素敵な校風。でも一抹の不安が

案内の先生は「当校の教育目標は“共に生きる”で、自由と自治の精神を大切にしています。在校生は障害のある生徒を自然に受け入れています。足の不自由な生徒の為にクラスメイトが自主的に机の移動を手伝ったりしています」とお話されていました。

障害がある生徒を受け入れ、障害の無い生徒と共に学べる体制がある学校はそう多くはありません。障害を個性として認め、分け隔てなく接してもらえるのはとても嬉しいことです。

でもこの学校は発達障害に特化した学校ではありません。先生方に発達障害の知識がどれほどあるのか?それぞれの特性に合わせた配慮がどこまでなされるのか?

娘の特性上、中学生という思春期の難しい時期を支援なしで過ごすことに私は一抹の不安を覚えたのでした。

間違えた!

次に私達は療育センターにあった書籍で紹介されていた、発達障害児がある子が多く通う私立中学の見学に行くことにしました。ネットで調べ見学予約の電話をして行ってみると…
発達障害の娘、私立中学も見学!「私が行きたい学校は…」娘の選んだ進路とは【わが家の進路選択 Vol.3】の画像
Upload By 荒木まち子
その学校に本校以外にもいくつか、タイプの違う学校がある事を知らなかった私は、ネットで検索する時に“本で見た学校と同じ系列の別の学校”に間違えて予約をしまったのです!最寄り駅も同じだった為、そのことに全く気がつかなかった私。間違いに気がついたのは見学も終盤になった頃でした。

私が見学した学校は、中等部はフリースクールとして運営されている学校でした。

個別支援計画などの作成もあり、発達障害のある子どもが多く通っているというのも納得の支援体制でしたが…当初見学したいと思っていた学校と違ったため、出直すことになりました。

発達障害がある子を多く受け入れる私立中高一貫校へ

後日、改めて行きたかった中学校(本校)に見学の予約をしたのですが、主人も娘も休みが取れず、見学は私一人ですることになりました。

授業は前回見学した同じ系列の学校と同様、教科書やノートは用いず、それぞれの生徒に合わせたプリント教材(ワークシート)を使うスタイルでした。

この中学には付属の高校もあり、習熟度や進路別にクラスが分かれているようでした。漢検や英検パソコン検定など、検定を積極的に受けている生徒も多いようで、掲示板にはさまざまな種類の認定証のコピーが貼られていました。校庭や校舎の雰囲気は一般の学校と大差無く、休み時間には友達同士でじゃれ合う姿も見られました。

それでもグループ作業の時にひとりで話し過ぎてしまう生徒や、職員室前で先生が生徒に「最近ダークサイド(ネガティブ面)が増えてきてるよね?」といった言葉掛けをしている様子を見て、「やっぱりここは発達障害のある子が多く通う学校なのだわ」と改めて感じたのでした。
次ページ「私立校での校内見学後の個人相談で」

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