【専門家解説】「見えない障害」発達障害に気づき、受容すること

発達障害は外見から分かりづらいため「見えない障害」と言われることがあります。困っていることが気づかれにくいとともに、周囲から「なまけている」「わがままだ」など誤解されてしまうことも多くあります。
ですが、専門機関に相談し早期にサポートをすることで、困りごとが軽減できる場合があります。検査や診断があった方が、本人の状態をより専門的に把握することができ、密で継続的な支援が受けられるのです。また、発達障害者支援法をはじめ、さまざまな法や制度が整備されており、診断や検査を受けることによって、支援の幅が広がります。
なんらかの違和感、困りごとに気づいたら、保護者だけで抱え込まず早期に保健センター、子育て支援センター、児童発達支援事業所といったところへ相談をしましょう。本人の障害について理解し、困難に合わせ適切な支援につながることが大切です。

監修 井上先生より

子どもの発達の遅れに気づいたとき、保護者はさまざまな人に相談をすると思います。そこで一人ひとりのコメントが違っていたり、思っていたことと違うことを言われたりすると困惑するでしょう。最初の支援機関に相談へ行くときも、勇気が必要だったと思います。一人で悩まず最初の一歩を踏み出す勇気をもつことが大事なことですね。
寺島さんがおっしゃるように、告知のタイミングはとても難しいものです。診断を受けることはショックかもしれませんが、タケルくんの受け止めがポジティブで、支援を受け入れる体制ができたことは、すごくほっとされたのではないでしょうか。タケルくんを受け入れる態勢が周囲にあったことが、タケルくんが前向きになれた大きな要因ではないかなと思います。
井上 雅彦先生(鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授)
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