私立校での校内見学後の個人相談で

私は案内をしてくれた先生にいくつか質問をしました。

私「特別支援学級から入学された生徒さんはいますか?」
先生「いないことはありません。でも特別支援学級での接し方がベースになっていて、常に教師からの指示がないと動けないようなお子さんだと入学後、困ってしまうかもしれません」

私「卒業後の進路はどうなっていますか?」
先生「大学や専門学校に進学する生徒が多いです」(※)
私「卒業後、生徒さん達は自立できていますか?」
先生「専門学校で時間の管理や配分に苦労しているというケースを聞いたことがあります」

先生の話を聞き、たとえ高校まで手厚い支援があったとしても、その後も継続した支援を受けられないと、娘のような障害がある子どもが親から自立するのはやはり難しいのかもしれないな…と感じました。

※中高一貫の私立中学だったため、高校卒業後の進路を指しています

公立中学の通常学級?支援学級?それとも私立中学…?娘の決断とは

小6の12月、毎年の恒例の『翌年度の所属を決める家族会議』を行いました。

小5のころから、高校進学までを見据えて、公立中学の通常学級、特別支援学級、通級を見学したり、私立中学を見学してきたわが家でしたが…、いろいろな学校・学級を見学した結果、娘が選んだ進路は、地元の公立中学でした。

娘は、「地元の公立中学の通常学級に進学したい」と言いました。わが家は娘が小4の時に引っ越しをしていて、娘は小学校を転校しています。娘が地元の中学を選んだ一番の理由は“前の小学校の友達と、中学で再会するのが楽しみ”だったからのようです(※)。

理由はどうあれ、見学した私立中学はいずれも編入や高校からの受験も可能なので、親としても「まずは本人の意見を尊重し地元の公立中学で過ごしてみよう。そしてもし途中で限界を感じたら、その時にどうするか改めて考えても良いだろう」と判断しました。実際に足を運び、話しを聞き、いろいろな選択肢を知っていたから、逆に無用な不安を感じることなく娘の選択を受け入れられたのかもしれません。

※中学の学区域は小学校より広くなり、以前通っていた小学校の生徒が同じ中学に通うことになるため

先輩お母さんからのアドバイス

当時、家の近所には地元の中学の特別支援学級に通っている1学年上(中1)のお子さんが住んでいました。中学入学を2か月後に控えた頃、偶然親御さんにお会いした私は「中学は地元の中学の通常学級にすることにしました。もしかしたら途中で支援学級に移るかもしれないので、その時はよろしくお願いしますね!」とお話しをしました。

通常学級に通う中3のお子さんのお子さんもいらっしゃるその先輩お母さんは「上の子の経験から、高校の進路は早めに進学先を考えて見つけておかないと大変よ。遅くても中2の秋までかな。障害の有無に関わらず、学校での進路指導に期待しすぎず親が早めに動いたほうがいい」とアドバイスしてくれました。
次ページ「息つく暇もない進路選択」

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