感覚過敏の息子、大キライな歯医者を克服!障害児専門歯科の神対応
ライター:林真紀
発達障害児の病院通いは、親も疲弊してしまうことが多いです。特に、うちの息子は歯医者さんがお手上げ状態。けれども虫歯になるのはもっと怖い…。ドクターショッピングを繰り返して、最終的にたどり着いたのは障害児専門歯科でした。
触覚・味覚・聴覚過敏のある息子。歯医者はつらいことのオンパレードで…
発達障害の子どもを持っていると、病院通いに精神的にかなり消耗する親御さんが多いのではないでしょうか。「何をされるか分からない」という状況に極度の不安を感じる子も多いですし、待ち時間に動き回ってしまう子もいるでしょう。うちの息子の場合、そのあたりのことは予告を繰り返すことでだいぶ楽になりました。
ただやはりどうしようもないのは感覚の過敏さの問題です。
内科や発達外来などは特に恐怖心もない息子ですが、歯科に対する恐怖心だけはどうしても消えません。それは、息子を悩ます触覚過敏・味覚過敏・聴覚過敏が、歯医者さんではフル稼働してしまうところにあります。
ただやはりどうしようもないのは感覚の過敏さの問題です。
内科や発達外来などは特に恐怖心もない息子ですが、歯科に対する恐怖心だけはどうしても消えません。それは、息子を悩ます触覚過敏・味覚過敏・聴覚過敏が、歯医者さんではフル稼働してしまうところにあります。
息子は特に口周辺や首周りの感覚が過敏です。歯茎にも過敏性があるため、歯医者さんの使う電動の歯ブラシは拷問のようだと言います。また、「お口あーん」と言われて顎を触られた瞬間に「うわああああ、くすぐったい!!!助けて~!!」と絶叫です。
また、子ども用に人工的な味をつけてあるフッ素がとても苦手です。口に入った途端に吐きそうになってしまい、しばらく治療がストップしてしまいます。シーラント治療(歯の溝を埋めて虫歯になりにくくする)はもっと最悪です。使う薬剤が酸っぱいのです。息子は嘔吐寸前になってしまい、結局治療を最後まで出来ませんでした。
聴覚過敏があるので、電動ブラシの音や周りの患者さんを治療するときの音もダメです。ういぃぃぃぃん…という音に、「脳が削られる~~助けて~~」と叫びます。聴覚過敏の息子には、本当に音が脳にダイレクトに響くのでしょう。
また、子ども用に人工的な味をつけてあるフッ素がとても苦手です。口に入った途端に吐きそうになってしまい、しばらく治療がストップしてしまいます。シーラント治療(歯の溝を埋めて虫歯になりにくくする)はもっと最悪です。使う薬剤が酸っぱいのです。息子は嘔吐寸前になってしまい、結局治療を最後まで出来ませんでした。
聴覚過敏があるので、電動ブラシの音や周りの患者さんを治療するときの音もダメです。ういぃぃぃぃん…という音に、「脳が削られる~~助けて~~」と叫びます。聴覚過敏の息子には、本当に音が脳にダイレクトに響くのでしょう。
感覚過敏のつらさを、歯医者さんになかなか理解してもらえない…傷つく息子の自尊心
けれども、どんなに「この子は発達障害があります」と歯医者さんに説明しても、こういった感覚の問題まで理解できる歯医者さんはなかなかいません。
息子は大騒ぎするたびに叱られ、あるときなどは「僕は何歳??6歳でしょう??6歳でこんなに大声で騒いで暴れる子なんていないよ!?」と怒られてしまいました。
息子の自尊心はズタズタです。「少しは我慢しなさい!!!」と言われては、息子は帰りの車で涙をポロポロと流すのでした。
息子は大騒ぎするたびに叱られ、あるときなどは「僕は何歳??6歳でしょう??6歳でこんなに大声で騒いで暴れる子なんていないよ!?」と怒られてしまいました。
息子の自尊心はズタズタです。「少しは我慢しなさい!!!」と言われては、息子は帰りの車で涙をポロポロと流すのでした。
ドクターショッピングの繰り返し。そこには親の意地もあり…
「虫歯になったらもっと治療が大変になる…なんとかして虫歯になるのは防がなければ…」
そういう思いから、私は定期的に歯医者さんに通う習慣は息子につけさせておきたいと思っていました。
ところが、どこの歯医者さんに行っても、息子は耐えきることができません。息子は大騒ぎ、歯医者さんは汗まみれ、クタクタになっている歯医者さんの姿を見ると、もう一度行こうという気持ちにはとてもなれませんでした。
私はママ友の話を聞いたり、ホームページを見たりしながら、ドクターショッピングを繰り返しました。受付に電話をかけ、「発達障害があるのですが」と何度も何度も説明しました。けれどもどうしてもうまくいかなかったのです。
心身障害児専門歯科というものがあることは知っていました。けれども、私は近隣の歯科でなんとかしたい…という気持ちがありました。場所が遠かったのもありますが、「支援と配慮があれば、息子は『普通の子ども用の歯科』でなんとかなるはずだ…」そんな奇妙な意地が私にあったのです。
けれども、ドクターショッピングを繰り返したところで、息子の歯医者さんに対する恐怖心も増幅していくばかりでした。フッ素やシーラントで吐きそうになったこと、先生に触られてくすぐったくて騒いだら叱られたこと、次第に息子にとって歯医者さんは「嫌なことをされて叱られる場所」になっていきました。そのうちに、歯医者さんと聞くだけで「やだっ!!!」と叫ぶようになってしまったのです。
そういう思いから、私は定期的に歯医者さんに通う習慣は息子につけさせておきたいと思っていました。
ところが、どこの歯医者さんに行っても、息子は耐えきることができません。息子は大騒ぎ、歯医者さんは汗まみれ、クタクタになっている歯医者さんの姿を見ると、もう一度行こうという気持ちにはとてもなれませんでした。
私はママ友の話を聞いたり、ホームページを見たりしながら、ドクターショッピングを繰り返しました。受付に電話をかけ、「発達障害があるのですが」と何度も何度も説明しました。けれどもどうしてもうまくいかなかったのです。
心身障害児専門歯科というものがあることは知っていました。けれども、私は近隣の歯科でなんとかしたい…という気持ちがありました。場所が遠かったのもありますが、「支援と配慮があれば、息子は『普通の子ども用の歯科』でなんとかなるはずだ…」そんな奇妙な意地が私にあったのです。
けれども、ドクターショッピングを繰り返したところで、息子の歯医者さんに対する恐怖心も増幅していくばかりでした。フッ素やシーラントで吐きそうになったこと、先生に触られてくすぐったくて騒いだら叱られたこと、次第に息子にとって歯医者さんは「嫌なことをされて叱られる場所」になっていきました。そのうちに、歯医者さんと聞くだけで「やだっ!!!」と叫ぶようになってしまったのです。