声かけを苦痛に感じ「忘れないようにしたいのに!」と自分を責める発達障害小4娘。ホワイトボード作戦を提案したら...

ライター:SAKURA
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娘のサポートをするつもりで、やっていた声かけ。
しかし、娘は何度も同じことを言われて、
すぐ忘れてしまう自分を「どうにかしてほしい!」と言ってきました。
つい忘れてしまうことに対して、なんとも思っていなかった私でしたが、
苦しむ娘を見て、その方法を考えることにしました。

減ってきた声かけ。

小学4年生になった、広汎性発達障害の娘。

以前は、自分で判断して動くということがスムーズにいかず、フォローの意味でも念入りな声かけは重要でした。

しかし、最近では自分で動けるようになっていき、私からの声かけも以前に比べたらかなり減っていました。
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「明日の準備は?」と声かけする母に対し、「もう終わった」と得意げな顔で答える娘あーさん。
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娘自身もそれを自覚し始め、
「もうできたよ」「終わってるよ」と、
私に言われる前に動けることが、嬉しそうでした。
それを見て私も娘の成長を感じていました。

しかし、すべてがそう上手くいくわけではありません。
やることが重なったりして、声かけをしなければ忘れてしまうこともあります。

それでも私には「声かけなしでやってほしい」という焦りはなく、声かけで気づいて行動できればいいなと思い、いつも通り声かけを続けていました。
「手紙出した?」とあーさんに声をかける母と、「忘れてた」と手紙を取りにいくあーさん。
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忘れないようにさせて!

ある日、いつものように声かけすると娘は…
「なんで私の頭はすぐ忘れちゃうの?忘れたくないのに」と泣くあーさん。
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同じことを何度も注意されていることに気がついていた娘は、私が思ったより深刻なとらえ方をして、泣いてしまいました。

私は「声かけして、できればそれでいい」と思ったのですが、娘は、何度も同じことを声かけされること、自分が忘れてしまうことに対して自分を責め、苦痛に感じていました。

声かけされることは、娘にとってストレスになっている…?そう思った私は、声かけについて娘に聞いてみました。

すると娘は…
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「私の頭が忘れないようにして」と泣きながら母に訴えるあーさん。
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自分が忘れないように、どうにかしてほしい!と無茶ぶり。
困った私でしたが、苦しむ娘を見て、何か方法を探さなければと思いました。

書いて、貼って、見る!

その日の夜、私は、娘のストレスにならない方法を考えました。
あーさんに対する声かけ方法を変えるべきかどうか悩む母。
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私が優しく言う…ということは、簡単にできます。できないことに対して、叱るつもりも全くありません。

しかし、声かけは手助けであって、そこをさらに優しく…というのは、私の中で何か違う気がしました。

娘も声かけに反応できないわけではなく、『忘れること自体をどうにかしたい』と苦しんでいました。

娘の気持ちは尊重したいし、苦手も理解したい。
でも、声かけはこれ以上、ゆるくするところではないと思ったのです。

悩みながらふと自分の手に目をやると、今日の用事を忘れないようにと、手の甲に書いていた文字が目に入りました。
行くところや買うものを忘れないようにしたいとき、手にメモを書いていたことを思い出した母。
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私自身もよく用事を忘れてしまうので、手に書いたり、メモ帳に書いてスマホケースに挟んだりしていたのです。

この方法、娘に使えないかな…と考えました。

しかし、さすがに手に書くには限度があるし、いろんなことを手に書いた状態では、本人も気になってやるべきことに集中できない…。

そこで、注意されたことを忘れないために、紙に書いてホワイトボードに貼るという方法を思いつきました。ホワイトボードに直接書く方法にしなかったのは、紙の方が、ぱっと見たときに、いくつあるかわかりやすいと思ったからです。
次ページ「さらに娘を追いつめる不安。」

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