小3ADHD次男の衝動性にヒヤリ!「やっちゃダメ」の約束を破って、あわや交通事故…!?

2021/08/24 更新
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ADHDがある次男は、衝動性から「命の危険」に遭遇した経験が過去に何度かありました。現在は特性もかなり落ち着いてきたのですが、未だに「また同じようなことが起こるかも…」と思い、つい目を光らせてしまいます。

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スガカズ
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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 客員研究員
応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のための様々なプログラムを開発している。

周囲がヒヤヒヤしっぱなしだった小学校低学年時代

車や標識に上る次男
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わが家の次男はADHDがあり、衝動性が抑えきれずにヒヤヒヤする行動にはしることが頻繁にありました。
高いところによじ登ったり、危険な遊びをしたり…。
私は「自然豊かな地域のほうがのびのびと育つのだろうな」「一度大きな失敗をしないと自制心が育まれないかもしれないな」と何度も思いました。
広い庭と大きな木があれば…と思う母
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次男は、衝動性と探究心から、「やりたい!」と思ったことは親がいくら「危ないからダメ」「お母さんは次男の体が心配だよ」と言ってもなかなか聞く耳を持ちませんでした。

小3になって転機が…。きっかけは、親の言うことを無視したために起こった大失敗

小3のある日、事件が起きて…
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小3はギャングエイジと呼ばれる時期ということもあり、学校では授業を受けたがらなくなったり、家庭ではきょうだいゲンカも多く、次男の情緒は不安定なことが多かったです。
また、小学校に隣接している学童も「つまらない…」と言って、行きたがらなくなりました。
次年度には小6の長男も中学校にあがるため、一緒に留守番する機会がかなり減ります。次男一人にして親が働きに行くことは危険だと思い、放課後等デイサービスの利用に向けて動き出した矢先に事件は起こりました。
隣に住むママから電話がかかってきて…
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その日、私はリモートワークではなく会社に出社していました。
すると昼3時ごろ隣に住むママから着信がありました。
どうやら次男がケガをして家の前で大泣きで座り込んでいたようです。

私はケガの状態と経緯を聞き、急いで帰宅しました。
私が帰るまでの間に隣に住むママは次男のケガの応急処置をしてくれていました。

帰宅してすぐ病院へ行き、診察をしてもらいました。幸い2週間ほどで塞がる傷だったのですが、傷口は目をそむけたくなるほど…。
私は本人や周囲の人から、ケガをした経緯をさらに詳しく聞き、「まさかこんな目に合うとは思わなかっただろうな…かわいそうに」「とはいえ、一歩間違えば重大事故になっていた…」と、複雑な気もちになりました。

やってはいけないとあれほど言っていたのに…

キャスターボードで転倒!
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数年前から子どもや大人の間で人気の、前後2箇所にキャスターを一つずつ備えた、二輪構成のスケートボード「キャスターボード」という乗り物があります。
キャスターボードはわが家にもあり、パパの所有物で、借りたいときに子どもたちが「貸してほしい」と頼むルールです。

キャスターボードは遊びながら楽しくバランス感覚を養え、安全な場所で使えば子どもの外遊びにもぴったりです。
ですが、次男はまだうまく乗りこなせないこと、わが家の周辺は坂道が多いこと、キャスターボードはパパの所有物であることから、「お父さんが大事にしているものだし、危ないから勝手に使ってはいけないよ」と口酸っぱく伝えていました。

ケガをした日、友達と遊ぶ約束をした次男はパパのキャスターボードをどうしても使いたくなり、内緒で使うことにしたようです。
しかも遊んだ場所は、坂道…。下った先には交通量の比較的多い道路です。
案の定、操縦ができなくなり、歩道の段差で転倒。道路の端まで飛ばされてしまったようでした。

さらには本人にとって追い打ちが…。
ケガをして取り乱してしまった次男は、内緒で借りたキャスターボードを現場に置いたまま自宅に帰ってしまいました。
放置されたキャスターボードは誰かに持ち去られたようです。

私はこの時点で、次男が後悔している様子が見られたし、命あっての物種なので、どうしても叱る気にはなれませんでした。
しかし、お父さんは次男に対して激怒しました。
恐い思いをして落ち込む次男
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当時は「反省しているのだから、そこまで強く叱らなくても…」と次男の精神面を心配しましたが、のちに当事者同士だからこそ叱ったほうがよかったのだろうと理解しました。
いつもは強く叱られると反抗しがちな次男でしたが、このときばかりは落ち込んでいました。
一週間ほどして、キャスターボードは近所で乗り捨てられているところを次男の友達が見つけて知らせてくれました。

本人にとって恐い経験になってしまいましたが、それ以降、人がダメだと言っているものを勝手に使ったり、危険な遊びをすることはかなり減りました。
あれから2年経ちましたが、本人も当時の傷痕を見ては、「あれは本当に恐かった。もう同じことは絶対にしない」と、振り返っています。

執筆/スガカズ
(監修:井上先生より)
これをすれば完璧!というような子どもに絶対失敗させない支援はありません。
小さな失敗から学んでいくことは自然なことなのですが、スガカズさんの体験のように、一歩間違えば大事故になると言う学びは避けたいものです。
失敗してしまったときの対応のコツは本人が深く反省していればそれに対してさらに追い打ちをかけるようなことはぜず、反省に共感しながらもどうすればよかったかを一緒に考えていくことです。
とは言え親も感情的になってしまうので、スガカズさんのようにお母さんとお父さんでうまく役割分担することも大事だと思います。
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