集団行動についていけない娘を助けたのは…?発達障害の娘に持たせた手づくりアイテム
ライター:SAKURA
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ASD(自閉スペクトラム症/広汎性発達障害)の娘は、現在小学5年生。
小さいころは言葉のコミュニケーションが苦手で、言葉でなかなか伝わらないときは、絵カードをよく活用していました。そんな娘は幼稚園生活で、先生からの言葉での指示を理解できないことがあり...
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
注意するときは、絵カードで。
ASD(自閉スペクトラム症/広汎性発達障害)の娘は、現在小学5年生。
小さいころは言葉のコミュニケーションが苦手で、言葉でなかなか伝わらないときは絵カードをよく活用していました。
3歳~4歳ぐらいのころは、買い物に行くとき、スーパーに入る前に…
小さいころは言葉のコミュニケーションが苦手で、言葉でなかなか伝わらないときは絵カードをよく活用していました。
3歳~4歳ぐらいのころは、買い物に行くとき、スーパーに入る前に…
『お菓子は、買いません』『ママから離れません』『走りません』
の絵カードを見せてから、中に入るようにしていました。
視覚優位な娘は、言葉で説明するより、絵で見せる方が理解も早く、しっかり守ることもできました。
そんな娘が、幼稚園に通っているときのお話です。
の絵カードを見せてから、中に入るようにしていました。
視覚優位な娘は、言葉で説明するより、絵で見せる方が理解も早く、しっかり守ることもできました。
そんな娘が、幼稚園に通っているときのお話です。
先生の指示に、反応できない。
幼稚園に娘のお迎えに行ったとき、先生から、
「おやつ、着替え、移動などの声かけ時に、一人、その場から動かず、みんなが移動した後に、先生が迎えに行ったり、お友達から手を引かれて行動したりしている…」
という話を聞きました。
「おやつ、着替え、移動などの声かけ時に、一人、その場から動かず、みんなが移動した後に、先生が迎えに行ったり、お友達から手を引かれて行動したりしている…」
という話を聞きました。
娘は、先生のいうことを無視していたわけではなく、先生が言ったことの意味がわからなかったのでしょう。
みんなが動いたら、一緒に動く…という周りの行動を見て考えることも苦手だったので、どうしていいかわからず、その場に残っていたのだと思います。
娘の特性がわかっている私には想定内だったのですが、園の中では、やはり一人先生の言うことを聞かない子として映ります。私はそのことで、娘が周りに輪を乱すと思われたり、孤立したりしてしまうことが心配でした。
みんなが動いたら、一緒に動く…という周りの行動を見て考えることも苦手だったので、どうしていいかわからず、その場に残っていたのだと思います。
娘の特性がわかっている私には想定内だったのですが、園の中では、やはり一人先生の言うことを聞かない子として映ります。私はそのことで、娘が周りに輪を乱すと思われたり、孤立したりしてしまうことが心配でした。
絵カードをつくり、持たせてみた。
私たちは、幼稚園に入園するときに、言葉でのコミュニケーションが苦手なこと、絵で描くとわかりやすいことは伝えていたのですが…
娘一人のために、『絵を描いて説明してください』というのは、なかなか言いづらい…。
そこで私は、先生から聞いた話から、園生活の1日の中で指示されるだろう言葉を絵にしたカードをつくり、娘のリュックの中に入れました。
そこで私は、先生から聞いた話から、園生活の1日の中で指示されるだろう言葉を絵にしたカードをつくり、娘のリュックの中に入れました。
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使われた様子はなし…
翌日、早速先生に、絵カードのことを説明しました。
しかし数日経っても、使ってみたという報告はない…。
しかし数日経っても、使ってみたという報告はない…。
出過ぎた真似だっただろうか…
使ったかどうか確認したり、何度もお願いしたりするのも気が引ける…
先生も忙しいから、わざわざ見せる時間がないよね…
と自分を納得させ、そのままリュックの中に入れ続けました。
使ったかどうか確認したり、何度もお願いしたりするのも気が引ける…
先生も忙しいから、わざわざ見せる時間がないよね…
と自分を納得させ、そのままリュックの中に入れ続けました。
いつの間にか、娘が…
しばらくすると、娘がリュックの中のカードに気がつきました。
当時、少しずつしゃべれるようになっていたこともあって、自分でカードを見ながら、一つひとつ確認するようになりました。
当時、少しずつしゃべれるようになっていたこともあって、自分でカードを見ながら、一つひとつ確認するようになりました。
それ以降、先生の指示に固まっているという幼稚園からの報告はなく、どうなったのかなと気になりつつ、そのままにしていました。
遅れてはいるけれど、先生からの指示に反応できるように!
それからしばらく経ったころ、幼稚園に早めに迎えに行き、帰りの会をいつもより長い時間みていると…
先生の指示にワンテンポ遅れるものの、なんとかついていこうとしている娘の姿を見ることができました。
園でカードを使用してもらった訳ではありませんでしたが、つくったカードを見てことばを確認していたことで、娘自身がその言葉に反応できるようになっていたようでした。
意図せぬところで、効果を発揮した絵カード。
私の場合、先生が使うことはありませんでしたが、言葉での指示を聞くのが苦手だという子は、絵カードを持参していくのもいいかも!
わが家のように、意外なところで効果を発揮するかもしれません。
園でカードを使用してもらった訳ではありませんでしたが、つくったカードを見てことばを確認していたことで、娘自身がその言葉に反応できるようになっていたようでした。
意図せぬところで、効果を発揮した絵カード。
私の場合、先生が使うことはありませんでしたが、言葉での指示を聞くのが苦手だという子は、絵カードを持参していくのもいいかも!
わが家のように、意外なところで効果を発揮するかもしれません。
専門家コメント(公認心理師 井上雅彦先生)
視覚優位の特性のあるお子さんの場合に絵カードによる指示はとても有効ですよね。SAKURAさんが作られた「指示カード」も、先生に使ってもらうという本来の役割は果たせなかったようですが、あーさん自身が指示理解を身に着けるのに活用した、というエピソードはとても面白いです。指示や動作が具体的に分かりやすくイラスト化され、抽象的な言葉での指示が具体的な動作とうまく結びつきわかりやすかったのではないかと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
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