【専門家にきく】ASD(自閉スペクトラム症)とは?
ライター:井上 雅彦
「ASD(自閉スペクトラム症)ってなに?」「いわゆる自閉症とは別のものなの?」──こんな疑問に、専門の先生が回答!ここでは「ASD(自閉スペクトラム症)の定義」について、鳥取大学大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生が分かりやすく教えてくれます。(取材/LITALICO発達ナビ編集部)
執筆: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
Q. ASD(自閉スペクトラム症)とは?
A. ASD(自閉スペクトラム症)は、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性がみられる発達障害のひとつです。
アメリカ精神医学会が2013年(日本版は2014年)に発刊したDSM-5(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)』において、それまでアスペルガー症候群、高機能自閉症、早期幼児自閉症、小児自閉症、カナー型自閉症などさまざまな名称で呼ばれていた自閉的特徴を持つ疾患が統合され、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」とされました。
さらに2022年(日本版は2023年)発刊の『DSM-5-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版改訂版』では最終的に「自閉スペクトラム症」(ASD)という診断名になりました。
さらに2022年(日本版は2023年)発刊の『DSM-5-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版改訂版』では最終的に「自閉スペクトラム症」(ASD)という診断名になりました。
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