4歳のASD長男連れで帰省!不安な長距離移動、義実家滞在。偏食対策や移動対策で荷物がいっぱい、親は大忙しだったけれど…

ライター:ゆきみ
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あまり体を動かしたがらない子だった自閉スペクトラム症の長男けんとが4歳になったころ、衝動の影響なのか、とにかく動きまわるようになりました。そのとき弟のゆうきは2歳。
2人それぞれが思うがままの行動をしていた時期にあった、長期休暇のお話をさせていただきます。

監修者初川久美子のアイコン
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

パニック、周りへの配慮で移動手段に悩む

帰省方法について、新幹線や飛行機は難しいと考え、車を選ぶ
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長男けんとが自閉スペクトラム症と診断を受けて半年以上が経ったころ、長期休暇があったので夫の実家へ帰省することに(コロナ流行前)。

とても離れている夫の実家への移動手段は、飛行機、新幹線、車の3つ。子どもたちは飛行機に乗ったことがなかったのですが、けんとが大きな音が苦手でパニックをおこしてしまう可能性が高いのでやめました。新幹線は、電車が大好きすぎて興奮して車内を走りまわってしまいそうですし、大声などで周囲にご迷惑をおかけしてしまうのでやめました。

残る手段は車のみ。移動時間はとてもかかりますが、家族だけの空間なので安心!旅行がてら、数ヶ所の宿泊をはさんで行くことに決定。
偏食対策や移動中楽しく過ごせるようにと、さまざまな物を準備
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通常の旅行荷物に加え、偏食対策にと普段飲んだり食べたりしているもの、実家や移動中でも子どもたちが楽しく過ごせるようにハマってるおもちゃ、DVD、絵本を大量に準備し、さらには階段用にベビーゲートまで!車は荷物でいっぱいになりました。

いざ、出発!普段から車移動に慣れていることもあり、大好きなDVDを観て過ごしたので泣くこともなく、旅行も楽しみながら帰省することができました。

お義母さんの愛情がつまった一言

自閉スペクトラム症の診断を受けたことを伝えてあったが、いつも通り迎えてくれた義母
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けんとが自閉スペクトラム症の診断後、初めての帰省。あらかじめ夫が診断についてメールでお義母さんに伝えてくれていましたが、特に返信がなかったとのことで心配していました。

しかし、到着すると以前とまったく変わらずに大喜びで子どもたちを迎え入れてくださったお義母さん。そして私に「大丈夫よ」と声をかけてくださいました。短い言葉の中に、とても強く深い愛情を感じました。

夫の実家では目に入るものすべてが新鮮なようで、衝動がとても強いけんとは気になるものを発見しながら家の中を走り回りました。とてもマイペースで天然なお義母さん。普段、大人だけの生活をされているので、手の届く位置にハサミ、カッター、花瓶、ダンベルや割れ物があり、しかもこの帰省時、たまたまエアコンが壊れていたそうで、大きなストーブが出ていました。「危ない、熱い」が理解できていなかった2人だったので、親が1人ずつに必ずついて、朝から夜まで家の中を追いかけまわしていたらヘトヘトに。結局、持っていったオモチャではほとんど遊びませんでした。
ストーブが出ていたのでヤカンを移動
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ストーブの方に行かないよう注意する母
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視覚過敏?水族館でエンドリピート階段遊び

家の中を追いかけまわしたら疲れ果ててしまい、2日目は外出することにしました。

けんとの好きなローラー滑り台がある公園をネットで見つけ行ってみると、想像よりも広い公園でした。高台にそびえたつローラー滑り台は、たどり着くまでに大人は息を切らしてしまうほど。目を離すと順番抜かしをしてしまうので、ずっと一緒について楽しく遊びました。
公園でも一緒について回る。周りの子を見て、「離れて大丈夫ってすごい」と感じる
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午後は、ゆうきの大好きな水族館へ。けんとは療育手帳を持っているので、本人、介護者が半額になる割引サービスを利用させていただきました。

目を輝かせながら、あっちの魚、こっちの魚へと水槽をみてまわる、ゆうきは本当に楽しそう。けんとは、視覚過敏の影響で薄暗いのが怖いのか、入場してすぐのエントランスから先へは入ろうとしませんでした。エントランスにある階段の上り下りにハマり、長時間、階段で過ごし親の足はパンパン。公園に続き階段エンドリピートとなったのです。

そして、けんとのご要望にお答えして館内のカフェへ。綿菓子を食べてとてもおいしかったようで大満足な子どもたちでした。
海ゾーンには入れず、カフェで綿菓子を食べて楽しむことに
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