筋ジストロフィーとは?筋肉が衰える?遺伝するの?発症の原因や症状の種類、知的障害との関係について

ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272000742

筋ジストロフィーとは、遺伝子の変異によって筋力が低下していく病気です。現在、厚生労働省によって指定難病に認められています。今回はその原因や種類、特徴、症状、診断方法や治療方法について、詳しくご紹介します。

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監修: 稲葉雄二
長野県立こども病院 病院長
信州大学医学部 特任教授(連携大学院)
信州大学医学部 臨床教授
信州大学とその関連施設およびカナダMcGill大学で、小児神経疾患の診療と研究に従事し、2017年から長野県立こども病院神経小児科勤務。小児期発症の神経・筋疾患の患者さんと家族のQOL向上を目指して活動中。
目次

筋ジストロフィーとは?

筋ジストロフィーとは、筋肉が徐々に弱り、性質が変わったり壊れたりする疾患の総称で、国の指定難病の一つです。筋肉を作っているたんぱく質の設計図となる遺伝子が変異していることによって、正常なたんぱく質が作られなくなることが原因になります。

筋ジストロフィーにはデュシェンヌ型、ベッカー型、福山型、エメリー・ドレイフス型などさまざまな病型が含まれます。筋力低下により、運動機能の障害や合併症がみられることもあります。

筋ジストロフィーと筋萎縮性側策硬化症(ALS)の違い

筋ジストロフィーと似ているものに、筋萎縮性側策硬化症(ALS)という病気がありますが、筋ジストロフィーと筋萎縮性側策硬化症(ALS)は、病気を引き起こしている原因に違いがあります。
端的に言うと、筋ジストロフィーは筋肉の病気、ALSは神経の病気です。
筋ジストロフィーは筋肉を構成するたんぱく質の病的な変化によって筋力の低下が起こりますが、筋萎縮性側策硬化症(ALS)は筋肉自体に原因があるのではなく、筋肉に指令を出す神経(運動ニューロン)に原因があることによって筋肉の萎縮が起こるとされています。

今回は筋ジストロフィーの原因や種類、特徴、症状、診断方法や治療方法について、詳しくご紹介します。

筋ジストロフィーの原因は?遺伝?突然変異?

筋ジストロフィーと遺伝

筋ジストロフィーは遺伝や、遺伝子の突然変異によって発症します。原因となる遺伝子は多数発見されており、それを責任遺伝子と呼びます。筋ジストロフィーを引き起こす遺伝子変異は、親から子へと受け継がれる場合もありますし、親に遺伝子変異がなくても突然変異が生ずることもあります。さらに遺伝子変異があっても筋ジストロフィーを発症しない場合もあります。

筋ジストロフィーも含め、一般的に遺伝の形式には、大きく分けて以下の3種類があります。
・X連鎖性遺伝
・常染色体顕性遺伝(優性遺伝)
・常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)


それぞれの遺伝の仕方にはどのような特徴があるのでしょうか。

X連鎖性遺伝の特徴

X連鎖性遺伝の特徴
X連鎖性遺伝の特徴
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男性はX染色体を1本、女性はX染色体を2本もっています。X連鎖性遺伝は、母親のX染色体のうち1つに原因遺伝子の変異がある場合に、その遺伝子が男の子に引き継がれると発症するという遺伝形式です。原因となる遺伝子変異が女の子に引き継がれた場合、通常は発症しません。

常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の特徴

常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の特徴
常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の特徴
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常染色体顕性遺伝(優性遺伝)は、ペアになっている遺伝子のうち一つに原因遺伝子があった場合に、それが子どもに受け継がれることで発症するという遺伝形式です。片方に原因遺伝子があると発症するため、親が原因遺伝子を持っているときは2分の1の確率で子どもに受け継がれます。受け継がれた原因遺伝子によって発症するかどうかは、疾患によって異なります。X遺伝子とY遺伝子の区別はないため、男女両方に同等に遺伝する可能性があります。

常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)の特徴

常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)の特徴
常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)の特徴
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常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)は、1対の遺伝子の両方が原因遺伝子の変異がある場合に発症します。そのため、両親が原因となる遺伝子変異を持っている場合は4分の1の確率で子どもが発症します。この遺伝形式も上の常染色体顕性遺伝(優性遺伝)と同じく、X遺伝子とY遺伝子の区別がないため、男女ともに同等に遺伝する可能性があります。

筋ジストロフィーはどのように発症するの?種類、特徴、症状、寿命は?前兆はあるの?女性もかかる?

筋肉を構成する細胞は、さまざまなたんぱく質でできています。たんぱく質は細胞を作る部品で、それぞれの部品の設計図が遺伝子と呼ばれるものです。遺伝子の情報に変異があると、通常とは異なる部品、つまり細胞となり、最終的には筋肉の構造や機能にまで影響が出てしまいます。その結果、筋力が低下し、体のさまざまな機能に障害が現れる病気が、この筋ジストロフィーです。
筋ジストロフィー発症の流れ
筋ジストロフィー発症の流れ
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(公財)難病医学研究財団 難病情報センターHP「筋ジストロフィー(指定難病113)」より引用・改変

筋ジストロフィーの種類、特徴、症状、寿命は?前兆はあるの?女性もかかる?

筋ジストロフィーには、以下のようにさまざまな種類「病型」があります。
・デュシェンヌ型
・ベッカー型
・エメリー・ドレイフス型
・福山型
・肢帯型
・顔面肩甲上腕型
・筋強直性
・眼咽頭筋型
 など

そして、それぞれの病型によって遺伝の仕方や、症状、進行の程度、寿命などが大きく異なります。また、初期症状、前兆の有無もそれぞれです。男性にしか発症しないもの、女性も発症するものなどがあります。

ここでは代表的な筋ジストロフィーであるデュシェンヌ型、ベッカー型、エメリー・ドレイフス型、福山型先天性筋ジストロフィーの4つを取り上げ、その特徴をご紹介します。

・デュシェンヌ型
デュシェンヌ型(Duchenne muscular dystrophy:DMD)は、おもに男の子に発症する筋ジストロフィーです。遺伝形式はX染連鎖性遺伝で、ジストロフィン遺伝子の変異により、筋線維膜直下に存在するジストロフィンたんぱく質が欠損することで生じます。日本に生まれてくる男の子のうち約3500人に1人が発症するといわれています。

歩き始めるのが遅かったり、階段を嫌がったりという症状、特徴から病気に気づく場合もありますが、近年では血液検査によってたまたま発見されることも多いとされています。手足の筋力低下や筋萎縮に加え、関節の拘縮や呼吸障害、嚥下障害、心機能障害などが進行します。中には知的な遅れが見られることもあり、場合によっては自閉傾向を示すこともあります。
デュシェンヌ型の寿命については、自然経過に任せるしかない時代は10歳代後半程度でしたが、2012年では32.4歳まで延伸しています。
さらに、保因者である女性についても、心機能など丁寧なフォローアップが重要であるとされています。
参考:日本神経学会「デュシェンヌ型筋ジストロフィー診療ガイドライン」
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/dmd.html
・ベッカー型
デュシェンヌ型と同じく、ベッカー型(Becker mudclar dystrophy:BMD)の筋ジストロフィーもおもに男性に発症します。これも、ジストロフィン遺伝子に変異が生じる疾患ですが、その変異の状態の違いにより、ジストロフィンたんぱく質が少量作られている点が異なります。

症状はデュシェンヌ型に似ているものの、成人を過ぎても歩行が可能であるなど比較的軽い症状が多いのが特徴で、症状の重さの幅が非常に広いとされています。なかには運動をするときの筋肉痛が唯一の症状というケースもあります。
参考:日本神経学会「未成年で発症する疾患」
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/gdgl/sinkei_gdgl_2009_03.pdf
・福山型
福山型先天性筋ジストロフィー(Fukuyama type congenital muscular dystrophy: FCMD)は先天性の疾患で、日本に生まれてくる全ての子どものうち1万人に1人が発症するとされています。この福山型に関しては常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)という遺伝形式から、男の子、女の子問わず発症する可能性があります。
参考:小児慢性特定疾病情報センター「福山型先天性筋ジストロフィー」
https://www.shouman.jp/disease/details/11_20_049/
FCMDの患者さんでは、筋力低下の症状に加えて知的な遅れを伴っている人が多くいると言われています。しかしその程度には個人差があり、単語を複数つなげた言葉を話す人もいれば、普通の会話ができる人もいます。また、約半数の人にけいれんの症状がみられることもFCMDの特徴です。
参考:福山型筋ジストロフィーにおける 細胞移動障害の治療法確立|公益財団法人難病医学研究財団
https://www.nanbyou.jp/wp-content/uploads/2018/10/b63e2cce028340f426fa977e3eb6070b.pdf
・エメリー・ドレイフス型
エメリー・ドレイフス型((Emery-Dreifuss:EDMD)もしくはエメリー・ドレイフェス型)筋ジストロフィーは、関節拘縮、humero-peroneal 型の筋萎縮、心伝導障害など、心筋症が起こる筋ジストロフィーです。

心筋症が軽微な場合は発見が遅れる場合があります。原因遺伝子は6種類知られており、その種類によって遺伝形式も異なります。遺伝子検査によって早期に診断し、必要に応じて心臓ペースメーカなどを導入します。
参考:小児慢性特定疾病情報センター「エメリー・ドレイフス(Emery-Dreifuss)型筋ジストロフィー」
https://www.shouman.jp/disease/details/11_20_046/

筋ジストロフィーの診断方法

生後1歳未満に筋力低下で発症する疾患には、筋ジストロフィーの中では先天性筋ジストロフィーがありますが、筋ジストロフィー以外の疾患の可能性も含めて専門医の診察が必要です。子どもに低緊張(自分の体を支えるための筋肉の張りが弱い状態のこと)の症状がみられたり、子どもが歩きだすのが遅かったり、転ぶことが多いことなどがあれば、専門医に相談しましょう。

筋ジストロフィーを診断できる病院は、現在全国に60ヶ所以上あります。また、筋ジストロフィーも含めて小児期の疾患については小児神経専門医において診療が可能です。筋ジストロフィー等が診断可能な病院はこちらから探すことができます。
参考:日本筋ジストロフィー協会「協会で紹介する筋ジストロフィー(筋萎縮症)の専門病院」
http://www.jmda.or.jp/5/hsp.html
参考:小児神経学会認定の小児神経専門医
https://www.childneuro.jp/senmoni/
筋ジストロフィーの診断には、以下のような検査が行われます。

・血液検査
血液検査では、「血清クレアチンキナーゼ」という値が調べられます。この値が高い場合は筋細胞が壊れている可能性が考えられるため、筋ジストロフィーや筋炎が疑われます。
 
・遺伝子解析
筋ジストロフィーは、遺伝子の変異によってひき起こされます。そのため、血液中の遺伝子を調べる遺伝子解析は、自分や自分の家族が筋ジストロフィーを発症する/している可能性を調べるのに有効です。また、筋ジストロフィーの種類について判別することができます。

・筋生検
筋生検とは、筋肉の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。この検査は、症状の原因が筋肉にあるのか、神経にあるのかの判断に役立ちます。同時に筋肉に原因があるとしたら、筋肉中のどこに原因があるのかを調べることができます。この検査には痛みを伴うため、局所麻酔を使用される場合が多いです。

他にも筋ジストロフィーの診断には、症状の原因を探る針筋電図検査や、筋肉の状態を見る筋肉CTやMRI等、さまざまな検査が行われます。

筋ジストロフィーと出生前診断

筋ジストロフィーの中には、出生前診断で確認できるものがあります。デュシェンヌ型筋ジストロフィーの場合では、遺伝子の変異があらかじめ分かっている状態(保因者)においてのみ、検査を受けることが可能です。また着床前診断も認可されており、受精卵の状態で検査をすることが認められていますが、100%の確率で確定診断することはできません。

出生前診断は、命の選択にも関わる倫理的にも大きな問題です。特異的な治療薬も開発されている現在、医師だけでなく遺伝カウンセラーやセカンドオピニオンからも十分な情報を得ること、家族と十分な話し合いを重ねていくことが欠かせません。
参考:日本神経学会「未成年で発症する疾患」
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/gdgl/sinkei_gdgl_2009_03.pdf

筋ジストロフィーの治療方法

筋ジストロフィーの完全な治療方法については、多数の研究がなされ、2020年には一部のデュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する治療が可能になりました。そのほかにも様々な研究途中の治療ものがあります。それに加え、筋ジストロフィーを発症した人がよりよい生活をしていくための方法は、次々と開発されてきています。

今回はそれらの治療方法のうち3つをご紹介します。

エクソンスキッピング治療

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの原因となっている変異のある遺伝子配列に隣接した、特定のエクソン(遺伝子のまとまり)の転写をスキップさせることで、ジストロフィンたんぱく質を作れるようにする治療が可能となっています。この方法を利用した治療薬には現在ビルトラルセンがあり、デュシェンヌ型のおよそ10%程度がこの治療の対象になります。それ以外にも同様の治療が開発段階にあります。
参考:一般社団法人日本小児神経学会「Q93:デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の新しい治療法について教えてください。」
https://www.childneuro.jp/general/6573/

ステロイドなどによる薬物療法

デュシェンヌ型の筋ジストロフィーには、ステロイド(プレドニゾロン、プレドニゾン)という薬が有効であることが分かっています。この薬には筋力の低下が始まってから筋力や運動機能を改善させたり、進行を遅らせたりする効果があると言われています。

ステロイド治療は、運動発達が停滞し、筋力低下が明らかになったときから歩行が不可能になるまでの期間において行うのが一般的ですが、処方を始める時期や、終了する時期については、明確には定められていません。歩行が難しくなったあとでも効果を示すという実例があることからも、患者の方や家族の方の希望や副作用などを考慮して治療を続けることも可能なようです。

しかし歩行期間の延長という効果を発揮する一方で、高血圧や血糖値の上昇、体重増加などの副作用がみられることもあります。
出典:日本薬局方 プレドニゾロン錠
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00010794.pdf
出典:日本神経学会「ステロイド治療」
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdf/dmd_05.pdf

リハビリテーション

もう一つは、リハビリテーションです。リハビリテーションには、関節が拘縮したり、変形したりしてしまうのを予防するものや、転んだり事故を起こしたりするのを予防するもの、また車いす等を使って生活をするための訓練や、肺や胸の動く範囲を保つ呼吸のリハビリテーションや嚥下のリハビリテーション等があります。

そのほかにも、呼吸不全に対する人工呼吸法、心不全に対する薬物治療等もあり、最近ではデュシェンヌ型の筋ジストロフィー治療に対する遺伝子治療が可能となっています。医療の発達と共に、より効果的な治療が可能になってきていると言えるでしょう。
日本小児神経学会「筋ジストロフィーのステロイド治療について」
https://www.childneuro.jp/

筋ジストロフィーに知的障害(知的発達症)は合併するの?

筋ジストロフィーの中のいくつかの種類には、知的障害(知的発達症)が見られることがあります。例えば、福山型先天性筋ジストロフィーには、比較的重度の知的障害を伴うことが多いことが分かっています。

知的障害の程度や困りごとは人によってさまざまです。お子さんが筋ジストロフィーを発症した場合は、学校の先生や医師と相談しながら、本人が快適に学習できる環境を整えていくことが大切でしょう。

筋ジストロフィー患者のための医療・福祉制度

医療費の助成

筋ジストロフィーが発症した場合、治療には多大な費用がかかります。その際に役に立つのが医療費の助成です。利用できる助成制度についてご紹介します。

・指定難病医療費助成制度
筋ジストロフィーは国の定める指定難病です。そのため、筋ジストロフィーであることを申請し、特定医療費(指定難病)受給者証が交付されれば、指定難病に対する支援を受けることができます。
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・小児慢性特定疾病医療費助成制度
18歳未満の児童を対象にした医療費助成制度として、国によって定められた疾患に対して医療費が助成されます。各型の筋ジストロフィーのうち7つの型の筋ジストロフィー、そしてそれに含まれない筋ジストロフィーが対象になっています(以下出典をご参照ください)。
出典:小児慢性特定疾病の対象疾病リスト|小児慢性特定疾病情報センター
https://www.shouman.jp/disease/search/disease_list
・自立支援医療(育成医療・更生医療)
身体に障害を抱えており、その症状が手術等の治療によって確実に改善されるという見込みがある場合に、医療費の自己負担額が補助されます。筋ジストロフィーがある人の身体介護サービスなどに適用されています。
  
・高額療養費の助成
高額療養費は、医療機関で払った額が1ヶ月間で一定額を超えていた場合、超過分の金額が支払われるというものです。年齢や所得によっても支給額が変動します。筋ジストロフィーがある人の入院や手術などに適応されます。
参考:患者の自立 筋ジストロフィー患者の事例から|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/dl/seikabutsu1-1.pdf
参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

各種手当・福祉サービス

筋ジストロフィーの患者には、医療費の助成だけではなく、手当や貸し付け、障害の程度に応じた手帳交付等も充実しています。

・障害基礎年金
国民年金に加入している間に初めて医師の診療を受けており、障害等級1、2級の状態にある場合に支給されます。令和6年11月現在、1級は年額102万円+子の加算、2級は81万6000円+子の加算となっています。

・特別児童扶養手当
精神または身体に障害のある子どもを家庭において育てている方に支給される手当です。支給額は障害等級が1級の子どもに対して月5万5350円、2級の場合3万6863円となっています。(令和6年11月現在)所得に関する条件があるため、注意が必要です。
参考:障害基礎年金|日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150514.html
参考:特別児童扶養手当について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jidou/huyou.html
これらの他にも、障害児福祉手当や障害児・者扶養救済制度、特別支援教育修学奨励費の支給等様々な手当があります。ご本人のご家庭の状況や症状の状態に合わせて、上手く利用していくとよいでしょう。

また筋ジストロフィーの患者を支援するものの中には、金銭面での支援だけではなく、日常生活用具の貸出や給付をするもの、日常生活の介助のサービス、各種割引の制度などもあります。さまざまなサービスを上手く使いながら、より負担の少ない生活を送りましょう

まとめ

筋ジストロフィーは、その種類から症状、治療法に至るまでさまざまです。根本的に病気を治す方法は今も研究途中ですが、医療やテクノロジーの発達、また手当などの制定によって、患者さんを支える幅広い選択肢とサポートはさらに広がってきています。

リハビリや薬物療法など専門家の協力を得ながら、多岐にわたる課題を日常生活を通じて少しでも緩和できるよう、取り組んでいけるとよいですね。
参考:日本筋ジストロフィー協会
http://www.jmda.or.jp/
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