ミュゼプラチナム×発達ナビ 発達障害への理解を深める勉強会を開催!
ライター:金裕珍(発達ナビ編集部)
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ミュゼプラチナム
株式会社ミュゼプラチナムが社内の管理職向けに発達障害の勉強会を開きました。この勉強会は、社員が発達障害について理解を深めることで、より良い組織運営やサービスにつなげることが目的です。この記事では、当日のコンテンツと会場の様子をまとめてお伝えします!
撮影: 宮﨑 慎之輔
ミュゼプラチナム、発達ナビと共同で発達障害の勉強会を開催
発達障害に対する認知や関心が高まるなか、子育てや教育の現場だけでなく、企業の現場においても、発達障害に対する正しい理解や対応の必要性を感じている方は増えてきているようです。
ですが、「発達障害という言葉は知っているが、本人がどう困っているのかイメージがつかない」「自分たちの職場でのチーム運営や、お客様への対応に際して、どんな知識やノウハウが必要なのかわからない」など、具体的にどのように考え、対応すれば良いのか、悩まれている企業も少なくない様子。
発達ナビ編集部に企業の方々から、発達障害の理解・対応に関する勉強会などのご相談をいただく機会も増えてきました。
今回の記事でご紹介するのは、美容脱毛専門サロンを全国展開する株式会社ミュゼプラチナムの皆さまと2018年2月5日に実施した、発達障害の勉強会の様子です。
勉強会には、ミュゼプラチナム関東地域で店長や副店長、エリアマネージャー等の管理職を務める約50人の社員が参加しました。
ですが、「発達障害という言葉は知っているが、本人がどう困っているのかイメージがつかない」「自分たちの職場でのチーム運営や、お客様への対応に際して、どんな知識やノウハウが必要なのかわからない」など、具体的にどのように考え、対応すれば良いのか、悩まれている企業も少なくない様子。
発達ナビ編集部に企業の方々から、発達障害の理解・対応に関する勉強会などのご相談をいただく機会も増えてきました。
今回の記事でご紹介するのは、美容脱毛専門サロンを全国展開する株式会社ミュゼプラチナムの皆さまと2018年2月5日に実施した、発達障害の勉強会の様子です。
勉強会には、ミュゼプラチナム関東地域で店長や副店長、エリアマネージャー等の管理職を務める約50人の社員が参加しました。
この日は「発達障害について正しい理解をすることで、日々のチーム運営、店舗運営に貢献する」を目的に、発達障害の理解と、一人ひとりの多様な特性のちがいをふまえたコミュニケーションのあり方について学ぶ勉強会を実施しました。
ゲームやレクチャーなど、発達障害を理解するためのコンテンツが盛りだくさん!
勉強会では、発達障害について理解を深めるきっかけとなるようなゲームやレクチャーが行われ、会場は終始穏やかな雰囲気でした。
以下では、当日の様子を追っていきます。
以下では、当日の様子を追っていきます。
「発達障害」に対して持っているイメージは?
まずはじめに、発達障害に対して持っているそれぞれの印象を共有する時間。「名前は知っているけど、詳しいことはわからない」「まったく知識がないのでイメージを持ちづらい」など、全体として、発達障害という言葉は知っているが、詳細を知らないという意見が多く挙がりました。
障害があるってどういうこと?当事者の立場を体感するゲーム
「発達障害についてなんとなく名前は知っているけど具体的な症状を知らず、状態のイメージが持てない...」。そのような多くの声を受け、まずは日常的なやり取りにおいて、困難や障害のある状態をイメージしやすくするための簡単なゲームを実施。
耳をふさいだり、視野が限定されたりする状態で行う「耳栓しりとり」や、自分のお気に入りの場所までの道案内を自由に行い、理解度を試す「案内ゲーム」を行いました。会場からは、限定された情報での、意思疎通の難しさに対する戸惑いの声が!
体験後、参加者の間で、感じた困りごとや工夫した点を共有しあいました。
耳をふさいだり、視野が限定されたりする状態で行う「耳栓しりとり」や、自分のお気に入りの場所までの道案内を自由に行い、理解度を試す「案内ゲーム」を行いました。会場からは、限定された情報での、意思疎通の難しさに対する戸惑いの声が!
体験後、参加者の間で、感じた困りごとや工夫した点を共有しあいました。
「視野がすごく狭くなったので、複数いると誰がしゃべっているか分からず、会話が大変」「聞こえにくいので、顔をじっと見ないと話の内容がよくわからない」「話す人が合図をすると助かる!」「口をはっきり開けてもらえると理解しやすい」など、いつもの会話でも情報が限定されるだけで、どれほど難しくなるかを実感できた様子でした。
登壇した発達ナビ編集長は、「発達障害の詳しい知識を得ることよりも、まずはほんの少し、日常の身近な出来事の中で”想像力”を働かせることが大切だと考えています。普段何気なく行っているやり取りの中でも、大多数の人と違う見え方・聞こえ方・感じ方をしている人がいるかもしれない。なかには、目に見えないけどすごく大変な思いをしている人もいるかもしれない。そんなことを頭の片隅に置いて今日の講義を聞いてもらえれば嬉しいです」と、呼びかけました。
登壇した発達ナビ編集長は、「発達障害の詳しい知識を得ることよりも、まずはほんの少し、日常の身近な出来事の中で”想像力”を働かせることが大切だと考えています。普段何気なく行っているやり取りの中でも、大多数の人と違う見え方・聞こえ方・感じ方をしている人がいるかもしれない。なかには、目に見えないけどすごく大変な思いをしている人もいるかもしれない。そんなことを頭の片隅に置いて今日の講義を聞いてもらえれば嬉しいです」と、呼びかけました。
発達ナビ編集長が、発達障害について詳しく解説!
続いて発達ナビ編集長から参加者へ、発達障害とはどんな症状なのかを解説しました。
発達障害とは、「先天的な脳機能の発達のアンバランスさ」と「環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチ」の掛け合わせによって社会生活に困難が発生する障害のことです。
発達障害とは、「先天的な脳機能の発達のアンバランスさ」と「環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチ」の掛け合わせによって社会生活に困難が発生する障害のことです。
その前提のもと、発達ナビ編集長は「障害は個人と環境の相互作用の中にある」と言います。
問題行動を起こしている人を見ると、つい問題行動だけに目が行きがちですが、その人と環境の間にあるミスマッチを探ることが解決の糸口になるのです。
一人ひとりの個性に向き合うということは、得意なこと・不得意なこと・その程度が一人ひとり違うということを理解することが鍵となります。理解をするうえでは発達障害に関する知識が大きな助けとなるでしょう。
ここで注意したいことは、発達障害という名前を付けることが、自分や相手を理解する手段の全てではないということです。発達障害の診断の有無に関わらず、誰もがさまざまな特性を持っています。「○○という特性があるから発達障害なんだ」という理解の仕方ではなく、得意・不得意の個人差を認めて、理解しようという姿勢を持つことに意味があるからです。
一人ひとりにちがいがあるという前提のもと、自分と周囲を理解する姿勢を学ぶ体験でいうと、冒頭に実施した道案内ゲームがよい例でしょう。
順を追って言葉で説明する、絵をかいて全体像を見えるようにする、など様々な説明方法がありますよね。それはつまり、得意な考え方や伝え方には個性があるということであり、話を受け取る側にも同様のことが言えます。
コミュニケーションの方法や働き方の中にある一人ひとりの得意・不得意に目を向けてみること。そして、得意を伸ばすかかわりや苦手をサポートする環境調整を続けることが、多様な人が働きやすい職場づくりや、障害のある方、さまざまな特性のある方にも使いやすいサービスを考えるヒントになるかもしれません。
※発達障害の詳しい分類や症状は、以下の関連記事をご参照ください。
問題行動を起こしている人を見ると、つい問題行動だけに目が行きがちですが、その人と環境の間にあるミスマッチを探ることが解決の糸口になるのです。
一人ひとりの個性に向き合うということは、得意なこと・不得意なこと・その程度が一人ひとり違うということを理解することが鍵となります。理解をするうえでは発達障害に関する知識が大きな助けとなるでしょう。
ここで注意したいことは、発達障害という名前を付けることが、自分や相手を理解する手段の全てではないということです。発達障害の診断の有無に関わらず、誰もがさまざまな特性を持っています。「○○という特性があるから発達障害なんだ」という理解の仕方ではなく、得意・不得意の個人差を認めて、理解しようという姿勢を持つことに意味があるからです。
一人ひとりにちがいがあるという前提のもと、自分と周囲を理解する姿勢を学ぶ体験でいうと、冒頭に実施した道案内ゲームがよい例でしょう。
順を追って言葉で説明する、絵をかいて全体像を見えるようにする、など様々な説明方法がありますよね。それはつまり、得意な考え方や伝え方には個性があるということであり、話を受け取る側にも同様のことが言えます。
コミュニケーションの方法や働き方の中にある一人ひとりの得意・不得意に目を向けてみること。そして、得意を伸ばすかかわりや苦手をサポートする環境調整を続けることが、多様な人が働きやすい職場づくりや、障害のある方、さまざまな特性のある方にも使いやすいサービスを考えるヒントになるかもしれません。
※発達障害の詳しい分類や症状は、以下の関連記事をご参照ください。
ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの0歳~6歳、小学生、思春期まで年齢別の特徴、診断や治療、支援、接し方など【専門家監修】
ADHD(注意欠如多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】
LD・SLD(限局性学習症)とは?症状や特徴、診断方法について【専門家監修】
参加者の声は・・・?
勉強会の参加者を対象としたアンケートでは、今回の勉強会について様々な感想が寄せられました。
「スタッフとのかかわり方でつまずいた時、まず相手のことをよく知るようにして、伝え方の方法を一つに絞るのではなく、どんな伝え方がふさわしいのかを色々考えて行動したい」「以前から興味があったが、ネット上の情報ではよくわからなかったことを理解できた」など、コミュニケーションに対する考え方や、発達障害に対する理解・考え方が変わったという人が多いようです。
発達障害という、一見専門的で難しそうな言葉について、体感式のゲームや視覚に訴える図、具体例を交えた説明によって、理解が助けられたという意見も多く上がりました。
「スタッフとのかかわり方でつまずいた時、まず相手のことをよく知るようにして、伝え方の方法を一つに絞るのではなく、どんな伝え方がふさわしいのかを色々考えて行動したい」「以前から興味があったが、ネット上の情報ではよくわからなかったことを理解できた」など、コミュニケーションに対する考え方や、発達障害に対する理解・考え方が変わったという人が多いようです。
発達障害という、一見専門的で難しそうな言葉について、体感式のゲームや視覚に訴える図、具体例を交えた説明によって、理解が助けられたという意見も多く上がりました。
ミュゼ×発達ナビ「理解をすることで働く人もサービスを受ける側も気持ちよく働ける社会へ」
「ミュゼプラチナムの店長、副店長、マネージャー層を対象にした発達障害に関する勉強会」と銘打った今回の企画。発達障害というなかなか知る機会のない概念に対して知り、自分や周囲を見る目が変わるきっかけになったのではないでしょうか。
今後も、LITALICO発達ナビでは、ミュゼプラチナムと共同の勉強会を全国で開催していく予定です。
こうした情報発信を通して、発達障害に対する理解・支援の輪を広げていきたいと考えています。
※発達ナビとのタイアップや、研修・勉強会にご興味がおありの企業さまは以下のフォームからお問い合わせください。
今後も、LITALICO発達ナビでは、ミュゼプラチナムと共同の勉強会を全国で開催していく予定です。
こうした情報発信を通して、発達障害に対する理解・支援の輪を広げていきたいと考えています。
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