「ダメ!」と怒鳴り「恥ずかしい」と凹む。ASD息子のぐずりとキンキン声に、なす術もなかった保育園時代【かんしゃく特集】
ライター:taeko
癇癪が目立った保育園の頃。当時は、ミミの癇癪にどう対応したらよいか分からず、つい「ダメ!」と怒鳴っていました。ミミの行動の理由が分からず、「何でこんなことをするんだろう」「恥ずかしい」と思うこともありました。
小学校入学前の癇癪を振り返って
ミミは生後7か月で保育園に入りました。この頃からいつもと違う状況が苦手で、ハロウィンや発表会などのイベントの写真は泣いているものばかり。
1歳3か月に自宅近くの保育園に入園できたのですが、発表会はやっぱり涙。不安や怖い気持ちを泣いて表現していたのかなと思います。
1歳3か月に自宅近くの保育園に入園できたのですが、発表会はやっぱり涙。不安や怖い気持ちを泣いて表現していたのかなと思います。
家でも
寝起きは(昼寝後も)、涙のことが多く...。しばらくなだめて、やっと食事。と思ったら、食事中に食べようとした物がお皿に落ちただけで、また涙涙でグズグズ…。
おばあちゃんにも気分次第で「あっち行って!!」「来ないで!!」。
何かを失敗した時や見られたくない時に、泣きながら訴える。
鼻水を拭こうとすると、キンキン声で嫌がる。
ミミがテレビを見ている時に洗い物をすると、水の音が気になって「あーーーー!!」とキンキン声。「びっくりしちゃうから、テレビの音を大きくして、って言おうね」と伝える。
毎日のように、涙とキンキン声が繰り返されました。
おばあちゃんにも気分次第で「あっち行って!!」「来ないで!!」。
何かを失敗した時や見られたくない時に、泣きながら訴える。
鼻水を拭こうとすると、キンキン声で嫌がる。
ミミがテレビを見ている時に洗い物をすると、水の音が気になって「あーーーー!!」とキンキン声。「びっくりしちゃうから、テレビの音を大きくして、って言おうね」と伝える。
毎日のように、涙とキンキン声が繰り返されました。
外出中も
エレベーターに乗り、他の人が乗ってくると「乗っちゃダメ!!」。私は「みんなで乗るんだよ」となだめる。
おもちゃ屋さんのキッズコーナーでミミが遊んでいた物を他の子が触ると、「ああー!!」とキンキン声。「触られるのが嫌だったの?お友達は使いたいみたいだから、待っててねって言おうか」と声をかけて、ミミをなだめる。
内心、困惑することが多かったです。
おもちゃ屋さんのキッズコーナーでミミが遊んでいた物を他の子が触ると、「ああー!!」とキンキン声。「触られるのが嫌だったの?お友達は使いたいみたいだから、待っててねって言おうか」と声をかけて、ミミをなだめる。
内心、困惑することが多かったです。
習い事でも
1歳6か月から通い始めたリトミック。しばらくは楽しく参加していたけど、3歳頃になると、好きな色のフープを巡って取り合いに。ミミは、キンキン声を出して譲りません。他の子はどうしたの?といった表情。こんなに激しく嫌がるミミを見たことがなく、私も焦ってしまいました。その時は、相手の女の子が譲ってくれました。
その後、フープを取り合った女の子を指差して「あの子とは遊ばない」と言ったり、リトミックへ行くことを嫌がったりすることが増えていきました。行っても、終始泣いていることもありました。
ちょうどこの頃、保育園から療育を勧められ、読み始めた療育の本に「嫌がることは、無理にさせない」と書いてあったので、ミミの気持ちを確認してからリトミックへ通うのをやめました。ミミなりの、嫌な理由があったのだと思います。
その後、フープを取り合った女の子を指差して「あの子とは遊ばない」と言ったり、リトミックへ行くことを嫌がったりすることが増えていきました。行っても、終始泣いていることもありました。
ちょうどこの頃、保育園から療育を勧められ、読み始めた療育の本に「嫌がることは、無理にさせない」と書いてあったので、ミミの気持ちを確認してからリトミックへ通うのをやめました。ミミなりの、嫌な理由があったのだと思います。
ナゾの行動も
ミミは大切にしているおもちゃを、見えない後ろの方向に投げることがよくありました。投げた後、「なくなっちゃった」と言って涙。何度言っても繰り返すので、パパから厳しく叱られて涙涙。
「大事にしないなら捨てるよ」と言うとうなずくので何度か確認して捨てるフリ(隠しておいて、時間を置いてから返す)。
どうしてお気に入りのおもちゃを投げたり、いらないと言うのかが不思議過ぎて夫婦で???でした。
「大事にしないなら捨てるよ」と言うとうなずくので何度か確認して捨てるフリ(隠しておいて、時間を置いてから返す)。
どうしてお気に入りのおもちゃを投げたり、いらないと言うのかが不思議過ぎて夫婦で???でした。
もっと話を聞いて待ってあげればよかった
当時は、ミミの癇癪にどう対応したらよいか分からず、つい「ダメ!!」と怒鳴っていました。ミミの行動の理由が分からず「何でこんなことをするんだろう」「恥ずかしい」と思うこともありました。
ミミがASDであることがわかり、発達障害や療育のことを知り、どんどんマイナス思考になってしまいました。ある日ふと、ミミが好きな魚の絵をTシャツに描いたら喜ぶかなと思い描き始めると、久しぶりに絵具を使うことの楽しさを思い出し、ストレスを解消することもできました。これが私の気持ちを切り替えるきっかけになったのかもしれません。
療育の本を読んで、私の対応が間違っていると分かっても、なかなか実践できなかった日々。発達障害を受け入れるまでは、2年かかりました。あの頃、もっとミミの話を聞いて、待ってあげられたらよかったのになと今は思います。
小学1年生の今は、ほとんど癇癪はなくなりました。療育に2年通ったことと、あたたかく寄り添ってくれた保育園の先生やクラスメイトのおかげです。
ミミがASDであることがわかり、発達障害や療育のことを知り、どんどんマイナス思考になってしまいました。ある日ふと、ミミが好きな魚の絵をTシャツに描いたら喜ぶかなと思い描き始めると、久しぶりに絵具を使うことの楽しさを思い出し、ストレスを解消することもできました。これが私の気持ちを切り替えるきっかけになったのかもしれません。
療育の本を読んで、私の対応が間違っていると分かっても、なかなか実践できなかった日々。発達障害を受け入れるまでは、2年かかりました。あの頃、もっとミミの話を聞いて、待ってあげられたらよかったのになと今は思います。
小学1年生の今は、ほとんど癇癪はなくなりました。療育に2年通ったことと、あたたかく寄り添ってくれた保育園の先生やクラスメイトのおかげです。
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