簡単てづくりで凸凹キッズの「できた」を増やそう!元保育士ママが発信するサポートグッズのつくり方

ライター:つむぐ文庫
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2018年10月にリトルプレス『つむぐvo.1〜子どもの心に寄り添うてづくり〜』を発売した、「つむぐ文庫」です。

リトルプレスとは、個人が発行する冊子のこと。保育士として、親としての経験を生かした「ものづくり」のアイディアを載せています。不器用だったり、忘れっぽかったり、こだわりがあったり…さまざまな個性・特性によって、「困りごと」を感じることが多いお子さんや親御さんの毎日を、ちょっとでも楽しく、ラクにできたらと思ってつくりました。

楽しい子育てを応援するために!リトルプレスを出すことを決意

つむぐ文庫表紙
つむぐvol.1〜子どもの心に寄り添うてづくり〜
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一つ目の理由は、わが子がよく服の前後ろを間違えて着ていたこと。前と後ろの見分けがつかないようで、服に工夫が必要でした。

二つ目の理由は、働いていた保育園で療育担当になったこと。配慮が必要なお子さんと共に過ごした一年が、さまざまな視点をくれました。お子さんは着替えようと必死で頑張るのですが、頭も体も手も入れるのに一苦労。そんな必死に頑張っている姿に胸が一杯になる毎日でした。気が散ってしまい、なかなか一人で着るということは難しかったのです。

「着られた!」「できた!」そんな服があったらいいのにと、ずっと心の中で思いを温めてきました。

「市販品になければ、自分でつくろう!」。2018年の初夏、私は思いを行動に移すことにしました。
リトルプレスには、毎日をちょっと楽しく、そしてラクにしてくれるグッズのアイディアと、そのつくりかたを載せました。どんなグッズなのか?や、リトルプレスに詰め込んだ思いを紹介したいと思います。
子育てを応援!「つむぐ」(リトルプレス) | minnne
https://minne.com/items/17066546

不器用さんでも着られるスモック

スモック
前後ろが同じ形で着やすいから、成功体験をたくさん積めます。
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今回冊子で紹介したスモックは、一見普通のスモックのようで、さまざまな工夫をこらしています。

1.前後ろどちらでも着られる
2.裾にキルト芯を入れてあるから手の力が弱い子でも持ちやすい
3.襟ぐりにゴムを入れてあるから頭を入れやすい
4.裾にスリットを入れてあるから広がって頭や体を入れやすい


園生活などで着る機会も多く、何度も挑戦しているうちにできるようになる可能性が増えます。またスモックのデザインは、気が散らないようポケットも無くし、発達段階に合わせたシンプルな形にしました。

改まってのトレーニングではなく、日常生活で不可欠なアイテムに工夫をすることで、お子さんたちが取り組みやすくなったり、「できた!」という経験をたくさん積んでいけるものをつくろう。苦手なことにチャレンジしたくなるサポートグッズをつくろう。

お子さんたちの毎日がちょっとでも”ラクで楽しい”ものになって欲しいと、願いを込めてデザインしました。

自己肯定感を育みたい!いろんなサポートグッズを紹介

バッグ
物を入れたことを忘れにくい透明バッグ♫
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スモックの他にも、
■忘れものをしやすい子には視覚的に分かりやすい「透明バッグ」
■お出かけ前にぐずりがちな子には、フタもポケットもないシンプルな形で支度がしやすい「リュック」
■手を洗うのを嫌がる子には、子どもサイズで拭きやすい「お手ふき」

などを考え、つくりかたを紹介しています。

市販品からお子さんに合ったものを探すのは大変ですが、お子さんの好きな肌触りや好きなもの、そして困りごとを誰よりも知っているお母さんだからこそできることがきっとあります。

ママ・パパも自己肯定感アップで、暮らしにワクワクを

中ページ
簡単にできるてづくりで、暮らしにワクワクを!
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発達に心配があると、親御さん自身が自信を失っていることもありがち…誰だって子育てについてあれこれ言われたら自信をなくします。だからと言って、特別なことをするのでは疲れてしまうと、私は思います。

人は本来ワクワクすることしか続かないのだと思います。

だからリトルプレスでは、とにかく「分かりやすくてかんたん」なものづくりの提案を心がけました。私自身、ミシンが苦手というコンプレックスがあったこともあり、裁縫が苦手な方でもできるように専門用語は殆ど使わず、視覚的に分かりやすいプロセス写真を掲載するよう心がけました。

子どもの服や小物は少ない布であっという間にできるのがいいところです。保護者の皆さんも、「できた!」「楽しい!」をたくさん増やして、毎日をワクワクと笑顔で過ごせたら素敵ですね。

みんなと一緒の服やグッズで、子どもの心に寄り添う

作品集合
みんなと一緒が嬉しいお年頃。憧れの気持ちがやってみたいという動機につながります。
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配慮が必要なお子さんと過ごして感じたことは、「特別な配慮は必要でも、本人は特別視されることは望んでいない」ということ。

だから、工夫はあるけれど、見た目は特別ではない「みんなと一緒」。子どもの心に寄り添うてづくりのグッズで、じっくりゆっくりと心と体を育みながら、笑顔で過ごせる親子がもっともっと増えたらいいなと願っています。

リトルプレスVol.1では、3歳までのお子さん向けグッズを紹介しました。次号では『つむぐvol.2~子どもと共に育つてづくり12か月~(仮)』というタイトルで、お子さんが集団生活をスタートさせることを想定した内容にする予定です。一年を通して集団生活や暮らしの中で役立つてづくりグッズやレシピを紹介したいと考えています。裁縫だけでなく、DIY、みんなでワイワイ楽しめるホットプレート料理など、内容もボリュームアップしてお届けします。
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参考:「つむぐ」ホームページ
https://www.tsumugu2018.com/
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