重度自閉症の小6長男、赤ちゃんの泣き声でパニック…!でも、初めて口にした「あること」に大きな成長を感じて

ライター:シュウママ
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6歳まで単語の出なかった長男も現在11歳。たくさんの言葉を覚えました。物の名前、友達の名前を言うことや、「わかった」「イヤ!」という簡単な意思表示もできるように。
けれど、スムーズな会話というのはなかなか難しいもの。特に長男が苦手なのは、会話の中の○○でした。

長男が苦手な「声」

家族でテレビを見ていたときのこと。ドラマの一場面だったかと思うのですが、赤ちゃんがワーッと泣くシーンがありました。

「あっ、しまった...」とっさに思いました。

あわててチャンネルを変えようとしたのですが、後の祭り。
そのシーンを見た長男は「ワーッ!」と赤ちゃん同様に泣き始めたのです。
泣き出してしまったシュウくん
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みなさん不思議に思われますよね。実は長男は赤ちゃんの声が大の苦手なんです。

部屋の中であれ、街中であれ、電車、病院の中であれ、赤ちゃんが泣いていると一緒に泣いてしまうのです。
当の赤ちゃんがびっくりして泣き止むほどの音量で。
赤ちゃんと一緒に泣いているシュウくん
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こうなると厄介なことになるのです。

何度言っても泣き止まない。ため息つきつつ、理由を聞いてみたら

「赤ちゃん、もう泣いてないよ」「もう大丈夫だよ」
背中をさすってあげても長男は泣くばかり。正直、私もなんでそんなことで...とイライラしてきます。

はあっとため息をつきながら、なんとなく聞きました。
「ねえ、何でシュウが泣くの?」

すると長男は泣きながら「かなしいから」とつぶやいたのです。
お母さんの質問に答えるシュウくん
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まさかの答え。会話が成立している!

びっくりしました。

おお、長男が自分の感情を言葉で表現することができている!
しかも「何で泣くの?」→「悲しいから」(それはそうかもしれないけれど)
会話が成立しているではないか!大げさかもしれませんが、感動してしまいました。

「よく気持ちを話してくれたね。えらかったね」そう声をかけ、
頭をなでると長男はちょっぴり嬉しそうにしていました。
次ページ「諦めないで聞いてみることも大事。心はちゃんと成長している」

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