【発達ナビの読書週間】小児科医・熊谷晋一郎先生のオススメ本

ライター:発達ナビBOOKガイド
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10月27日~11月9日は読書週間!発達ナビでも様々な方に発達ナビユーザーさんへのオススメ本をご紹介いただきます! 今日は小児科医で障害者の当事者研究でも知られる熊谷晋一郎さんに伺いました。

熊谷晋一郎先生におすすめの本をききました!

小児科医の熊谷先生は、脳性マヒのある障害当事者としての立場から、当事者研究も行っています。

ロボット工学を専門とする、脳情報通信融合研究センターの長井志江先生チームと、熊谷先生・綾屋沙月さんの当事者研究チームが研究・開発した「自閉症知覚体験シミュレータ」を、発達ナビのコラムでご存知のユーザーの方も多いのではないでしょうか?
自閉症を体験できる?阪大と東大が開発中の「自閉症知覚シミュレータ」がすごいのタイトル画像

自閉症を体験できる?阪大と東大が開発中の「自閉症知覚シミュレータ」がすごい

平成28-33年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)「認知ミラーリング:認知過程の自己理解と社会的共有による発達障害者支援」
http://cognitive-mirroring.org/
今回は、熊谷先生に発達ナビのユーザーに読んでほしい本を教えていただきました。自分や周りの人への理解が深まるきっかけに、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』

『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』
高橋紗都・高橋尚美 (著)
クリエイツかもがわ
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「一組の母と娘の間でつむがれた、静かで、繊細で、丁寧な、相互理解の軌跡」(熊谷晋一郎先生)
高橋紗都さんは10歳のアスペルガーの女の子。ある日紗都さんにお母さんの尚美さんは「好きなことに使ってええで」と1冊の白い本を手渡します。

紗都さんはその本を『うわわ手帳』と名づけ、自分の世界を自分の言葉で書き始めました。「うわ~っとなる」自分のしんどい状況を「うわわオバケ」という言葉で表現し、どんなときにどんなことに困るのか、どんな風に感じているのかが綴られたその手帳は、紗都さんの世界を写しだします。そしてそれは紗都さん本人や家族が理解し、対処法を探る大きなツールとなったのです。

もちろん発達障害のある人の困りごとや、感じ方は人それぞれですが、高橋さん親子の手帳は発達障害のある子どもの世界を知る、一つのきっかけとなるのではないでしょうか?

『こんな私が大嫌い!』

『こんな私が大嫌い!』
中村うさぎ(著)
イースト・プレス
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「タイトルにぴんと来たら、ぜひ読んでみよう」(熊谷晋一郎先生)
自分が嫌い、でも「自分を好きになろう」…そう言われてもどうしたらいいのか、迷う方も少なくないのではないでしょうか?

エッセイストの中村うさぎさんが、。中村さん自身の体験と実践をもとに、きれいごとや欺瞞抜きで「自分嫌い」という呪いを解く方法を語ります。ふりがなやイラストも多く入り、わかりやすい言葉で綴られているので、思春期の悩める子どもにおすすめです。
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