就労移行支援事業所を10ヶ所ほど見学

わが家は自分が住んでいる自治体以外の事業所を見学に行きました。どうしてかというと、どこに通うかは自由だからです。

合計10カ所ほど見学に行きました。その中で「ここだったら息子にあっているかもしれない」と思える事業所を見つけました。そこは、企業就労に向けて主にパソコン技能を教えてくれる場所でした。

もちろん、パソコンの技能を習得しても、バージョンは変化することもありますし、習った内容がそのまま企業での業務に役立つわけではありません。支援プログラムに加えてわが家が重視したのは、スタッフの雰囲気、通っている他の人たちの年代や特性などから、息子に適した場所だと思ったからです。

高等部3年生のとき5日間、合計2クール実習をして、この事業所に受け入れてもらうことが決まりました。

最近の息子の様子

息子は、パソコン技能を習得すべく、毎日やりがいをもって通っています。

息子が高等部の頃は朝7時50分には家を出ていました。下校後は放課後等デイサービスに通っていたので、帰宅は18時30分でした。息子が通う就労移行支援事業所の時間帯は10時~16時なので、今は9時前に家を出て、17時前には帰ってきます。時間的には楽になっていますが、日中、緊張して職業訓練を受けているので、家で過ごす時間が多くて良いと思っています。

また給食や社員食堂があるわけでもないので、将来の自立に向けて1人ランチをさせています。自由に店が選べる外食ができるのも、息子の楽しみの一つとなっているようです。

息子は食物アレルギーもあるので、このような紙をお店に見せるように言っています。
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Upload By 立石美津子

休日は大好きなことを!メリハリのある生活

月曜日から金曜日まで頑張っている息子は、毎週土曜日、ヘルパーさんと好きな場所、トイレ散策に行くのが休日の日課、楽しみとなっています。息子の趣味は公衆トイレを見て回ることなのですが、メリハリのある生活を送るためにも、趣味を持つことは大切なことだと改めて感じています。
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就労移行支援事業所は2年間しか通えませんが、力を身につけ、趣味も楽しめる、充実した時間を過ごしてほしいと思っています。

著者親子がモデルとなった本

発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年
松永正訓
中央公論新社
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このコラムを書いた人の著書

子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方
立石美津子
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