連載ライター・かなしろにゃんこ。さんが描く息子の就活エッセイや、大学教授が教えるSSTのコツがわかる本、脳の多様性についての入門書まで、今読みたい3冊をご紹介
ライター:発達ナビBOOKガイド
1月の新刊紹介コラムは、息子リュウ太くんの就職までを描いた、発達ナビの連載コラムで大人気、かなしろにゃんこ。さんの新刊や、脳の多様性から社会について考える「ニューロダイバーシティ」について解説した本など計3冊をご紹介!学校や家庭で実践できるソーシャルスキルトレーニングのコツを紹介した本も!今注目の書籍をぜひチェックしてみてください。
発達障害がある人の「働く」を描いたコミックエッセイーー『発達障害で問題児 でも働けるのはワケがある!』
発達障害で問題児 でも働けるのは理由がある!
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漫画家かなしろにゃんこ。さんの新刊『発達障害で問題児 でも働けるのはワケがある!』は、ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太さんが就職し、働き始めるまでを描いた作品です。
小さなころからのりものが好きだったリュウ太さん。中学校卒業後は、自動車整備士の国家資格取得を目指して専修学校で学びます。現在は社会人として働くリュウ太さんですが、振り返ってみると、アルバイトや家庭でのお手伝いなど、社会人になる以前から「働く」ことの土台を積み上げてきていたのです。それぞれの経験を通して学んだことが、社会人生活にも活きているようです。
全9話の体験談コミックに加え、各章末にはキャリアアドバイザー・石井京子さんの解説もついており、プロの視点からも働くことについて考えることができます。将来お子さんが「働く」ことを見据えて、どのような関わりをしていけるとよいか、ヒントが詰まった一冊です。
小さなころからのりものが好きだったリュウ太さん。中学校卒業後は、自動車整備士の国家資格取得を目指して専修学校で学びます。現在は社会人として働くリュウ太さんですが、振り返ってみると、アルバイトや家庭でのお手伝いなど、社会人になる以前から「働く」ことの土台を積み上げてきていたのです。それぞれの経験を通して学んだことが、社会人生活にも活きているようです。
全9話の体験談コミックに加え、各章末にはキャリアアドバイザー・石井京子さんの解説もついており、プロの視点からも働くことについて考えることができます。将来お子さんが「働く」ことを見据えて、どのような関わりをしていけるとよいか、ヒントが詰まった一冊です。
感じ方や考え方は違っていい!「脳の多様性」に注目した『ニューロダイバーシティの教科書』
ニューロダイバーシティの教科書: 多様性尊重社会へのキーワード
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ニューロダイバーシティの教科書
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「ニューロダイバーシティ」とは、neuro(脳・神経)とdiversity(多様性)をつないだ合成語で、「脳や神経、それに由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性と捉えて尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方を含む言葉です。
例えば本書の中では、自閉スペクトラム症の人の特性について、ニューロダイバーシティの視点から捉え直しています。また、生活の中で身近な「教育」「職場」「家庭」などにおいても、ニューロダイバーシティの視点で考えることで、変化をもたらしたり問題や悩みを解決したりすることができると解説されています。
その人の内側に存在する特性を正確に理解し、多様性に柔軟な環境づくりをしていくために必要な「ニューロダイバーシティ」の視点は、支援や教育に携わる人はもちろん、発達障害の当事者や家族も知っておきたいもの。本書を入門書として、手にとってみてはいかがでしょうか。
例えば本書の中では、自閉スペクトラム症の人の特性について、ニューロダイバーシティの視点から捉え直しています。また、生活の中で身近な「教育」「職場」「家庭」などにおいても、ニューロダイバーシティの視点で考えることで、変化をもたらしたり問題や悩みを解決したりすることができると解説されています。
その人の内側に存在する特性を正確に理解し、多様性に柔軟な環境づくりをしていくために必要な「ニューロダイバーシティ」の視点は、支援や教育に携わる人はもちろん、発達障害の当事者や家族も知っておきたいもの。本書を入門書として、手にとってみてはいかがでしょうか。
学校や家庭で実践できるーー「ソーシャルスキルトレーニングの考え方とコツ」
子どもの発達障害とソーシャルスキルトレーニングのコツがわかる本
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本書の著者は、星槎大学共生科学部の教授で特別支援教育・心理学を研究する西永堅さん。この本では、「発達障害の子どもの特徴」や「必要なスキル」などを紹介したうえで、学校や家庭などで実践できるソーシャルスキルトレーニングの考え方とコツをまとめています。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、「あいさつをする」など、対人関係などで必要なスキルを身につける練習を指し、発達障害がある子どもたちへの効果的な支援方法です。
本書はレイアウトも工夫されており、1項目見開き2ページで統一されています。
ポイントが理解しやすく、支援者や保護者の方の最初の1冊にぴったりの入門書となっています。ぜひ手に取ってみてください。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、「あいさつをする」など、対人関係などで必要なスキルを身につける練習を指し、発達障害がある子どもたちへの効果的な支援方法です。
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ポイントが理解しやすく、支援者や保護者の方の最初の1冊にぴったりの入門書となっています。ぜひ手に取ってみてください。
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ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?支援の対象、方法、気をつけたいポイントについて【専門家監修】
就労移行支援とは?就労継続支援との違い、対象者や利用期間、利用料などを解説