法律から療育、教育、就労など各方面の専門家が執筆。『発達障害の早期発見と支援へつなげるアプローチ』
「発達障害」という言葉が知られるようになり、法律の施行によって支援も受けられるなど徐々に社会は変わりつつあります。しかし、特性への理解はまだまだです。家庭では「何を考えているのかわからない」と虐待の理由になったり、学校では先生の指示を理解できず「反発している」と誤解され、ますます叱られるということも。
そのままでいると、症状が悪化し、自己評価が低下、周囲から「からかい」や「いじめ」を受けたり、心理的に追い込まれて「不登校」「引きこもり」などの二次障害につながる恐れがあります。社会人になってからも苦手な業務に苦労したり人間関係がうまく築けず、退職せざるを得ない状況になるなど、ライフステージが変化しても発達障害がある人にとって厳しい環境があるといわれています。
このように、「二次障害」への危機感も高まり、早期発見・早期支援の重要性が示されるようになってきました。この本は、発達障害に関わる療育や教育、就労、虐待・引きこもり、行政、家族支援といった各分野を専門とする13人が執筆。
国内外の先進的な取り組みや事例、データなどをもとに現状を丁寧に分析した内容です。現在の問題点や課題、これからの展望など、専門的な内容ですが、発達障害に関わる幅広い分野を網羅しており、知識を得ることができます。発達障害について詳しく知りたい人におすすめの1冊です。(発売:2018年4月27日)
そのままでいると、症状が悪化し、自己評価が低下、周囲から「からかい」や「いじめ」を受けたり、心理的に追い込まれて「不登校」「引きこもり」などの二次障害につながる恐れがあります。社会人になってからも苦手な業務に苦労したり人間関係がうまく築けず、退職せざるを得ない状況になるなど、ライフステージが変化しても発達障害がある人にとって厳しい環境があるといわれています。
このように、「二次障害」への危機感も高まり、早期発見・早期支援の重要性が示されるようになってきました。この本は、発達障害に関わる療育や教育、就労、虐待・引きこもり、行政、家族支援といった各分野を専門とする13人が執筆。
国内外の先進的な取り組みや事例、データなどをもとに現状を丁寧に分析した内容です。現在の問題点や課題、これからの展望など、専門的な内容ですが、発達障害に関わる幅広い分野を網羅しており、知識を得ることができます。発達障害について詳しく知りたい人におすすめの1冊です。(発売:2018年4月27日)
発達障害の早期発見と支援へつなげるアプローチ
金剛出版
Amazonで詳しく見る
社会人のコミュニケーションのポイントは!?『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本』
「ちょっとしたことでうまくいく」シリーズの新作が発売されました。今回は、「会社の人間関係」に特化した内容になっています。発達障害のある人は、コミュニケーションに苦手があることで、社会に出ると「マナーが悪い」と思われてしまうことがあります。そうしていくうちに本人が社内外での人間関係に悩んで、仕事を長く続けられないといったケースもあるのです。そんな悩みの対処法として、仕事でのやりとりをスムーズに行うための工夫をイラストで解説しています。
この本では、最初にADHDやADD、ASD、LDといった発達障害の特徴がまとめられています。例えば、ADHDでは「時間を守れなかったり、時間の見込みを立てて行動したりするのが苦手」、ASDは「報連相が少ない、あるいは過多」といった職場で起こりうる課題があげられています。ここで苦手なことを確認できると、自分がどの章を中心に読んだらいいかも分かりやすくなりそうです。
章ごとに「身だしなみ」「聞く力」「社会人のマナー」「報告・連絡・相談」「会議・雑談」「書類、プレゼン、メール」をテーマに、トラブルの事例と原因、解決法を紹介しています。相手が不快に感じる声かけや、取引先へ行くときの身だしなみチェックリストなど、教えてもらう機会があまりない部分もカバーされています。
コミュニケーションがうまくいけば、仕事がもっと楽しくなるかもしれません。自分に合う工夫を、探してみませんか。(発行:2018年4月18日)
この本では、最初にADHDやADD、ASD、LDといった発達障害の特徴がまとめられています。例えば、ADHDでは「時間を守れなかったり、時間の見込みを立てて行動したりするのが苦手」、ASDは「報連相が少ない、あるいは過多」といった職場で起こりうる課題があげられています。ここで苦手なことを確認できると、自分がどの章を中心に読んだらいいかも分かりやすくなりそうです。
章ごとに「身だしなみ」「聞く力」「社会人のマナー」「報告・連絡・相談」「会議・雑談」「書類、プレゼン、メール」をテーマに、トラブルの事例と原因、解決法を紹介しています。相手が不快に感じる声かけや、取引先へ行くときの身だしなみチェックリストなど、教えてもらう機会があまりない部分もカバーされています。
コミュニケーションがうまくいけば、仕事がもっと楽しくなるかもしれません。自分に合う工夫を、探してみませんか。(発行:2018年4月18日)
ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本
翔泳社
Amazonで詳しく見る
まとめ
これからの生活に備えるため、今の生活をよりよくするために保護者や支援者、当事者の方などそれぞれの立場から参考になる本を紹介しました。
専門的な知識と経験を持つ人たちのアドバイスは、気づきや学びを得られることが多いと思います。気になる本があればぜひ手にとってみてください。
専門的な知識と経験を持つ人たちのアドバイスは、気づきや学びを得られることが多いと思います。気になる本があればぜひ手にとってみてください。
【新刊紹介】一人暮らしや学習サポート、食生活まで。発達凸凹のある人と家族の新生活を支える本を紹介!
【BOOK】「精神科ってちょっとこわいかも?」と感じる人に読んでほしい、精神科が身近に感じられる本
【BOOK】「うちの子、LD(学習障害)かも」と思ったとき、手に取りたい3冊を紹介
- 1
- 2