わが家の対応策

試行錯誤の結果、わが家では次の2つの対応策で、衣替えバトルを回避できるようになりました。

1つ目の対応策:重ね着

着るべき冬服に向けて、夏の間着ていた半袖を長袖の上に重ね着させます。ぱっと見、本人には馴染みのある半袖が見えるので、少しは安心感があるようです。
重ね着で衣替えを乗りきる
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そうすることで、段々と長袖にも慣れてきます。不安感が軽減されたところで、半袖を脱ぐように言います。(冬の間ずっと半袖の重ね着をしても良い)
重ね着で衣替えを乗り切る
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夏に向けてはこの逆バージョンとなります。

2つ目の対応策:気温チェック

18歳になった息子は天気予報の「今日の気温は27度です」という言葉を聞いて「25度以上だから今日は半袖だ」とマイルールを自分で決めるようになりました。そして、夜のニュースを見ながら、翌日の着替えの用意を夜のうちに用意するのが日課になりました。
「そうか、曖昧に夏、冬と言葉をかけるより、外気温の数値で“〇度以上は夏服、〇度以上は冬服”と最初から言ってやればよかったんだ~」と気づきました。

健常の親の考え方や感覚で、自閉症児を育てるとこういうことが起こってしまうんですね。息子を叱っていた自分を反省しました。もっと早く気づけば、お互い楽だったかもしれません。皆さん、良かったら“重ね着法”“気温チェック法”を試してみてくださいね。

ちなみに、天気予報って、前の日の予報と変わることってありますよね。そんなとき、息子はテレビ画面のお天気お姉さんに向かって「嘘つきやがって」と暴言を吐いています…。

著者親子のルポルタージュ

2018年9月10日、医師・松永正訓氏が立石親子を取材、書き上げた新刊が発売に。発達障害がある子と母の、幼児期から今までに渡る育児について綴られています。
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このコラムを書いた人の著書

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