企業で働くということは

法定雇用率、障害者雇用促進法の企業側の責務で「50人以上の従業員を抱えている会社は全体人数の2.2%、障害者を雇わなくてはならない」という法律があります。
参考:障害者雇用率制度 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaisha/04.html
でも、就労継続B型の施設や就労移行支援事業所などとは違い、企業に雇用されるということは…

企業として存続していくためには、利潤の追求が必要です。これにより社員に給料を払い、税金を納めることで社会も回ります。だから、適性がある人にあった仕事をという“適材適所の配置”となります。そんなとき、本人の希望とのマッチングがうまく行かないことは多々あります。

わが家も悩み中

だからこそ、好きなことを仕事にさせてやりたいと思うのが親心なのですが、「好きなことを仕事にして、それで食べていける人」は、ほんの一握りなのです。これは定型発達の人だって同じことだと思います。

このことを頭の片隅に入れながら親は「単にこの子はこれが好きだから、この仕事」ではなく、「その職場ではどんな仕事を障害者雇用の人が担っているのか」を知るべく足繁く見学に通ったり、人事の人の話を聞いたりしてから、子どもに提案することも大切だと思います。

息子は、就労移行支援事業所に通っていますが、ここに通えるのは2年までという期限があります。残り1年半です。個人面談で「お母さまはどういう企業で実習させたいとお考えですか」と聞かれます。
息子はトイレの便器が好きです。休日の楽しみは、遠出してさまざまな施設のトイレをめぐることです。ですが、トイレメーカーに行っても、トイレの便器に直接かかわる仕事があるかどうかはわかりません。だったら、清掃業に就いた方が良い気もします。

今、色々と悩んでいます。

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