親の願いはみんな一緒
どんな家族も「子どもの幸せな未来のため」に「どの学校に入れるのがベストか」を考えて悩んだ末、進学・進級先を選ぶと思います。また、行政側のアドバイスがあっても、基本的には保護者の意向が優先されます。
目指す方向や目的は一緒であっても、行政と親、また保護者のそれまでの生き方、価値観、子育て方針により、同じ程度の障害であっても、「支援学校」「支援級」「通常学級」と進学・進級先は分かれる場合もあるでしょう。
目指す方向や目的は一緒であっても、行政と親、また保護者のそれまでの生き方、価値観、子育て方針により、同じ程度の障害であっても、「支援学校」「支援級」「通常学級」と進学・進級先は分かれる場合もあるでしょう。
情報を集めて
通常学級は指導要領のカリキュラムに沿って一斉指導で授業を行っています。「学期終わりの翌年3月までには○○の単元まで」と、授業を進めなくてはならないわけです。
また、通常学級では特別支援級・学校とは異なり、障害のある児童それぞれの特性や課題に合わせた、「個別の指導計画」や「個別の教育支援計画」の作成義務は今の段階ではありません。子どもに必要な支援を通常学級に通いながら受けるためには、通級制度や特別支援教室(※)を週に何回か利用するという形があります。
※特別支援教室は東京都で平成28年度から順次取り入れている制度です
※特別支援教室は東京都で平成28年度から順次取り入れている制度です
特別支援教室と通級やほかの特別支援教育との違い、特別支援教室の指導形態や目的を解説
知的障害を伴わない発達障害児の進路は?
知的障害がなかったり、発達が気になるけど診断がつくほどでもないといった “グレーゾーン”のお子さんの場合、特別支援学級では学習面で物足りなく、通常学級の中で配慮を受けながら頑張っていくという選択もあります。
反対に通常学級では環境ストレスが大きいため、特別支援学級の落ち着いた環境を選ぶという選択もあります。勉強面では問題なくても、大人数での授業は感覚過敏などの特性がありつらく感じたり、一斉指示でうまく動けない、またクラスメートとのコミュニケーションがうまくとれないといった場合もあるためです。
反対に通常学級では環境ストレスが大きいため、特別支援学級の落ち着いた環境を選ぶという選択もあります。勉強面では問題なくても、大人数での授業は感覚過敏などの特性がありつらく感じたり、一斉指示でうまく動けない、またクラスメートとのコミュニケーションがうまくとれないといった場合もあるためです。