臨床心理士は「二次障害」や精神疾患に対する支援も行います
発達障害のある人の場合、不登校や引きこもりなどの「二次障害」や、気分障害、不安障害などの精神疾患を合併することも少なくありません。そのような場合にも、臨床心理士はアセスメントや心理療法を行い、支援をしています。
今回は精神疾患の一つ、不安障害を例にとって心理アセスメントについて説明します。
臨床心理士は心理アセスメントを通して、クライエント一人ひとりの不安障害の原因となる考え方を明らかにしていきます。心理アセスメントは具体的には投影法、作業検査法や質問紙法などの方法が用いられます。
臨床心理士は、不安にかられてしまうような場面を具体的に想定して、そのときの無意識な思考をクライエントから読み取ります。さらに、その思考になった原因となる考え方やその場面でのクライエントの行動などを明らかにしていきます。
今回は精神疾患の一つ、不安障害を例にとって心理アセスメントについて説明します。
臨床心理士は心理アセスメントを通して、クライエント一人ひとりの不安障害の原因となる考え方を明らかにしていきます。心理アセスメントは具体的には投影法、作業検査法や質問紙法などの方法が用いられます。
臨床心理士は、不安にかられてしまうような場面を具体的に想定して、そのときの無意識な思考をクライエントから読み取ります。さらに、その思考になった原因となる考え方やその場面でのクライエントの行動などを明らかにしていきます。
臨床心理士による「二次障害」・精神疾患の心理療法の例
発達障害を起因として起こる引きこもりや不登校などの「二次障害」や気分障害や不安障害などの併存症に対して心理療法が行われることがあります。適応される心理章法は様々ですが、ここでは一例として、不安障害へのアプローチをご紹介します。
臨床心理士による不安障害に対する代表的な療法として、認知療法・森田療法・曝露法(エクスポージャー法)があります。
臨床心理士による不安障害に対する代表的な療法として、認知療法・森田療法・曝露法(エクスポージャー法)があります。
1.認知療法・認知再構成法
認知療法・認知再構成法では、不安の原因になっている考え方を再構成することで不安をなくしていきます。
たとえば、テストであまり点数がとれなくてなにをやってもだめだと不安になっている場合について考えてみましょう。「次回はいい点が取れるかもしれない」と考えたり、「勉強ができなくても歌はうまいから、自分はなにをやってもだめなわけではない」と考えたりすることができるようになると、強く不安にかられることがなくなります。
たとえば、テストであまり点数がとれなくてなにをやってもだめだと不安になっている場合について考えてみましょう。「次回はいい点が取れるかもしれない」と考えたり、「勉強ができなくても歌はうまいから、自分はなにをやってもだめなわけではない」と考えたりすることができるようになると、強く不安にかられることがなくなります。
2.森田療法
森田療法の特徴は、不安や恐怖を消そうとするのではなく、不安や恐怖を自然な感情として受け入れようとすることです。森田療法には、「自然な感情を自覚して、受容する」などの5つの指針が定められており、それをもとに療法が行われます。
森田療法とは?不安障害との関連や具体的な治療法(入院・通院)「あるがまま」という考え方について解説!
3.曝露法(エクスポージャー法)
曝露法ではあえて不安を感じる場面に身をおくことで、その場面に慣れて少しずつ自信をつけていくものです。いきなり本人にとって強い不安を克服しようとすると、かえって悪化してしまうこともあるので弱い不安から少しずつ克服していくことが大切です。
たとえば、人前で話すことが苦手な人であれば、親しい人からはじめて、少しずつ人数を増やしたり見知らぬ人の前で話したりするようにしていきます。
特に発達障害のある人の曝露法適用にあたっては、治療法に関しての十分な心理教育を行い、スモールステップで本人に合わせて導入する必要があるといわれています。
実際にはこれらの心理療法は家族療法やいくつかの療法を組み合わせて適用されることも多いです。
たとえば、人前で話すことが苦手な人であれば、親しい人からはじめて、少しずつ人数を増やしたり見知らぬ人の前で話したりするようにしていきます。
特に発達障害のある人の曝露法適用にあたっては、治療法に関しての十分な心理教育を行い、スモールステップで本人に合わせて導入する必要があるといわれています。
実際にはこれらの心理療法は家族療法やいくつかの療法を組み合わせて適用されることも多いです。
臨床心理士にどこで会えるの?
臨床心理士に発達障害や精神疾患についての相談ができる場所としては、医療施設、学校・園のスクールカウンセラー、福祉施設、大学附属の施設、私設相談室などがあります。
◇医療施設
精神科医と臨床心理士が連携して治療をしている病院もあります。
◇学校・園のスクールカウンセラー
学校や園にはスクールカウンセラーのいる相談室がある場合があります。スクールカウンセラーの多くは臨床心理士の資格を持っています。スクールカウンセラーが相談室に常駐せず、毎週決まった時間のみ相談を受け入れているようなケースもありますので、詳しくはお子さんの通われている学校・園にそれぞれお問い合わせください。
◇発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある人に対して総合的な支援をしている専門機関です。地方自治体によって指名された社会福祉法人、特定非営利活動法人によって運営されており、保険・医療・福祉・教育・労働などの機関と連携することで地域における総合支援ネットワークを築いています。
発達障害者支援センターには「発達障害者支援センター運営事業実施要綱」に基づいて障害者支援の専門家が配置されています。しかしセンターによっては、臨床心理士ではなく、言語聴覚士、精神保健福祉士や医師などの専門家が配置されている場合もあります。
◇大学附属の心理相談施設
多くの大学には、学生向けの相談室を用意してあります。臨床心理士を養成している大学には臨床心理相談センターなどの付属の相談施設を持っているところもあります。詳しい利用方法については各大学のホームページで確認できるようになっているのでご確認ください。
◇私設心理相談室
私設心理相談室は個人もしくは複数人で経営されている相談室です。臨床心理士ではない資格でも同じような相談室を経営している場合もあるので、臨床心理士に相談したい場合は各相談室に確認してください。
以下のサイトからお近くの臨床心理士のいる相談室を探すことができます。
◇医療施設
精神科医と臨床心理士が連携して治療をしている病院もあります。
◇学校・園のスクールカウンセラー
学校や園にはスクールカウンセラーのいる相談室がある場合があります。スクールカウンセラーの多くは臨床心理士の資格を持っています。スクールカウンセラーが相談室に常駐せず、毎週決まった時間のみ相談を受け入れているようなケースもありますので、詳しくはお子さんの通われている学校・園にそれぞれお問い合わせください。
◇発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある人に対して総合的な支援をしている専門機関です。地方自治体によって指名された社会福祉法人、特定非営利活動法人によって運営されており、保険・医療・福祉・教育・労働などの機関と連携することで地域における総合支援ネットワークを築いています。
発達障害者支援センターには「発達障害者支援センター運営事業実施要綱」に基づいて障害者支援の専門家が配置されています。しかしセンターによっては、臨床心理士ではなく、言語聴覚士、精神保健福祉士や医師などの専門家が配置されている場合もあります。
◇大学附属の心理相談施設
多くの大学には、学生向けの相談室を用意してあります。臨床心理士を養成している大学には臨床心理相談センターなどの付属の相談施設を持っているところもあります。詳しい利用方法については各大学のホームページで確認できるようになっているのでご確認ください。
◇私設心理相談室
私設心理相談室は個人もしくは複数人で経営されている相談室です。臨床心理士ではない資格でも同じような相談室を経営している場合もあるので、臨床心理士に相談したい場合は各相談室に確認してください。
以下のサイトからお近くの臨床心理士のいる相談室を探すことができます。