ひたすら「かわいい、大好き」と思って育てる。それが一番!

武田双雲さんとLITALICO発達ナビ編集長
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―ー双雲さんご自身と似たようなタイプのお子さんを育ててる保護者へのアドバイス、ありますか?

双雲:たとえば、とても真面目な「ちゃんとしなきゃ」と思ってる人が、ADHDのお子さんを持ったら大変なことだということはわかります。だって、全部裏切るもん。コントロールしようとしている人がいたら絶対コントロールできないし、「こうあってほしい」と思ったようには絶対ならないし。

できれば、世間の指標ではないところで、ほめるっていうよりも、その子のことをすごく好きでいることが一番いいと思います「かわいいかわいい」「大好き」っていうのが、一番いいと思います。

――うちの子は、最重度の障害が心身ともにあるんです。でも、笑い上戸でいつも楽しそうで、「今、このとき」を全身で楽しんでいますね。

双雲:お子さんには、劣等感ってある?

――ない、でしょうね。うまく話すことができないので、音楽の授業でみんなが歌ってるのに自分は歌えなくて「つまんないの」くらいには思ってるみたいだけど。

双雲:自分を客観的に見て、劣っていると思うようなことがないのはいいよね。

――自分も子どももまるごと認めて、今を幸せに生きていくってことなんでしょうね。

双雲一緒にいて、楽しいっていうのが一番いいですよね。一緒にいる時間が好きとか、楽しいとか安心感があることがすべて。それだけでいいと思う。楽しいよね~って。
さまざまな失敗談も朗らかに語り、他者との比較や勝ち負けは関係なく、ただただ「自分が大好き」と言い切る武田双雲さん。小さなころからご両親がどんなときも肯定し、賞賛してくれたことが、その自己肯定感につながっている様子が感じられました。
多くの人を惹きつける書についても、「集中が続かないぶん、1分に100時間分のエネルギーを込める」と、ご自身にあった方法で熱量の高い作品を生み出し続けているようです。

アートに活きる考え方から、あたたかな親子の関係まで、発達が気になる子と向き合うヒントもたくさん詰まったインタビューでした。

取材・文:関川香織
撮影:Cowfilms
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