クモを怖がる息子に振り回され…そんな日々を解決したのは息子おなじみの『あの』存在

2021/04/26 更新
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大好きな図鑑で覚えた知識を一方的に披露しがちなコウ。それによりコミュニケーションのトラブルが起きることもありますが、「○○は□□なんだよ」が会話のきっかけになることもあります。

そんな彼の図鑑知識は、理解の助けになったり安心の材料になったりして日常生活の役に立つこともあるようです。

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丸山さとこ
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「図鑑の知識」は身を助ける…こともある?

コウの”図鑑知識”は、日常生活を送る中でしばしば役立つこともあります。
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前回のコラムでも書いたように図鑑好きなコウは、一方的な知識の披露をしてしまいがちです。それがコミュニケーションのトラブルになることもあれば、会話のきっかけになることもあります。

そんな彼の”図鑑知識”は、日常生活を送る中でしばしば役立つこともあります。

「これはこうするといいんだよ」と何かを理解するために役立つこともあれば、「知っているもの」を増やすことで気持ちを落ち着けるために役立つこともあります。
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「よく分からない怖いもの」から「知っているもの」へ

視覚優位の成せる技!?小さくても「怖いもの」を見逃さないコウ

保育園年中のころ、クモのことが苦手だったコウは、植え込みに張られた小さな巣であっても大きく離れて迂回しようとするので、道路に飛び出さないよう注意が必要でした。
クモを迂回しようとして道路に飛び出しそうになるコウと、それを止める私。
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保育園までの道は公園や街路樹が多く、電灯や足元灯も多いことからあちこちにクモの巣がありました。

特に苦手ではない私からすれば「言われてみればいるなー」くらいの存在感だった彼らを、コウは素早く見つけては「クモいる」「通れない」とぐずり出します。
「いる!」「うんまぁ…いるね…小さいの」
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街路樹などの高い所に張られたクモの巣だけでなく、植え込みや垣根などの低く小さなすき間に張られたクモの巣ですら的確に発見していくので、その度に迂回したりなだめたりでなかなか目的地までたどり着けません。

『視覚優位の特性が活かされているから!?』と思うほどの発見率の高さに親子共々振り回されていました。

クモに振り回される日々に光明が!

そうして、たった数センチの存在に右往左往しながら登園と帰宅を繰り返していたある日のこと。

いつものようにクモの巣を発見したコウは、逃げたり固まったりすることなく、じーっとクモの巣を見つめていました。しばらく待っていると、コウは静かにクモの糸の性質について解説を始めました。
「クモの巣はたて糸とよこ糸で性質が違う」と解説を始めるコウ
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「クモの巣はたて糸とよこ糸で性質が違う。よこ糸はくっつくけどたて糸はくっつかない。クモはたて糸の上だけを歩くので、自分の巣にくっつくことなく動くことができる」

そう言い終えて再び歩き出したコウに「そうなんだねー。それはどこで知ったの?」と聞くと、彼は淡々と「図鑑に書いてあった」と言いました。

毎度おなじみのそのセリフを、そのときほどありがたいと感じたことはありませんでした!(笑)

「必要な時間や回数」は、早送りできないのかも…?

それから3ヶ月ほど、コウの「クモの糸はね…」は続きました。彼がクモの存在を受け入れるようになるまでに必要な時間だったのだろうと思います。
クモを見つけて嬉しそうにしているコウに「飛び出さなくなって良かった…!」とホッとする私
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今では毎日おしゃべりが止まらないコウからの情報量に「お腹いっぱいです」「それもう20回は聞いた」と言いたくなることもありますが、

「20回でも30回でも話したいから話すんだよね。その内『お母さん聞いてー』も無くなっていくんだろうな。クモの糸の話のように、必要な時間や回数があるんだろうな…」

と思うと、彼の延々と続く話にも『今は付き合ってもいいかな?』という気持ちになったりもするこのごろです。
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