小学5年生で気づいた…!発達障害の娘、中学をどこで過ごすかが高校受験や将来の進路にも影響する?【わが家の進路選択 Vol.1】
ライター:荒木まち子
わが家には、発達障害のある娘がいます。この4月で社会人2年目となり、仕事に励んでいます。そんな娘が小学5年生の時のこと。主治医から「中学校のことを考えているか?」と問われたことをきっかけに、娘の進路について考えるようになりました。そして少し気が早いかもしれないと思いつつも、中学だけでなく、高校の情報収集をスタート。すると想像以上に多様な学校が沢山あって…。わが家の進路選びについて、数回にわたり書いていこうと思います。
小5なのに、もう中学校のことを考えるの?
娘が小学5年生の秋のことです。その頃娘は、通常学級に在籍していましたが、主治医から「小学校卒業後の進路についてどう考えているか」と問われたのです。
それまでわが家では毎年、年末に「来年は通常学級にするか?特別支援級にするか?」ということを、本人も含めた家族で話し合って決めていました。
そのため、主治医からこの話をされた当初は「まだ小5なのに、今から中学校のことを考えるなんて早すぎるのでは?」と思ったのです。
でも…よく考えてみると、すぐに「決める」というのではなく、早いうちから「調べて」「考えておく」ことは、娘の将来の選択肢を広げる上で確かに大切なことかもしれないと思うようになりました。
そのため、主治医からこの話をされた当初は「まだ小5なのに、今から中学校のことを考えるなんて早すぎるのでは?」と思ったのです。
でも…よく考えてみると、すぐに「決める」というのではなく、早いうちから「調べて」「考えておく」ことは、娘の将来の選択肢を広げる上で確かに大切なことかもしれないと思うようになりました。
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発達障害の子どもの進路は「分からないこと」だらけ!
この出来事をきっかけに、発達障害がある娘の進路についてあれこれ考えてみました。すると、たくさんの疑問が浮かんできたのです。
・中学校から特別支援学級に入級すると、特別支援学校高等部しか選べないの?
・知的・身体障害がない場合、中学で特別支援学級に通っていても、特別支援学校高等部には入れないの?
・特別支援学級に在籍していても公立高校を受験できるの?(内申書はどうなるの?)
・地元の中学校に進学しない場合、その他の選択肢は、私立中学やフリースクールになるの?
・高校ではなくフリースクールに進学する場合、高校卒業資格は取れる?取れない学校もあるの?
・高校卒業後の進路ってどうなるんだろう?
考えれば考えるほど、疑問は増していきます。そして小学校卒業後に通う中学校を決めることは、その先の高校や、さらに先の進路にも影響してくるのだということに気づきました。
娘がこれからどう成長していくのかはまだイメージできないけれど、とりあえずどうなっても対応できるように、たくさん情報を集めよう。そして選ぶのは子ども自身だとしても、親がある程度は情報整理しておくようにしよう。
私は、そう考えるようになったのです。
・中学校から特別支援学級に入級すると、特別支援学校高等部しか選べないの?
・知的・身体障害がない場合、中学で特別支援学級に通っていても、特別支援学校高等部には入れないの?
・特別支援学級に在籍していても公立高校を受験できるの?(内申書はどうなるの?)
・地元の中学校に進学しない場合、その他の選択肢は、私立中学やフリースクールになるの?
・高校ではなくフリースクールに進学する場合、高校卒業資格は取れる?取れない学校もあるの?
・高校卒業後の進路ってどうなるんだろう?
考えれば考えるほど、疑問は増していきます。そして小学校卒業後に通う中学校を決めることは、その先の高校や、さらに先の進路にも影響してくるのだということに気づきました。
娘がこれからどう成長していくのかはまだイメージできないけれど、とりあえずどうなっても対応できるように、たくさん情報を集めよう。そして選ぶのは子ども自身だとしても、親がある程度は情報整理しておくようにしよう。
私は、そう考えるようになったのです。
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いざ、情報収集スタート!
当時娘は小学校の通常学級に在籍していたため、障害のある子どもに配慮された中学や高校の情報は入手することが難しく、自分たちで積極的に調べて探すしかありませんでした。
そこで、娘の学習支援とSST(ソーシャルスキル・トレーニング)をしてくれていた家庭教師の先生に、中学や高校について尋ねてみたところ、さまざまな資料を持ってきてくださいました。そして、私が思っていた以上に多様な学校があることを知ったのです。
例えば、通信制高校は学校教育法により「高等学校」と定められているので、一定の条件を満たせば高校卒業資格を取得することができます。でも似た名前の「通信制サポート校」は、通信制高校に通う生徒に対して勉強や精神面での支援を行っているので、通信制サポート校で勉強したとしても、高校卒業資格を取得することはできません。
東京都の例だと、小・中学校で不登校になったり、高校を中退したりした子どもを受け入れる総合学科・定時制の「チャレンジスクール」や、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒が、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付ける「エンカレッジスクール」という取り組みもあります。
「え?通う日数を選べるの?」
「受験に内申書が不要の学校もあるんだ」
「芸術に特化した学校?」
「そういえば、こっちの学校はテレビ番組で見たことがあるかも」
資料を読みながら、私は自分の知識の無さを改めて感じました。こうした取り組みをしている学校は首都圏に多く、わが家からは距離的に厳しいケースもしばしばありましたが、それでも障害のある子どもにもさまざまな可能性や選択肢がいろいろあることを知り、驚いたのです。
そこで、娘の学習支援とSST(ソーシャルスキル・トレーニング)をしてくれていた家庭教師の先生に、中学や高校について尋ねてみたところ、さまざまな資料を持ってきてくださいました。そして、私が思っていた以上に多様な学校があることを知ったのです。
例えば、通信制高校は学校教育法により「高等学校」と定められているので、一定の条件を満たせば高校卒業資格を取得することができます。でも似た名前の「通信制サポート校」は、通信制高校に通う生徒に対して勉強や精神面での支援を行っているので、通信制サポート校で勉強したとしても、高校卒業資格を取得することはできません。
東京都の例だと、小・中学校で不登校になったり、高校を中退したりした子どもを受け入れる総合学科・定時制の「チャレンジスクール」や、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒が、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付ける「エンカレッジスクール」という取り組みもあります。
「え?通う日数を選べるの?」
「受験に内申書が不要の学校もあるんだ」
「芸術に特化した学校?」
「そういえば、こっちの学校はテレビ番組で見たことがあるかも」
資料を読みながら、私は自分の知識の無さを改めて感じました。こうした取り組みをしている学校は首都圏に多く、わが家からは距離的に厳しいケースもしばしばありましたが、それでも障害のある子どもにもさまざまな可能性や選択肢がいろいろあることを知り、驚いたのです。
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