誰でも参加できる啓発活動、ダウン症啓発ポスターとチャリティーTシャツ
JDSでは、啓発活動のひとつとして、2013年から毎年啓発ポスターを発行しています。趣味や仕事、さまざまなことに取り組むダウン症のある人たち、赤ちゃんから大人までいきいきとした表情を捉えた写真が中心のポスターです。
2018年のポスターに登場したのは、熊本県天草市の40~50歳(当時)の方々の元気な姿でした。
医学の進歩とともに、ダウン症のある人の平均寿命は60歳台ともいわれるようになりました。ダウン症独自の成人期の課題はさまざまなことがありますが、元気に暮らす壮年、高齢、さらには後期高齢者の方もいます。
2021年と2022年のポスターは、各地から送られた写真をつないで作成しています。2022年はスポーツを楽しむ姿が集まりました。陸上、スキー、サッカー、鉄棒、野球、自転車、水泳、ジャンルもさまざまです。スポーツを楽しむ人たちもたくさんいることが伝わってきます。
今年のポスターテーマは、「結んで つつんで 動き出そう。」。つながりを大事にしながら活動し始める感じをあらわしています。「インクルージョンとは?」と同じく、思いを大切にしながら外に向かって自分から働きかけるイメージがわいてきます。このポスターを学校や会社、地域の掲示板などに貼ることで、ダウン症について知ってもらう啓発活動につながっています。
今年のポスターテーマは、「結んで つつんで 動き出そう。」。つながりを大事にしながら活動し始める感じをあらわしています。「インクルージョンとは?」と同じく、思いを大切にしながら外に向かって自分から働きかけるイメージがわいてきます。このポスターを学校や会社、地域の掲示板などに貼ることで、ダウン症について知ってもらう啓発活動につながっています。
※ポスターは送料無料での配布、またはサイトからダウンロードも可能。送付を希望する場合はJDS事務局に申し込みを。
もう一つ、ダウン症協会が毎年取り組んでいるのが、オリジナルTシャツをつくるブランドJamminとのコラボレーションでのチャリティーTシャツ。テーマに沿って、それぞれ2つ描かれたアイテムが23組並び、そのうち21番目だけ3つあるという「1つだけ3つある」シリーズです。2016年から、葉っぱ(1組だけ3枚)、自転車(1台だけ三輪車)、窓のあるおうち(1軒だけ開口部が3つ)、時計(1つだけ秒針もある)、音楽記号(1つだけ三連音符)、乾杯(1組だけ3つのグラス)、そして2022年は「靴」。
コンセプトは、2022年の「世界ダウン症の日ポスター」のテーマに合わせ、スケート靴やシュノーケリングの足ひれ、スパイク…いろんなスポーツシューズだけでなく、みんなが街中に出て行く時に必ず履く「靴」を描いています。どこに行くのかな?誰に会いに行くのかな? …街の中に溶け込み、楽しく暮らす様子が伝わってくるようです。一つだけ3つ描いたのは、「メダル」。ダウン症のある人たちの暮らしを周囲の人たちが温かく見守る様子、挑戦や社会参加に「ありがとう」を表す象徴として描きました。(Jammin「3月21日は「世界ダウン症の日」!今年のテーマは「インクルージョンって何?」〜公益財団法人日本ダウン症協会」より)
2022年ダウン症啓発チャリティーTシャツは2022年2月28日(月)〜3月6日(日)の間、販売されます。ほかに、トートバッグなどもあります。購入額の一部(700円~)はJDSに寄付され、キックオフイベント開催日、啓発ポスターの印刷費・発送費の一部に充てられます。
世界ダウン症の日キックオフイベント2022をはじめ、各地でのイベントに参加してみませんか?
JDSは3月21日を含む3月をダウン症啓発月間としています。2~4月にはダウン症に関連したイベントが、各地で開催されます。これに先立って、2月26日には「世界ダウン症の日キックオフイベント2022」が開催されました。
司会進行には、フリーアナウンサーの笠井信輔さん、“ダウン症のイケメン”タレントとして活躍するあべけん太さん、フジテレビ・上中勇樹アナウンサー。さらに今年は、ダウン症のある詩人・村上有香さんが新たに加わりました。
司会進行には、フリーアナウンサーの笠井信輔さん、“ダウン症のイケメン”タレントとして活躍するあべけん太さん、フジテレビ・上中勇樹アナウンサー。さらに今年は、ダウン症のある詩人・村上有香さんが新たに加わりました。
村上さんは、力強くユニークな詩を書き、同じくダウン症のあるアーティストの伊藤美憂さんとともに詩集「弱いはつよい」を出版しています。
弱いはつよい
風鳴舎
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オープニングアクトにはダウン症のあるマジシャン・ジャニー/本名・高井萌生(たかいほうせい)さんが、手品ショーを披露。「本人発表」では、30代の金澤悠太郎さんがアパレルブランドでの勤務の様子やボッチャを楽しむ様子などを動画を交えてプレゼンテーションしました。
実は台本にはなかったセリフも登場し、エンターテイナーとしての可能性を感じさせる場面がたくさんありました。司会もパフォーマンスも含めて、このイベント自体がダウン症のある当事者の発信の場にもなっているのです。
実は台本にはなかったセリフも登場し、エンターテイナーとしての可能性を感じさせる場面がたくさんありました。司会もパフォーマンスも含めて、このイベント自体がダウン症のある当事者の発信の場にもなっているのです。
ダウン症啓発月間の3月を中心に、各地でイベントが開催されます。ダウン症のある人たちによるパフォーマンス発表や、写真展や作品展を開催するところも多くあります。また、ダウン症のある人と一緒に歩く、アメリカ発のウォークイベント「Buddy Walk(バディウォーク)」は東京3月19日を筆頭に通年で、全国各地で開催される予定です。ここ数年は、オンラインやハイブリッドでの開催も増えています。
知ることは、インクルージョンの第一歩になるはずです。「啓発イベント」というと堅苦しく考えがちですが、一緒に楽しむことができるイベントがたくさんあります。
世界ダウン症の日を機会に、ダウン症について考えたり、触れ合う機会を持ってみませんか。たくさんの人にダウン症について知ってもらうことは、すべての人にとって暮らしやすい社会への一歩となるはずです。
世界ダウン症の日を機会に、ダウン症について考えたり、触れ合う機会を持ってみませんか。たくさんの人にダウン症について知ってもらうことは、すべての人にとって暮らしやすい社会への一歩となるはずです。
※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから日本ダウン症協会(JDS)のホームページに遷移します
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