ADHDの子どもの癇癪、イライラ、不満……どう受け取るべき?保護者の対処法

子どもが自分のイライラした気持ちや感情を言葉で表現できるというのはとても大事なことで、家に帰って物を投げたり、自分自身を傷つけたり、きょうだいに暴力をふるったりするのではなく、愚痴を言えるというのは、素晴らしいことです。親御さんの気持ちとしては、たとえそれは頭でわかっていても、大きなストレスになると思います。「暴れないで愚痴をいっているのはこの子もそれなりに頑張ってる」と自分にいい聞かせる、今すぐに聞けないときは「ちょっと待ってね」「何分待ってね」「●●しながら聞くけれどいい?」というように、時間をあけたり、家事をしながら聞くなどの交渉をしてもいいと思います。また親も愚痴を言える人や機会をつくる、リラックスする見本を子どもにみせるなど自分自身もつらくならないように工夫できるといいですね。
井上 雅彦先生(鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授)
井上 雅彦先生(鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授)
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(監修:井上先生より)
年を重ねて大人になった今だから言えることに耳を傾けることは大切なことですね。子どもさんも当時のことを言葉にできることで、親御さんに理解してもらえたり、共感してもらえたりすることで、当時の自分の気持ちの整理をすることができるのではないでしょうか。そうすると今の自分についても少し前向きになれるのではないかと思います。親御さんの立場から子育てを振りかえられる場合も、最後はポジティブに今に向き合えるとよいと思います。親御さんも当時はその時その時で一生懸命頑張られていたのだと思います。かなしろさんの子育ては工夫と愛情にあふれていて多くの人が元気をもらっています。結果オーライで当時のご自分をみていただけたらと思います。
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