「ずっと一人ぼっち?」保育園の砂場で一人遊びする発達グレー息子の姿に不安を感じていたけれど…
ライター:keiko
しのくんは発達障害グレーゾーンの男の子。
2歳まで発語がなく、集団行動が苦手なこともあって、2歳から療育に通っています。
今回は会話があまりできなかった3歳9ヶ月ころ、しのくんにお友達がいるのかいないのか?ずっと一人ぼっちだったらどうしよう?と悩んでいたころのお話をしたいと思います。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
しのくんは一人ぼっち!?
しのくんは発達障害グレーゾーンの男の子。2歳まで発語がなく、集団行動が苦手なこともあって、2歳から療育に通っています。
ちょうど3歳になったばかりのころ、こっそり保育園での様子を見る機会がありました。そのときのしのくんは、一人ぼっちで砂場で遊んでいたのです。
ちょうど3歳になったばかりのころ、こっそり保育園での様子を見る機会がありました。そのときのしのくんは、一人ぼっちで砂場で遊んでいたのです。
先生からは「しのくんは一人遊びが好きで、いつも砂場で遊んでいる」と教えてもらいました。お友達と遊ぶのが楽しくなってくる年頃なので、いつも一人で遊ぶしのくんのことを先生も心配していました。
その話を聞いたあと、私は同じクラスの子たちがお友達同士で遊んでいるところを見て「どうしてしのくんだけ一人で遊んでいるんだろう」と、とても悲しくなりました。
あれから9ヶ月…
しのくんはまだ一人ぼっちで砂場で遊んでいるんだろうか?
その話を聞いたあと、私は同じクラスの子たちがお友達同士で遊んでいるところを見て「どうしてしのくんだけ一人で遊んでいるんだろう」と、とても悲しくなりました。
あれから9ヶ月…
しのくんはまだ一人ぼっちで砂場で遊んでいるんだろうか?
お友達はいるの?いないの?
このころしのくんは、以前より発語が出てきたものの会話はあまりできませんでした。保育園での出来事をしのくんから聞くことはできなかったので、保育園の先生から聞くしか手段がありません。お友達の名前もしのくんから聞いたことはありませんでした。
私は、“しのくんにはお友達がいるのか、いないのか…!?”ということがとても気になっていました。ですが、先生に聞くのもなんだか怖いと思ってしまって、なかなか聞けずにモヤモヤしていました。
そんなある日…
私は、“しのくんにはお友達がいるのか、いないのか…!?”ということがとても気になっていました。ですが、先生に聞くのもなんだか怖いと思ってしまって、なかなか聞けずにモヤモヤしていました。
そんなある日…
保育園にお迎えに行くと、「しのくーん」と、同じクラスの女の子が声をかけてくれました。
その子が「しのくん大好きー」「バイバーイ」と言い、しのくんも「バイバーイ」と言ってました。
その様子から、私は二人の仲良しな感じが伝わってきてとてもとてもうれしかったです!しのくんは一人ぼっちなのかな?とずっと悩んでいましたが、この出来事で悩みは吹っ飛びました!
その様子から、私は二人の仲良しな感じが伝わってきてとてもとてもうれしかったです!しのくんは一人ぼっちなのかな?とずっと悩んでいましたが、この出来事で悩みは吹っ飛びました!
現在
しのくんは4歳になった現在も、保育園の様子や今日の出来事を話すのは難しいですが、「〇〇くん好き?」「〇〇ちゃん好き?」と聞くと「好きー!」と返事が返ってきます。
それだけで私はうれしくなり、しのくん成長してるなー!と思います。これからもそんなしのくんを見守っていきたいです。
執筆/keiko
それだけで私はうれしくなり、しのくん成長してるなー!と思います。これからもそんなしのくんを見守っていきたいです。
執筆/keiko
(監修:初川先生より)
わが子が一人遊びをしている姿を見ると、心配になったり、切なくなったりする方もいらっしゃいますね。そういう姿を見ると、「遊びたいと思っているのに、仲間外れにされているのではないか」などさまざまな憶測が頭の中を駆け巡ることもあるでしょう。ですが、それはあくまでも、見ている保護者の方の「見方・視点」です。
遊びには、発達的に見れば、ひとり遊び → 遊びを見ている行動 → 平行遊び(横で似たような遊びをする)→ 一緒に遊ぶ(まだそれぞれで遊ぶ)→ 一緒に同じルールで遊ぶ という育ちがあります。その個人差は大きいですし、また、一人遊びが好きな子、特定の遊びが好きな子など個性もあります。一人で遊んでいるからといって、「かわいそう」とは限らないものなのです。
また、保育園では生活を共にする中で、クラスの子に興味を持ったり(持たれたり)、自然と関わりあいが生まれたりしますね。「同じクラス」というだけで仲間意識を持つ子もいますし、そうした働きかけが先生方からもされている場合もあります。そうして日々刻々と変化があり、子どもたちが相互作用の中で成長する中で、関係性も変化してゆくものです。
同じクラスのお子さんからの言葉、うれしいですね。直球で素直な言葉、ポジティブな言葉の持つ力を大人としても改めて認識する思いがします。
わが子が一人遊びをしている姿を見ると、心配になったり、切なくなったりする方もいらっしゃいますね。そういう姿を見ると、「遊びたいと思っているのに、仲間外れにされているのではないか」などさまざまな憶測が頭の中を駆け巡ることもあるでしょう。ですが、それはあくまでも、見ている保護者の方の「見方・視点」です。
遊びには、発達的に見れば、ひとり遊び → 遊びを見ている行動 → 平行遊び(横で似たような遊びをする)→ 一緒に遊ぶ(まだそれぞれで遊ぶ)→ 一緒に同じルールで遊ぶ という育ちがあります。その個人差は大きいですし、また、一人遊びが好きな子、特定の遊びが好きな子など個性もあります。一人で遊んでいるからといって、「かわいそう」とは限らないものなのです。
また、保育園では生活を共にする中で、クラスの子に興味を持ったり(持たれたり)、自然と関わりあいが生まれたりしますね。「同じクラス」というだけで仲間意識を持つ子もいますし、そうした働きかけが先生方からもされている場合もあります。そうして日々刻々と変化があり、子どもたちが相互作用の中で成長する中で、関係性も変化してゆくものです。
同じクラスのお子さんからの言葉、うれしいですね。直球で素直な言葉、ポジティブな言葉の持つ力を大人としても改めて認識する思いがします。
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