一緒に絵を描き、そこで学んだことを伝えたい

パラリンアート世界大会2018が初開催!アンバサダーはお笑いタレント麒麟 川島明さんの画像
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この大会のアンバサダーとして、ぜひ、障害のある方と一緒に絵を描きたいと話す川島さん。

「絵を描くのは大好きなのですが、絵についての知識は、みなさんの方がずっとたくさん持っていらっしゃると思うんです。なので、いろいろ教えていただきたいという気持ちです。そこで教わったことを、お笑い芸人としていろいろな場所で話す機会が多いので、そこで伝えていきたいですね」(川島さん)

また今回、海外からは、イランや東ティモールからの応募が多かったことにも驚いたといいます。いろいろな事情や政治的背景があり、その国の政府の手が障害のある人まで回っていないからと、大会にとても興味を持ってくれたことが、応募数に反映されたそう。

「海外の方とは、言葉だと通じ合えないことがあるかもしれませんが、絵を通じてなら色々なコミュニケーションが取れるんだなと感じています。海外の障害のある方の絵からも、本当にたくさんのことを受け取りました。この先、機会があれば日本だけではなく、海外の方とも一緒に絵を描く機会があれば嬉しいです」(川島さん)

「自分をアートで表現したい」そんな気持ちを後押しする大会へ

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子どもから大人まで、年齢制限は設けていない本大会には、多くの子どもたちも参加しています。川島さんの言葉のなかには、障害のある子どもを育てるお母さんへのメッセージもありました。

「僕自身も育児中の身ですが、予想していなかったことがたくさん起きますし、うまくいかないことも多いです。障害のあるお子さんを育てられているお母さんやお父さんは、とても大変な思いをしていると思うんです。でも、どんな場面でも正解はなくて、でも、育てていること、それ自体は正解だなって感じています。多くの子を持つ親が、『しんどい』『辛い』『こんなことあった』って表現できる場がもっとあればいいのにと思います」(川島さん)

そうやって大切に育てられている子どもたちのなかに、いつか「絵を描きたい!」「自分をアートで表現したい!」という気持ちが生まれるかもしれません。「パラリンアート世界大会」はそんな気持ちを後押しする大会へと今後大きく育っていくはず。その力になりたいと川島さんは話します。

「この大会が大きくなればなるほど、『応募してみよう』『絵を描いてみよう』という気持ちになる方が増えるんじゃないかな。それがきちんと正当な評価や報酬に繋がることが一番大切だと思っています」

「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」の結果発表は8月。どんな思いが表現されている作品がチャンピオンに輝くのか、全世界が注目しています。

また、この大会が数を重ねるたび、多くのアーティストや作品が誕生するはずです。川島さんもこれからが楽しみとのこと。お話からも、そのわくわくした気持ちがたっぷりと伝わってきました。

取材・文:秋定美帆
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