通信制高校のイメージを変えてくれたのは、魅力的な同級生との出会い

「やりたいことができる!」と入学を決めたものの、正直に言うと僕自身も通信制高校にまったくネガティブなイメージを持っていなかったといえばウソになります。

就職や進学には明らかに不利だし、世間にもあまり良いイメージは持たれていない…全日制の高校には確実に劣ると思っていました。

少し不安な気持ちも残ったまま入学式初日を迎えた僕ですが、そんなイメージを180度変えてくれた出会いがありました。


コードアカデミーの本校は長野県にあり、そこで行われた入学式の日のことです。

同じく第一期生として入学式に参加していたK君と出会いました。
彼は通信制高校に対してとてもポジティブな考え方を持っていたんです。

「通信制高校と普通の高校の違いは、時間を自由に使えること。
好きなように予定を入れて行動できる。やりたいことのために時間を有効活用できるのは大きなメリットだ。」


社会問題やインターネット文化に興味があった彼は、とても好奇心旺盛。
学校外でやりたい事がたくさんあった彼は、昼間の時間を「やりたい事」に使うために通信制高校を選んだのだそうです。
昼間の時間は、気になるビジネスに取り組んだり、旅に出たりとアクティブに過ごしたいと張り切っていました。

彼の考えは僕にとってとても衝撃的で、それでありながら僕の胸にストンと落ちるものでした。

「平日の時間を有効に使えること」をどう活用するか、それが高校生活を有意義なものにするかキーポイントになっているのではないか……

だったら、僕も彼のように通信制高校の環境をポジティブに活かせるように行動すればいい。

この考えに出会ってから、僕の通信制高校に対するイメージは大きく変わり、結果、高校生活も充実したものになっていきました。

自分で目的を持って通信制高校を“活用”してみたところ…

ここからは、実際に僕が「コードアカデミー」で行動してみて体感した、通信制高校のメリットをご紹介したいと思います。

平日でもたくさんの人と出会い、イベントに参加することができる

学校の中の友達や繋がりは大事ですが、それだけに限られてしまうと、思考も限定されてしまいます。

僕はできるだけ外に出ました。

フリーランスのエンジニアの方々に会ったり、カフェで店員さんとおしゃべりしながら作業したり、平日に開催されるイベントに参加したり…
通信制の平日の時間が使えるというメリットをフル活用したのです。

全日制高校と違って単位制で履修の時間を自由に決めることができるからこそできたことです。

社会人と向き合って仕事をする

また、僕は空いていた平日の時間の大半を「仕事」の時間に使っていました。

働く目的は、遊ぶお金がほしいからではなく、将来に向けてプログラミング技術を磨くこと。むしろお金はおまけのような感覚でした。高校生でもプログラマーとして働ける会社を見つけて勤務していたのですが、そこで学んだことはとても大きかったです。

毎日社会人といっしょに仕事をする機会をもてるのは、まさに通信制高校ならではのメリットだと思います。ほぼ毎日仕事をしていましたが、働くこと自体が楽しくて仕方なかったので、遊ぶ時間は必要ありませんでした。

プログラマーとしての業務に必要なのは「コミュニケーション」と「勉強」です。仕事を通じて、その2つのスキルはどんどん磨かれていきました。

この経験は社会人スキルとして一生活きていくでしょう。

やりたい事を模索できる、とことん実行できる

新しい人に会って新しい友達が出来ると、新しい情報を知る事が出来ます。

そして多くの人から自分の知らない世界を教えてもらうことにより、自分のやりたいことが新しく見つかる場合もあります。
もちろん時間はたっぷりあるので、そのやりたいことにすぐさま取り組むこともできます。

やりたいことにフットワーク軽く、自分の満足のいくようにひたすら模索できるのは時間を自由に使える環境があったおかげだと思っています。

今の大学に行くことができたのも、志望大学の先輩方に会って将来の夢を語り、受験の相談に乗っていただけたから。

夢の実現のために自由に動ける時間が得られたのは、とても良かったと思っています。

時間の使い方が学べる

僕の高校時代は自由そのものでした。

そして何も出来ないのび太くんだと思っていた自分でも、時間の使い方を理解し、使いこなす事が出来れば、どんなことでも出来るようになると分かりました。

エンジニアは生涯勉強し続けなければいけない職業です。勉強し続けるには仕事と休みの合間に勉強の時間を作らなければいけません。それは自分の限られた自由をマネジメントするということです。

高校時代、平日いつ・どこに行き、誰と会うのも自由。

全て自分で選択して生活してきたお陰で、自分の自由をマネジメントする癖が付きました。

その能力はこれから先、エンジニアの僕にとって大きく役に立ってくれるはずです。

不安も失敗もあった。でも勇気を持って挑戦すれば、その経験はきっと自分の財産になる

3年半も不登校だった僕が、慶應義塾大学に行けた理由〜通信制高校活用のススメ〜の画像
コードアカデミー卒業式でのスピーチの様子
Upload By 吉開拓人
そんな高校生活を経て、僕は今年4月に慶應義塾大学の総合政策学部に入学しました。

「目的のない勉強」が嫌で学校に行かなくなった僕にとって、大学の「目的のある勉強」は楽しくて仕方がないです。興味はテクノロジー以外の分野にも広がっており、今後も高校生活で得られた行動力をもとに活動の幅を広げていきたいと思っています。

僕の高校生活を転換させてくれたKくんは、在学中、自分の興味の赴くまま全国を駆け回り、フィールドワークをしていました。
卒業後は早稲田大学に進学。そんな彼の最近の口癖は「情報は足で稼ぐもの」、まさに有言実行を貫いていました。

Kくんだけでなく、他にも自分の興味のある領域を研究する時間に使い、学問を究めるため大学に進んだ人もいます。

このように、みんな自力で進路切り開いていきました。
大学生、社会人となるにつれて、ますます学習が大切になっていきます。
それを両立させるためにも、僕らが通信制高校で身に付けた「自分の時間を管理」する能力が役に立ってくれるはずです。


通信制高校に入って将来が不利になるのでは……と心配になることもあるでしょう、
でも実は、全日制高校でなければ出来ないことより、通信制高校でなければ出来ないことの方がたくさんあると思っています。

もちろん僕も、ただ順風満帆な高校生活を送っていたわけではありません。
たくさん失敗もしました。

でも、その失敗も今の自分には必要不可欠なことだったと思っています。
そのおかげで、最近は失敗するのがそんなに恐くなくなりました。

上手く活用すれば、普通の高校生が見たこと無いような景色を見たり、やれない事をやったり、出会えない人と友達になれます。
時間と場所の制約がなければ自由な発想力が身につきます。

その結果、好きなことを仕事にしたり、好きな分野を研究したり、興味を持ったことは何でも挑戦出来るんです。
この高校生活で得られたモノは、ずっと自分の武器になるはずです。

もし高校の勉強に時間を奪われ、自分のやりたいことが出来ないと感じているなら、通信制高校の入学を検討するのもいいかもしれません。

僕の体験談が、少しでもお子さんやご自身の進学先選びの参考になれば幸いです。
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