年月が経った今だから思うこと

年月が経った今だから思うこと
Upload By スガカズ
私は当時、長男の周りの人(主に大人)に対して、子どものことを理解してほしいという気持ちの方が大きかったのだろうと思います。
当時の私に足りなかったこと…それは「相手の気持ちが変化していくこと」や、「変化することでどういった結果に至るか」を予め予想できていなかったのだと思います。そのため、塾長から言われた厳しい言葉に感情が追いつかなかったのでしょう。

塾長から厳しい言葉を言われた当初は、しばらく落ち込みました。ですが、長男は私のように落ち込んでいる様子は見受けられませんでした。そんな長男に励まされたこともあり、気持ちも復活!今では「塾長にハッキリ言ってもらえて良かった」と思っています。

「迷惑に感じた相手の気持ち」をハッキリと知ることができたので、「障害のある子どもの母」という視点だけでなく、視野が広がりフラットに物事を考えられるようになりました。また、子どもの進路、環境整備についてより深く考え、行動するきっかけになりました。

執筆/スガカズ
(監修:三木先生より)
塾の先生が仰ることは至極当然なのですが、でも子どもに関わる立場として、お子さんや保護者の前で口にすべきではない発言ですね。企業の論理はもちろん十二分に理解できますし、私も子どもと関わる大人に対して無理は言わない方ですが、それでもこのコメントは企業内に留めておいていただきたかったです。スガカズさんだから良い経験として昇華できただけで、場合によっては「もう頼るのはやめよう」と絶望してしまう親御さんが出てしまうかもしれない事例でした。

実際問題として「支援する大人たち」「支援職ではないけどこういった子どもに関わる大人たち」の側にもそれぞれの苦悩があることは間違いありません。そこでの解決策として、スガカズさんがおっしゃるように「もっと手前の段階でコミュニケーションを取る」ことはできたかもしれません。隙間を埋めるコミュニケーションのあり方について、支援者も保護者も共に考えていく必要があるのではないかという、とても良い問題提起をいただいたように思います。

医師・カウンセラーとしての助言・コメントの範疇をこえた、非常に個人的な感情も織り交ぜたものとなってしまうかもしれませんが、重要な示唆、問題提起となるコラムだと感じ、コメントをさせていただきました。
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