ゲームがASD兄妹の世界を広げた…!好きや得意を開花、親子コミュニケーションにもよい影響を与えると思うワケ
ライター:寺島ヒロ
「うちの⼦ゲームばっかりやって」「できればやめさせたいけど、忙しい時はつい与えてしまう」「勉強のゲームをやらせようとするが嫌がる」などなど…ゲームについて親の悩みはさまざまあると思います。今回はゲームとの付き合い⽅について、考えてみました。
ゲーム大好き寺島家。兄タケルは、ゲームを通してアクティブに活動
実は我が家は家族そろってゲームが⼤好き!アメリカの家庭のように正⽉には⼈⽣ゲーム、週末にはテーブルトーク、時にはボードゲームカフェに出かけます。家庭⽤ゲーム機も(経済事情からいつも⼀世代遅れですが)⼀通り押さえていますし、⻑男のタケルに⾄ってはゲーム仲間とオンラインセッション実況までしています。
そんな我が家からすると、「とにかくゲームは悪」「隙間時間にやるのは問題ないが⻑時間は絶対ダメ」という考え⽅は、ゲームの良い⾯を全く⾒てなくて勿体ないな〜!と思ってしまうのです。
そんな我が家からすると、「とにかくゲームは悪」「隙間時間にやるのは問題ないが⻑時間は絶対ダメ」という考え⽅は、ゲームの良い⾯を全く⾒てなくて勿体ないな〜!と思ってしまうのです。
⼩学校⾼学年になり、「⾵来のシレン」というパズル要素の⾼いPRGをやるようになり、徐々にロールプレイングのスタイル…ゲームの中のお作法に慣れていきました。この⼿のゲームの良いところは、スマホの課⾦で強くなるようなゲームと違い、⾃分の成⻑がそのままゲームの進度になること。成⻑の評価に人の感情が入らず、また評価がすぐに可視化出来るのでやりがいに繋がります。
ゲームというと、家にこもって暇をつぶすものという印象がある⽅もいらっしゃるかもしれませんが、実はゲーマーというのは、オンラインやオフラインで仲間と集まって一緒にプレイすることもあり、意外とアクティブです。タケルが家庭⽤ゲーム機のロールプレイングに慣れたあたりで、私も⼦ども達を連れてオフラインのイベントに参加するようになりました。
(全然知らない方のために補⾜しておきますが、⾦品を賭けるようなイベントではありません。主催によってMVPに商品が⽤意されている場合はあります)
息⼦はテーブルトークRPGの分野に親和性を⾒せ、ゲームをプレイするばかりか、何度かイベントに参加するうちゲームの進⾏役をするようになり、やがてゲームシナリオも⾃作するようになりました。元々趣味で⽂章を書いていたこともあり、仲間の評判も上々。
⼤学⽣になった今では「キャンペーン」といわれる⻑い物語を創作しながら、ネットを介してゲーム仲間と遊び続けています。息⼦のゲーム仲間には、障害があって外出が難しい方も何⼈もいらっしゃるようです。
(全然知らない方のために補⾜しておきますが、⾦品を賭けるようなイベントではありません。主催によってMVPに商品が⽤意されている場合はあります)
息⼦はテーブルトークRPGの分野に親和性を⾒せ、ゲームをプレイするばかりか、何度かイベントに参加するうちゲームの進⾏役をするようになり、やがてゲームシナリオも⾃作するようになりました。元々趣味で⽂章を書いていたこともあり、仲間の評判も上々。
⼤学⽣になった今では「キャンペーン」といわれる⻑い物語を創作しながら、ネットを介してゲーム仲間と遊び続けています。息⼦のゲーム仲間には、障害があって外出が難しい方も何⼈もいらっしゃるようです。
妹いっちゃんも!ゲームを入り口に興味の幅を広げていく
特性を活かすことも、親子のコミュニケーションも。ゲームから得られることはたくさんある
ゲームは実⽣活よりも簡単に成⻑の結果が出て報酬系が満たされるので、現実に⽴ち向かう⼒を失わせるという⼈もいますが、私の印象は真逆です。
ゲームは⾃分のやったことの結果が実⽣活よりもダイレクトにすぐ可視化されます。⼈間相⼿ではないということもあり、⼤変プレイヤー本⼈の性格や特性が出やすいのです。ゲームを通じて、⾃分の得意なこと、苦⼿なことに気づき、興味のあることを掘り下げてスキルやキャリアにつなげたり、気の合う友達を⾒つけたりして⼈⽣をもっと豊かにできると思います。
特に、⾃閉症スペクトラムのあるお⼦さんは、「会話」や「対⾯」が最初の⾼い障壁になる場合があります。これは同年代の友達のみならず、実は親にとってもです。急がば回れ、ゲームを⼀緒にやることで効率的に共通体験を得て、お⼦さんとコミュニケーションを図るのも意外と使える⼿なんじゃないでしょうか。
ゲームは⾃分のやったことの結果が実⽣活よりもダイレクトにすぐ可視化されます。⼈間相⼿ではないということもあり、⼤変プレイヤー本⼈の性格や特性が出やすいのです。ゲームを通じて、⾃分の得意なこと、苦⼿なことに気づき、興味のあることを掘り下げてスキルやキャリアにつなげたり、気の合う友達を⾒つけたりして⼈⽣をもっと豊かにできると思います。
特に、⾃閉症スペクトラムのあるお⼦さんは、「会話」や「対⾯」が最初の⾼い障壁になる場合があります。これは同年代の友達のみならず、実は親にとってもです。急がば回れ、ゲームを⼀緒にやることで効率的に共通体験を得て、お⼦さんとコミュニケーションを図るのも意外と使える⼿なんじゃないでしょうか。
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