人混みが苦手なASD兄。大学のオンライン授業開始に喜ぶも、履修登録やツール準備に大混乱!?

2020/06/25 更新
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でこぼこ兄妹の兄タケルは、現在19歳。昨年大阪にある大学に入学し、今年は2回生という事になります。しかし、今年大阪では新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため多くの学校が、学生を登校させての授業を見合わせることとなり、タケルの大学でも前期の授業は全てオンラインとなりました。今回は登校自粛になって良かったこと、失敗したことなどをまとめてみます。

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寺島ヒロ
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大学のオンライン授業、受講までにいくつかのハードルが

今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、タケルの大学でも前期の授業は全てオンラインとなり、職員、学生とも登校を自粛することとなりました。

人混み・早起き・身だしなみが苦手なタケルは「オンラインだったら学校に行かなくてもいいから嬉しい!」と、余裕しゃくしゃく。私も朝子どもたちをたたき起こしてご飯を食べさせなくても良いので、ちょっと楽になるなあなんて思っていました。

しかし、思わぬ伏兵が潜んでいたのです…。
人混み、早起き、身だしなみに気を配ることが苦手なタケル
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履修登録、ひとりでやってみたものの...

登校しなくていいならといっぱい授業を入れてしまった
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タケルの大学では、在校生は新学期に入る前に履修登録をしなければなりません。しかし、今年はオンライン授業を前期にまとめてやってしまい、実験がある授業や体育などを後期にまとめる作戦とのことで、ぎりぎりまで講座の案内が出ませんでした。しかも、履修登録はオンラインのみでの受付とのこと。
 
オンラインのみ…!!
 
しかも、急遽取りやめになったり、増えたり、また夏休みの集中講座に移行したものもあったりで、受けられる授業の一覧表が大変複雑になっており、私は見ただけで目がチカチカしてきました。

実は昨年度の履修登録のときには、息子はもちろん、私たち家族総出でもできるか自信がなかったので、入学前に学校の障害学生支援課に行き、スタッフさんに張り付いてもらって解説を受けながら登録したのでした。…今年もお願いする気満々だったのですが、さすがに頼みにくい状況です…。
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そうこうしているうちに履修登録の締め切りの日が近づいてきました。タケルはついに「自分でやってみる!やるしかない!」と言って、一人でオンラインでの履修登録に着手しました。

時間はかかったものの、何とかこなすことができたようで、
「やってみたらカンタンだった。」
「単位数が足りているかどうかはわからないから多めに登録しておいた。家でやれるならちょっとぐらい詰め込んでも大丈夫と思う。」
と言うタケル
に、

「2年目ともなると少しは慣れてくるものだなあ。成長したなあ。」と感心しました。
 
しかし…実際のところ...
ひとつしか登録完了していなかったのです…。
パソコンでの履修登録ができていなかった
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『すぐに確認して、必要であれば追加で登録してください』とメールにはあったようなのですが、登録できていないことにショックを受けたタケルはそのまま硬直、ふにゃふにゃと10時間ほど眠ってしまいました。

そして私は夜中に起きてきたタケルに、ようやくその事実を聞かされたわけです。

が、時はすでに遅し。履修登録は前日の17時に既に締め切られていたのです。大ピンチです!
ショックのあまり体の動きがぎこちなくなるタケル
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「もう何が何だかわかんないよ…。」とぐんにゃりする息子を無理やり机に座らせて、

「どの講座を登録するつもりだったのか、明日、障害学生支援課に相談してみるから書き出せ!」とやらせてみると、表の違うところを見ていて、卒業単位に必要な学科の講座を全く取ろうとしていなかったことも判明。

何ページにも渡るシラバスを見ながら、必要な単位計算をし、履修登録をするのは、やはりタケルには手に余る大仕事だったのでした。
しかし、捨てるオンラインあれば、拾うオンラインあり。

翌朝、大学の障害学生支援課に連絡して窮状を訴えてみたところ、「人数制限が厳しいところはもう無理かもしれないが、今回多くの授業がオンラインに移行して生徒数の制限が緩くなっているので、まだ入れるところはあると思う。タケル君が希望している講座には連絡をしておくので修正登録期間で出来るだけ多めに登録申請してください。」とのこと!

結局、学生支援課の力添えもあり、ほぼ希望通りの講座を履修登録することができました。

初めて使うオンライン授業用ツールにも苦戦...

また講座や担当の教授によって使うオンライン会議アプリが違っており、いくつもの会議アプリをダウンロードしなければならなくなったのですが、ここでも混乱するタケル。

「Zoomってお金要るの?Linoってなに?ダウンロードってして大丈夫なの?」と、おろおろ…。

そこで力を発揮したのが妹のいっちゃん。いっちゃんは普段からMMDを始めとするフリーソフトを使って動画を制作しており、この一年ほどでいっぱしのネットワーカーになっていたのです。
妹いっちゃんに励まされながらアプリをダウンロードするタケル
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ダウンロードをするという事をとにかく怖がる兄の後ろで、「それは大丈夫だから。」「そのボタンを押せ!いいから押せ!」と励まし(?)続けてくれ、タケルは無事に必要なアプリを自分のパソコンにインストールすることができました。
また、初めて触るアプリの使い方を授業までの短い時間で覚えなければならないなどの面でも苦労しています。こういうのは直感的にわかるように作られてるから、使っていればわかるでしょ…と言われるのですが、そんな"大多数の人がなんとなくわかるもの"に対する想像力はタケルにはないのです。

長い時間をかけて全てのアイコンをクリックしてひとつずつ覚えるしかありません。
レポートの提出期限が過ぎていたタケル
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会議用アプリの使い方がわからず困惑するタケル
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とはいえ、授業自体は動画を見ることがほとんどなので大変快適みたいです。

タケルにとっては生身の人間と会話するのは情報が多すぎて疲れてしまうので、動画を見て、メールやチャットの文字のみの情報でやり取りするだけというのは都合が良いのです。後で読み返すこともできますしね。

後期になっても半分ぐらいはオンラインでいいなあと言っています。
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寺島ヒロ (著)
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