【図解】ADHDとは?イラストでわかりやすく紹介します!

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ADHDは、外見からはその特徴がわかりにくかったり、また「衝動的に行動する」「忘れっぽい」「落ち着きがない」などの行動面の問題は個人の努力不足と誤解されやすかったりと、理解されにくい障害です。定義や特徴も複雑で、イメージしにくいかもしれません。この記事ではイラスト図解で、ADHDの原因や症状・特性、チェックポイントなどをわかりやすく解説します!

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発達障害のキホン
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監修: 井上 雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
応用行動分析学
自閉症支援士エキスパート
LITALICO研究所 客員研究員
目次 ADHDとは ADHDの3つの特性と診断タイプ ADHDの特性・困りごとをチェック! ADHDの原因は? ADHDのある人が気をつけたい合併症と二次障害 ADHDをもっと詳しく知るリンク集

ADHDとは

ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、主に不注意、多動性、衝動性の特性が現れる先天的な発達障害です。文部科学省はADHDを以下のように定義しています。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm
ADHDの特徴をわかりやすくまとめると、以下のようになります。
ADHDの特性
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ADHDの3つの特性と診断タイプ

主な特性は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つ

ADHDの主な特性は不注意・衝動性・多動性の3つ
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・不注意…物事に集中できず、忘れっぽい
・多動性…落ち着きがなく、じっとしていられない
・衝動性…自分の感情や行動をコントロールできず、衝動的に動いてしまう

診断の場では3つのタイプに分類される

診断の場で使われることが多いのは、アメリカ精神医学会が定める「DSM-5」という診断基準です。

DSM-5では、ADHD「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」の診断基準に照らし、さらに以下の3つのカテゴリーに分類され、重症度を特定されます。

・不注意優勢型…過去6ヶ月、不注意の基準を満たしている場合
・多動・衝動性優勢型…過去6ヶ月、多動性・衝動性の基準を満たしている場合
・混合型…過去6ヶ月、不注意と多動性・衝動性の基準をともに満たしている場合

ADHDのある人の多くは3つの特性を併せ持っているといわれていますが、それぞれの症状の現れ方は一人ひとり異なり、不注意が目立ち、多動性はあまり見られない人もいれば、多動・衝動性が強く現れる人もいます。

ADHDの特性・困りごとをチェック!

ADHDのある人によく見られる困りごとの一部をご紹介します。不注意、衝動性と多動性の困りごとは関係しあったり、重なったりしている場合も少なくありません。
ADHDの特性をチェック
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年齢や環境などによって現れる特性や困りごとは異なり、また特性があるからといって必ずしも生きづらさや困りごとが現れるとは限りません。ですが、リストの特性や困りごとに当てはまるものが多く、長期にわたって日常生活や学業・仕事に支障が出ている場合、専門家への相談をおすすめします。自治体の保健福祉センターや子育て支援センター、発達障害者支援センターなどで相談支援を行っています。必要に応じて検査や、発達障害を専門とする医療機関につないでもらうこともできます。

ADHDの原因は?

ADHDの症状を引き起こす脳の仕組み

ADHDの症状が起こる確かな原因はまだ解明されていません。近年の研究から、ADHDの人は、行動等をコントロールしている神経系に機能異常があると考えられ、脳の前頭前野部分の関連が有力視されています。
ADHDの原因に関連する脳機能
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脳が働くためには、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が必要です。しかしADHDの人の場合神経伝達物質がうまく運べず、そのために「多動」「衝動」「不注意」の3つの特徴が現れると考えられています。また、前頭前野の働きが弱いと、五感からの刺激を敏感に感じ取ってしまいます。感覚を過剰に感じてしまうので、論理的に考えたり集中するのが苦手となる傾向があるとの説もあります。
まだ明確な原因の解明には至っていませんが、複数の関連遺伝子が先天的な脳機能の偏りに関わり、それが様々な環境的要因と相互に影響し合ってADHDの症状が生じると考えられます。以前言われていたような親の育て方やしつけが直接の原因という説は誤解です。

ADHDのある人が気をつけたい合併症と二次障害

ADHDに並存しやすい合併症

発達障害の分類と合併
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上記の図が示すように、自閉スペクトラム/自閉症スペクトラム障害(ASD)や学習障害(LD)といったADHD以外の発達障害、知的障害は重複して現れる場合も少なくありません。また、感覚過敏やチックなども合併症として知られています。合併症がある場合、それだけ困りごとも増え、治療法や対処法も複雑になります。

二次障害として現れる合併症にも注意

ADHDの特性が理解されないまま生きづらさが強くなると、心の病や行動の問題など、二次的な障害を引き起こすことがあります。

以下に二次障害に陥りやすいプロセスをご紹介します。
発達障害・ ADHDの二次障害発生のプロセス
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適切な環境や周りの対応が得られないと、ADHDの場合、年齢が上がるにつれて行動面の問題や行為障害につながりやすいといわれています。特に、ADHDから反抗挑戦性障害、行為障害、反社会性パーソナリティ障害へと進行する場合を「DBDマーチ(破壊的行動の障害の行進)」ということもあります。

二次障害を予防するためにも、その子が困っていることに早く気づき、専門機関やサポートにつながることが大切です。ADHDの特性は言い換えると、旺盛な好奇心、思い立ったら動き出せる行動力など、長所でもあります。一人ひとりの特性を理解し、その子に合った対処法と過ごしやすい環境を考え、困りごとがある場合は軽減しつつ、得意なところを伸ばせるよう、サポートしていきましょう。

ADHDをもっと詳しく知るリンク集

ADHDについてもっと詳しく知りたい

ADHDのある人への接し方・対処法を知りたい

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参考資料

イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる
田中康雄 (監修)
西東社
ADHD 注意欠陥多動性障害の本
司馬 理英子 (監修)
主婦の友社
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