教科書が読めなかった長男が変わった!大事なのは「学習前の土台作り」

ライター:hiro_michi
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長男は小さな頃から読み聞かせしてもらうのが大好きで、私はすっかり本好きだと思い込んでいました。ところが小1になり、教科書が読めないことに気がつき、驚きました。これでは授業も苦痛だろう…と思った私は、自宅で眼球トレーニングと合わせ、音と言葉の関係を遊びながら教えることにしたのです。

1年生のときから学校が苦手な長男。なんとか勉強と向き合えるよう、工夫してきたのですが…

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「学校大嫌い!」からスタートした長男の小学校生活。
夏休みになんとか気持ちを切り替えてもらい、「宿題してみよう」という流れを作りました。

ところが…1番簡単そうな教科書の音読ですら、「イヤ!」と拒否。最初は叱ってやらせようかと思いましたが、ふと「もしかしたら、意味の受け取り方や眼球の使い方が独特だからかもしれない…」と考えるようになりました。

そう思い至ったのには理由があります。
例えば「くじらがいっとう」という詩の一節を見て、長男は「くじらがいっとうしょう」と読むのです。
算数のプリントにあった「たしざんかな ひきざんかな」は「ひらがな かたかな」と読んでいました。

長男はページを一瞬見て、見て取れた言葉の一部から脳内の辞書と参照し、予想して声としてアウトプットしていたようなのです。
そのときの眼球の動きを観察すると、確かにページをパッパッ、という感じで見ていました。

文字列の上をスキャンするような目の動きには、なっていなかったのです。
文字列を見ること自体に慣れてない、意味が理解できずにますます嫌になるという悪循環になっていることに気付き、これは苦痛だろうな…と思いました。

まずは「風船バレー」で、心と身体から拒否感を払拭

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少しでも長男が楽に学習できるように…と考えた私は、教科書を一旦置き、反抗ばかりでめちゃくちゃになっていたコミュニケーションの回復も狙い、風船やボールなどの投げ合いっこをして遊ぶことにしました。

そこには、眼球の動きを良くする練習にもなるのでは?という期待もありました。

その他、ビジョントレーニングの本を参考にしつつ、棒の先に虫の人形などを付け目で追う遊びや、テレビの情報番組の認知症予防トレーニング、視力を保つ特集なども大いに活用しました。

さっそく、家庭学習!最初は文章理解の前に、言葉の理解から

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目の動きを良くする練習やボール遊びの時間を重ねていくうち、少しずつですが文字に関心が向くようになった長男。

その後、いろいろな質問が飛び出すようになりました。 

「銀行」はどうして「ぎんこお」じゃなくて「ぎんこう」って書くの?
「分」はどうして「ふん」って読む時と「ぷん」って読む時があるの?

そもそも「話し言葉」と「書き言葉」は生まれ方や使われ方が違うこと。
「銀行」は「ぎんこお」か「ぎんこう」か悩むところだけど、いろんな地方、いろんな人に聞き取り調査して、やっぱり「ぎんこう」って書くのが一番いいって、国語を司る機関がルールを決めたんだよ。

といった具合に、その言葉が生まれた背景から私は説明することにしていました。

読み手の頭に何かイメージや情報を浮かばせようとして文字が書かれていることや、読む練習をすると、書き手の伝えたいことをつかみやすくなるということなどを図を使って説明し、読み書きのモチベーションにつなげました。
次ページ「見て理解ができたら、次は頭の中でイメージできるように」

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