おばあちゃんの買ってきた服は嫌!

いっちゃんが7~8歳ぐらいだったころ、母がこんなことを言いました。
 
母「いっちゃんは本当にアンタに似てるねえ…」
私「日がな一日絵を描いてるところとか?」
母「それもあるけど、見た目が似てる」
私「顔は似てないでしょ」
母「服が似てる」
 
母が言うには、いっちゃんが母の家に泊まりに行ったとき、私が持たせた服が足りなくなることがあるのだそうです。それで、予備で買っておいた服を着せるんだけど、大体すぐ脱いでしまうのだと。
おばあちゃんの用意してくれた服を「チクチクする」と着たがらない娘
Upload By 寺島ヒロ
おそらく、いっちゃんには感覚過敏があるので、母が感じ取れないレベルの生地のケバ立ちが気になって、着られない服があったのでしょう。

私も似たようなことをしていた!

さらに母は「アンタも私が買ってやった服が気に入らないと、よくチクチクするってケチつけて着なかったよね」と言います。全く覚えていないのですが、幼いころの私も母が買ってくれた服を「チクチクする」と着なかったことが頻繁にあったようです。

シュミが渋すぎる娘たち

母「自分で選べばと思って、一緒に服を買いに行っても、地味な色のくたクタクタした服ばっかり選ぶのも一緒。なんていうか子どもらしくないのよ!」
子どもがみな鮮やかな色の服が好きというのは、母の思い込みだと思いますが、たしかにそれも私と娘ではそっくりです。私たちは、明度と彩度の高い色の服が大の苦手。眩しいという感じと似ているのですが、例えばテラテラした素材のピンクのスカートなどが、視界に入ると目が「ケチャケチャ」して不快に感じてしまうのです。
 
外に出るときは白いシャツとかも着るけど、基本家ではグレーのグラデーション。イラストにするときは、人物の区別がつかないので色を載せているんですけどね。
次ページ「「ちゃんとした服」を着て!と言われても…」

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