企業の力で発達障害の課題を解決する!LITALICO発達ナビ ミートアップvol.2開催レポート

ライター:発達ナビ編集部
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LITALICO発達ナビでは、発達障害に関するコラムの発信や、施設情報の提供などを通して、発達障害による困難の解消に取り組んできました。一方で、それだけでは解消できない困難が多いことも事実です。そこで、発達障害にまつわるより多くの困りごとを解消していくため、さまざまな分野の企業とのコラボ企画・協業を進めていこうとしています。

その一環として、2018年5月22日(金)に「LITALICO発達ナビ ミートアップvol.2」を実施しました。ここでは、その様子をレポートします。

発達障害のある子どもや家族の困りごとを解消するために!5月もミートアップを開催

「LITALICO発達ナビ」では、発達障害に関するコラムの発信や、施設情報の提供などを通して、発達障害のあるお子さんや、保護者の方々の生活を取り巻く困難の解消に取り組んできました。

現在は、月間300万人以上の方がサイトを訪れる規模となりました。多くのユーザーの方に、必要な情報と出合ったり、同じような悩みを持つ仲間との交流ができる場となっています。

一方で、LITALICO発達ナビの力だけでは解消出来ない困難が多いことも事実です。そこで、発達障害にまつわるより多くの困りごとを解消していくため、さまざまな分野の企業とのコラボ企画・協業を進めていこうとしています。

その一環として、先月に引き続き、2018年5月22日(火)に「LITALICO発達ナビ ミートアップvol.2」を実施。ゲストスピーカーによる講演や、さまざまな企業や団体で活躍されている皆さんとLITALICOのスタッフでのディスカッションなどを行いました。

LITALICO発達ナビ ミートアップの様子をレポート

今回のミートアップにも、IT企業、旅行会社、小売店、セキュリティ会社などから、保育園や学校に勤務されている方まで、多種多様な業種の企業・団体などで働く方の参加がありました。

ミートアップでは、まずLITALICO発達ナビの鈴木編集長からの媒体紹介がありました。続いて、ウェブマガジン「greenz.jp」のビジネスプロデューサー・小野裕之さんによる講演が行われました。

ゲスト 小野裕之さん(greenz.jp)による講演

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greenz.jpの小野氏による講演
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ウエブマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズは、「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」を目指しています。この理念のもと、ウェブマガジンの発行のほか、さまざまなイベントを主催しています。

また、「社会の中にある違和感」を解消するための取り組みを行う起業家らをメディアで取材したり、そうした人と企業や自治体とつなげて一緒にプロジェクトを行ったりもしています。

例えば、次のような事例があげられました。

■地方移住をしたい人、その人をサポートし地域活性化をしたい地方の鉄道会社をつなぎ、「移住者サポートつきコワーキングスペース」をオープン
参考:あそこに行けば、面白いことをやってる。西日本鉄道・宮﨑泰さん×福岡移住計画・須賀大介さん×グリーンズ小野裕之が語る「HOOD天神で“はじめる”未来」
https://greenz.jp/2016/11/15/fukuoka_tenjin_hood/
■こだわりのお米を仕入れて販売しているお米屋さんと、日本橋の街づくりを担う会社をつなげ、おむすび屋さんというリアル店舗を開店。おいしいおむすびを食べながら、人と人との接点もつくりだせる場所に
参考:グリーンズとトラ男が日本橋に、本屋とイベントスペースもあるけど「普通の」おむすび屋をオープンします。
https://greenz.jp/2017/09/14/andon/
このように、日常生活の中にある課題に気づくだけでなく、そこから人と人・企業・行政などをつなぎ、いろんな生き方や価値観があってもいいということを体感できる場所づくりも、ビジネスとして成り立つ形で行っています。

LITALICO発達ナビも、さまざまな課題に気づき、発信するだけでなく、企業や行政などとつながり、障害のない社会という「ほしい未来」をつくっていきたいと感じることができた講演でした。
greenz.jp
https://greenz.jp/

LITALICO発達ナビ編集長による事例紹介

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LITALICO発達ナビ編集長による媒体紹介や事例紹介も
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鈴木編集長からは、現在どのような企業とのコラボレーション実績があるのかなどについて紹介がありました。

■非日常の状況でパニックを起こしやすいお子さんが、安心して空の旅を楽しめるサービス紹介の例
発達が気になる子どもが安心して飛行機に乗るには?JALの子ども向けサービス活用法を徹底紹介!
https://h-navi.jp/column/article/35026825
■多様性を踏まえたマネジメントができるよう、社員向けに研修を行った例
ミュゼプラチナム×発達ナビ 発達障害への理解を深める勉強会を開催!
https://h-navi.jp/column/article/35026816
■障害のある子どもの保護者の方の意見を取り入れて制作された商品紹介の例
障害のある子どもの「ママたちの声」を生かして開発!3つの「お出かけ便利グッズ」がフェリシモから新発売
https://h-navi.jp/column/article/35026860

あったらいいサービスや商品って?グループディスカッションで意見交換

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それぞれの企業のリソースを生かした課題解決の方法についてディスカッション
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会場を5つのグループに分け、各グループごとに「自社のリソースと理念」をまず書き出すワークを行いました。そして、発達障害がある人の困難の例を参照しながら、「それぞれの会社のリソースでできる解決策」についてディスカッションを行いました。

さまざまな業種、職種の参加者が、メーカー側、支援者側からの意見などが活発に出され、自社の商品やサービスの中に、今まで気づいていなかった価値があることに気づけた場面もありました。

例えば、IT技術を活用することで、ARメガネを使って勉強することが当たり前になるかもしれないーそんな意見に、支援の仕事をしている参加者からは、「発達障害があることを保護者が受け入れるのは難しい場合もある。でもIT技術を活用し、特性によって困難になっていることをポジティブに解決できる可能性があることに気づけた」という意見も。

障害のある子どもの支援をしている人や当事者・保護者と、技術を持っている人がつながる。旅行会社と工場をもつメーカーなど、異業種でもコラボレーションの可能性がある企業がつながる。それぞれの経験や技術を組み合わせることで、よりニーズにあった商品やサービスが生まれるのではという希望が、より高まるディスカッションでした。
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