容姿や発達障害、「人と違うこと」への少年の葛藤を描いた映画が公開中。LITALICO研究所所長の出版記念イベントや、寄付本で障害のある人の職場づくりを支援する取り組みも

ライター:発達ナビニュース
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今月のニュースでは、人と違うことに悩む少年の葛藤を描いた映画や、LITALICO研究所所長が登壇する本の出版イベントなどをお伝えします。また、本を寄付することで障害のある方を支援することができる、つなぐ書店の取り組みもご紹介。暑くなってきましたが、旬の情報をチェックしてみませんか。

「人と違うこと」に苦しむ子どもを描く、映画『アマノジャク・思春期』

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自らも幼少期から「人と違う容姿」に悩んだ映画監督、岡倉光輝さんが自身の体験談を描いた本作。作中では、「受け口」という自らの顔の特徴に悩む主人公、光の葛藤や周囲になじめない様子が描かれています。また2005年4月の発達障害者支援法の施行前、「発達障害」の周知がない時代が本作の背景となっており、光には隠れた発達障害があります。本作は、そういった「人と違うこと」をテーマに、自らのコンプレックスと向き合う光の葛藤と、周りの子どもの純粋さ・残酷さが描写されています。

本作は出演者の熱演が観客に大きな衝撃を与え、撮影から4年を経て「カナザワ映画祭2017」や「TAMA NEW WAVE」と多くの映画祭で賞を獲得。2018年には「福井駅前短編映画祭2018」で、グランプリを受賞しています。山本楽が2013年の小学4年時に「受け口」の主人公を演じ、悩みを抱える当事者の内面を表現している点も大きな見どころの一つです。

【上映劇場】
シアターセブン(大阪府大阪市) 7月4日(土)-7月17日(金)
横浜シネマ・ジャック&ベティ(神奈川県横浜市) 7月25日(土)―
京都みなみ会館(京都府京都市) 夏~秋ごろ
シネマスコーレ(愛知県名古屋市) 10月3日(土)-10月9日(金)

【有料配信サイトURL】
https://shortmovie-shishunki.wixsite.com/theater

※詳しくは公式ホームページをご覧ください

※開催終了【イベント】オンライン開催決定!「発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する」出版記念イベント

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本イベントは、2020年7月4日に発売された「発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス~ 」の出版記念イベントです。

書籍はLITALICO研究所 所長でインクルーシブ教育を専門とする野口晃菜さんを始め、応用行動分析や認知行動療法、児童心理、作業療法士、テクノロジー等複数の専門分野から支援に携わる7名の専門家達が執筆に携わり、発達障害のある子どもと周囲の人との間にあるコミュニケーションのズレや障壁を解消するための環境アセスメントの視点や具体的な支援法が紹介されています。

イベントでは、7名の著者のうち4名が登壇し、本書の企画に至った背景や、コミュニケーション支援のポイントについてお話しするとともに、登壇者が参加者からの質疑応答にお答えする時間も設ける予定です。
本イベントはオンラインで開催予定ですので全国どこからでも参加が可能です。
開催日時
2020年7月10日(金)19:00~20:30
※10分前より入室可能

開催方法
youtubeでの配信を予定
※お申込みいただいた方にURL及びIDパスワードが事前に送付されます。
※参加者の方からオンラインで質問を受付予定。

イベントの内容
・書籍の紹介
・パネルディスカッション「これからのコミュニケーション支援について」
・参加者からの質疑応答

参加費
無料

服装
自由

ご準備いただくもの
youtubeに接続できるスマートフォンやPC
※通信費等はご参加者負担となります

登壇者
・野口 晃菜(LITALICO研究所 所長)
・陶 貴行(株式会社LITALICO LITALICOワークスシニアスーパーバイザー・LITALICO研究所チーフリサーチャー)
・井上 いつか(株式会社LITALICO LITALICOジュニア アドバイザー)
・緒方 広海(株式会社LITALICO LITALICOジュニア チーフスーパーバイザー)

参加希望の方は下記よりお申込みが可能です。
※開催終了のためお申込みできません(2020年7月13日追記)
【イベント参加無料】7/10(金)オンライン開催決定!「発達障害のある子への一歩進んだコミュニケーション支援」とは?野口晃菜LITALICO研究所長ほか登壇のタイトル画像

【イベント参加無料】7/10(金)オンライン開催決定!「発達障害のある子への一歩進んだコミュニケーション支援」とは?野口晃菜LITALICO研究所長ほか登壇

「本などを寄付することで障害がある方を支援!?」つなぐ書店の取り組みをご紹介

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発達障害がある方は社会人になってからも、その特性や社会での理解不足が原因でさまざまな壁にぶつかることにより退職を余儀なくされたり、引きこもってしまったりすることが多いという現状があります。

つなぐ書店では「発達障害やその他障害がある方でも気持ちよく働ける環境を作りたい!」
という発想から、2018年7月に開業し、一般の企業で働き辛さを感じている方々の雇用機会を最大限に創生するチャレンジを行っています。つなぐ書店では、単に雇用を創出するだけではなく、カーテンが付いた個室やタイマーを設け、一人ひとりが仕事に集中しやすい環境を整えたりと、「働きやすい環境づくり」にも力をいれています。

つなぐ書店は、一般の就労支援施設とは違い、国からの助成金や補助金(税金)を利用せずに古本販売での収益のみで運営をしています。そして、運営を維持するためには、本の循環システムの構築と同時に「皆様のご協力」が必要だと訴えます。

つなぐ書店では全国の皆様から「着払い」での郵送で寄付本の受付をしています。読み終わった本、捨てる予定の本など、寄付してみてはいかがでしょうか。

※本の中にはお取り扱いできないものもございます。詳しくはホームページをご確認ください。
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