成功体験があったからこそ、娘は苦しんでいた!

大人が正しいとわかっているのに、反抗心を抱いてしまうことは特性によるものなのかと悩む娘に対し、それは誰もが通る道で、成長の証だという母
Upload By 荒木まち子
どうやらのりは、「理想の自分」と「特性上どんなに努力してもできないことがある自分」とのギャップに悩んでいるようでした。

成功体験を積んだのりは自分に対するハードルを上げて苦しみ、「失敗すること」「失敗を認めること」を極度に恐れていたのです。

また「嫌だ」という事が素直に言えず、学校では"優等生"を演じている自分自身に対しても嫌悪感が勝っていたようにも見えました。

「どうせ私なんていらないんでしょ!」…母にだけ複雑な気持ちをぶつける

のりはイライラしだすと自分の部屋に行ってクールダウンを心がけます。

しばらくして落ち着くこともありましたが、時には10分たっても20分経っても落ち着かず、むしろ時間と共に大きな音が部屋から聞こえてくることもありました。

「支配しようとしないで!」と言いつつ、放っておけば「どうせ私なんていらないんでしょ!」ともっと構って欲しいという仕草を見せる。思春期独特の気持ちに加え、

・同じ女性ならではの感情の衝突
・障害の特性
・同じ悩みを持つ同世代の友達の不在

等々がのりの感情のふり幅をさらに大きくしていたのでしょう。「気持ちを吐き出せるのは母親だけ」ということは理解しても、やはりそれが何ヶ月も続くのはとてもしんどいものでした。

そしてある夜。何時間経っても怒りが収まらない娘はついに家を飛び出したのです。

~続く~
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