おもちゃにも人にも興味なしの息子。接し方が分からず自分を責める日々で見つけた「お手本」

ライター:かさはらあやこ
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現在3歳9ヶ月の息子。週2回1時間ほど療育(児童発達支援)に通っておりますが、それ以外の時間は ほぼ家の中で過ごしています。
今回は息子が療育に通い出してからの変化と家での過ごし方について書いてみました。

目も合わず、おもちゃに興味も示さなかった息子。「好きな遊びは?」に答えられず...

月齢に合ったおもちゃを渡すも興味を示さない息子。息子の好きな遊びや興味のあるものを聞かれても、母は答えられなかった。
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自閉症の息子。歩けるようになった1歳4ヶ月のころには第二子を妊娠していたため外出することが少なく、現在は幼児二人を連れて外出することが困難なため、療育に通う以外、3歳と9ヶ月の人生をほぼ家の中で過ごしてきました

赤ちゃんのころからひとりで黙々と遊び、〝一緒に遊ぼう!見て見て!〟のように求められることは一切なく、母子手帳や健診の問診票に書いてある〝どんな遊びが好きですか〟という質問に答えることができなかった私。

「好きな遊び…えーと…」とうろたえていると、

「好きなおもちゃとか。こんな遊びをしているとか。何かありませんか?」と聞かれ、

「ちょっとわかりません…すみません」と答える。

自分の子どもが好きな遊びも、どんなおもちゃに興味があるのかも全くわからず、答えることができないなんて…と情けなくて悲しい気持ちになり、記入を求められた先で泣いてしまったこともありました。

それもそのはず、当時はおもちゃなどを渡しても正しい使い方で遊ぶことも興味を示すこともなく、床の傷やねじの穴などを触ったり、回りそうなものを回したりするだけ…

目も合わず、何も求められない状態で、どうやって息子に接したらいいのかわからず…声をたくさんかけてみたり絵本を読んでみたりもしましたが、なんの手応えもなく、ただ遊んでいる息子を見ているだけ。

わたしは子どもが苦手な面倒見の悪い人間で接し方も下手だから、自分のせいで息子は何も話さず、暗い性格になっているのだと思っていました。

療育に通い、息子と向き合い始めて。遊び方にも変化が

療育に通い始めて、息子は少しずつ他者の存在を意識するようになった。かけ声とともにくすぐる遊びをすると、楽しそうに笑うようになった。
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1歳半で療育に通いはじめてから、先生が息子に接する様子をみたり質問したりしながら、少しずつ少しずつ向き合う努力をするようになりました。

段ボールで家をつくってあげるといいと言われればつくり、小さいものが好きなんだねと言われれば小さいものを与え、療育で使っているおもちゃでつくれそうなものがあれば100円ショップへ。

療育の先生に『何かをする前に必ず、なんでもいいから合図を出すといいよ』と教えてもらってからは(声をかけることで注目させることと、ひとに期待するというこころを育てるため必ず好きな遊びや楽しいこととセットで行うようにアドバイスされました。先生はシャボン玉を吹く前に必ず『せーの!』と言います)、

毎日必ず5分程度の時間、
『さん!にー!いち!』と言ってからくすぐるという遊びをするようにしました。

どんなにくすぐっても笑うことはなく無反応だった息子がだんだんと笑ってくれるようになり、いまでは『さん!』の時点でグッとお腹に力を入れ、手で防御して構えたり、堪えきれなくて笑ったり。

初めて発達の病院にかかったとき、医師に

「この子には人間なんて見えていない。私のこともオブジェとしか捉えていない。典型的な自閉症の中の自閉症です」

と言われた、ひとりで遊ぶことしかできなかった息子は、療育に通い出し、先生のおかげで他者の存在に気づき、目が合うようになり、大人と遊びながら同じ時間を過ごすことができるようになりました
成長した息子。母も息子の好きな遊びを答えられるように。
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何の反応もない息子にどう接したらいいのかわからず、自分を責めたり責められたり、辛かった時期もありましたが、療育の先生に出会い、向き合うことを諦めずに接することができ、息子はあのころからは想像できないほど成長し、いまでは好きな遊びを聞かれても戸惑うことなく、自信を持って答えられるようになりました。

遊びの幅も少しずつ広がって...最近の家での遊びは?

息子が楽しそうに遊んでいるときに話しかけると、途端に遊びをやめてしまう。
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・ひとり遊びの最中は静かに見守る
細かいおもちゃで手先を使う遊びが多い息子。並べることが大好きで常に何かを並べています。
ひとりであそんでいるときに、楽しそうだからといって話しかけたり一緒に遊ぼうとしたりすると、とたんにやめてしまうことがあります。息子の世界を壊さないようにと気を遣っていましたが、妹が産まれてからはそうもいかず…よく邪魔をされて怒っています。

・家の中で粗大運動にもチャレンジ
なかなか外で遊ばせることができない中、発語には体を動かす粗大運動も大切だと小耳に挟み、ブランコ付きのジャングルジムを購入。
最初は興味を示さず、乗れなかったブランコ。いまでは飛んでいきそうなくらい毎日激しく漕いでいます。

・最近になっての注意点も
基本的に細々しているおもちゃが多いのですが、赤ちゃんのころからおもちゃを口に入れたりすることがなかったので特に心配することなく自由に遊ばせていました。…が、最近、小さなプラスチック片の誤飲をしてしまう事件が発生。たまに口をモゴモゴさせていることがあるので油断は禁物です。

息子の世界はまだまだ謎が多く、学ばなければいけないことも盛りだくさん。
これからも向き合うことを諦めず、でもお互いに無理することはなく、毎日楽しく過ごしていけるといいなと思っています。
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