中3のASD娘、ウェクスラー式知能検査と人格検査を受ける!精神障害者保険福祉手帳取得への道、診断編
ライター:寺島ヒロ
「でこぼこ兄妹の小さないもうと」だった娘ももう中学3年生。支援系の高等学校の中には療育手帳か精神障害者保険福祉手帳を所有していることが入学の条件になっているところがあるらしいということで、中学3年生にして手帳の取得を前提に、改めて精神病院で診断を受けることにしました。今回は前回に引き続き心理検査とその後の診断について紹介したいと思います。
心理検査は思ったより問題数が多かった!?
はじめての診察の後、日を改めて今度は「心理検査」を受けました。
心理検査とは知能水準や発達水準、パーソナリティを評価するための検査。筆記テストや、スタッフさんとの言葉のやり取り、数字の読み上げなどいくつもの項目を記録し、総合的に判断するそう。
今回いっちゃんは、ウェクスラー式知能検査(WISC-Ⅳ)と、人格テストを受けました。人格テストは、前回の診察の後にもらった自己チェックシートなどを参考に、専門スタッフとの面談で行われました。
内容は「内緒」なのですが…いっちゃんに感想を聞いたら、こんなことを言っていました。
「問題がいっぱいあって、『もう飽きたーっ』て何度も思ったけど頑張ったよ!」
「クイズみたいなのは、すぐ分かるのと考えてもわからないのがあった。絵の問題は全部できたと思う」
「数の問題はダメだった。自分でもびっくりするぐらい覚えてなかった!」
「問題がいっぱいあって、『もう飽きたーっ』て何度も思ったけど頑張ったよ!」
「クイズみたいなのは、すぐ分かるのと考えてもわからないのがあった。絵の問題は全部できたと思う」
「数の問題はダメだった。自分でもびっくりするぐらい覚えてなかった!」
う~ん、なんというか、予想通りです。いっちゃんは得意不得意がはっきりしている子どもだと普段から感じていたので、ちゃんとその辺の傾向をあぶりだしてくれるテストなんだなという印象を持ちました。
ちなみに、心理検査を受けた日のお会計は2,000円ほど。国民健康保険がきいて3割負担だったので、保険なしだと6,000円程度なのかな?と思います。また、心理検査の結果を紙面で後日もらったところ、文書作成料として3,600円かかりました。文書の作成料は医療機関によってかなり差があるようです。
心理検査で分かったこと
さて、2週間ほど経って心理検査の結果が出たというので再度来院しました。担当医師には「予想通りというか、かなり顕著に(ASDの)傾向が出ました。低いところでもそこそこの数字が出ているので、日常生活では困ることはあまりないかもしれません。当面は睡眠が1番の問題かと思われます」と、言われました。
また、性格傾向についても説明を受け…いっちゃんは「すっげー!当たってるうー!」と感心していました。占いじゃないんですけど(笑)
そして気になる診断は…?
診断については、「必要があるのであれば発達障害の診断はすぐ出せると思いますが、困りごとが睡眠だけと受け取られる書面になると不都合が出るかもしれない。少し様子を見てから出しましょうか」ということで、しばらく定期的に通いながら、本人の困りごとや心配ごとを細かく調べてからということになりました。
※なお、今回ご紹介したのはあくまでいっちゃんが受診したときの話で、必ずしもこの順番、内容になるとは限りません。
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