が分からないまま機嫌が悪くなったり、他人にきつく当たったりすることが減っていきました。

一時は娘が足の痛みを訴えるたびに「何がいけなかったのか」と、鬱々とした気分になる私でした。

でも今では、「足が痛い」と相談されると、「いいサインを出してくれたね!何が不安なのか、一緒に考えてみよう!」と、プラス方向に捉えられるようになりました。

子どもの訴えを信じることで、見えてくるものがある

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「足が痛い」「頭が痛い」「お腹が痛い」…。

子どもからいろいろなサインが出たとき、「気のせいだよ」「頑張りなさい」と痛みを無かったことにしてしまうのは、実はとてももったいないことなのかもしれません。

まずは一旦痛みを受け止め、子ども自身がきちんと掴み切れていないストレスの原因を探るチャンスに変えてみても、よいかもしれませんね。
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