自閉症の息子が10年ぶりに受けた知能検査。その結果を見た母の私は…
ライター:立石美津子
自閉症の息子に幼児期からさまざまな刺激を与えてきました。10年ぶりに発達検査を受けさせ、結果を目の当たりにしたとき、息子に対する見方が180度変わりました。
わが子に障害があるなんて、思いもしなかったあの頃…
こんにちは。『子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。
私には、知的な遅れを伴う自閉症児の息子がいます。
2歳で診断を受けるまでは、まさか息子に障害があるなんて考えもしませんでした。
ゆくゆくは東大にいくような、すごく優秀な子に育てたいと思っていたのです。
幼い頃から絵本をたくさん読み聞かせたり、クラッシック音楽を聞かせたり、漢字カードを見せたりと、とにかくたくさんの刺激を与えていました。
私には、知的な遅れを伴う自閉症児の息子がいます。
2歳で診断を受けるまでは、まさか息子に障害があるなんて考えもしませんでした。
ゆくゆくは東大にいくような、すごく優秀な子に育てたいと思っていたのです。
幼い頃から絵本をたくさん読み聞かせたり、クラッシック音楽を聞かせたり、漢字カードを見せたりと、とにかくたくさんの刺激を与えていました。
息子のペースでいいから…できることを少しずつ増やしていこう
ですから、診断を受けた時はとてもショックでした。
それからは「他の子と同じようにいろんなことができるようにならなくちゃ!」と躍起になり、他の子とわが子を比べては落ち込んだり焦ったりした時期もありましたが、次第に障害を受け入れ「息子は息子のペースで育っていくのだ」と考えられるようになりました。
学年が上がるにつれて他の子どもたちはどんどん新しい勉強に進んでいきますが、「息子が生きていく上ではこれが必要なこと」と、お金の計算の練習だけは高校生になるまでさせていました。
他の子どもとは違う歩みでしたが、私と息子の努力の甲斐あって、少しずつ、できることが増えているように思えました。
それからは「他の子と同じようにいろんなことができるようにならなくちゃ!」と躍起になり、他の子とわが子を比べては落ち込んだり焦ったりした時期もありましたが、次第に障害を受け入れ「息子は息子のペースで育っていくのだ」と考えられるようになりました。
学年が上がるにつれて他の子どもたちはどんどん新しい勉強に進んでいきますが、「息子が生きていく上ではこれが必要なこと」と、お金の計算の練習だけは高校生になるまでさせていました。
他の子どもとは違う歩みでしたが、私と息子の努力の甲斐あって、少しずつ、できることが増えているように思えました。
10年ぶりに受けた知能検査。その結果は…
現在、16歳の息子は、大好きな電車やトイレの便器の型番号をすべて記憶しています。
「○月○日は何曜日ですか?」と聞くと即答しますし、昨年の今日の学校給食のメニューも覚えています。
興味関心に偏りはあるけれど、これだけのことを記憶するのは大人でもなかなか難しい。私はそんな息子の様子を見て、「うちの子、ひょっとして頭がいいのかも?」と、ちょっとした錯覚を起こしていました。
そこで先日、10年ぶりに病院で発達検査を受けさせたのです。
結果の用紙に記載されていたのは…
・IQ37
・精神年齢5歳8ヶ月(実年齢より9歳9ヶ月の遅れ)
という数字でした。
興味関心に偏りはあるけれど、これだけのことを記憶するのは大人でもなかなか難しい。私はそんな息子の様子を見て、「うちの子、ひょっとして頭がいいのかも?」と、ちょっとした錯覚を起こしていました。
そこで先日、10年ぶりに病院で発達検査を受けさせたのです。
結果の用紙に記載されていたのは…
・IQ37
・精神年齢5歳8ヶ月(実年齢より9歳9ヶ月の遅れ)
という数字でした。
正直ショックでした。色んなことを経験させて、1人で登校するなど結構出来ることも増えていたので、知能指数がこんなに低いとは考えてはいなかったのです。