朝は腹痛、夜は不眠…ADHD息子、夏休み明けの登校渋り。まさか母の寝坊で事態が好転するなんて…!?
ライター:かなしろにゃんこ。
ADHDと広汎性発達障害(ASD)があるリュウ太は学校の人間関係に疲れるとイライラ。そしてひどいときには腹痛を起こしていました。
朝になると「学校に行きたくない」夜も「学校に行きたくない」とぼやくようになって…。
しかしある日、母が大寝坊したことで行き渋りしていた息子の気持ちに変化が出てきました。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
小学生の息子は、夏休み明けは毎年行き渋り
わが家のADHDと広汎性発達障害(ASD)のある息子リュウ太は、小4〜小6のころ、夕方から夜にかけて「学校行きたくない…」と言うことがありました。2学期がスタートすると調子が悪くなるんです!
夏休みは暇すぎて7月下旬には「早く学校行きたーい」と言っているのですが、いざ夏休みが終わり学校がはじまると夏の疲れや、生活サイクルをなかなか戻せないせいか朝から気分が憂うつそうでした。
9月は暑いし授業だるいし嫌だよね…って気持ちは分かるんですが、「行きたくない」「お腹痛い」と毎日朝から言われると私も悩んでしまいます。
夏休みは暇すぎて7月下旬には「早く学校行きたーい」と言っているのですが、いざ夏休みが終わり学校がはじまると夏の疲れや、生活サイクルをなかなか戻せないせいか朝から気分が憂うつそうでした。
9月は暑いし授業だるいし嫌だよね…って気持ちは分かるんですが、「行きたくない」「お腹痛い」と毎日朝から言われると私も悩んでしまいます。
小3のころから朝は腹痛、夜は不眠に…
リュウ太は、小学校の3年のころから クラスメイトからいやがらせをされるなど、精神的な悩みがあると腹痛を起こしていました(それがきっかけで児童精神科のクリニックを受診し、発達検査をすることになりました)。
2学期がはじまり、学校からは特に報告がなかったのですが、朝の腹痛や行き渋りは、特性によるトラブルなどによって精神的に悩んでいるのかも…と思いました。
過去にも調子がイマイチのまま登校するとイライラしてしまったり、人間関係のトラブルが勃発することがあったので、多分夏休み明けのこのときも、口に出さないだけで何かしら苦しんでいたかもしれません。
2学期がはじまり、学校からは特に報告がなかったのですが、朝の腹痛や行き渋りは、特性によるトラブルなどによって精神的に悩んでいるのかも…と思いました。
過去にも調子がイマイチのまま登校するとイライラしてしまったり、人間関係のトラブルが勃発することがあったので、多分夏休み明けのこのときも、口に出さないだけで何かしら苦しんでいたかもしれません。
毎日学校から帰るとリュウ太は学校のグチを言い、精神的に苦しそうでした。少しでも穏やかな時間をつくったほうがよいと思い、行くのを嫌がっていた算数の塾をやめて夕方はゆっくり過ごせるようにしました。
それでも夜になるとなかなか眠れないことがあり、好きなDVDをボーっと眺めながら眠るようになりました。
楽しんで観ているという感じではなくボンヤリと力なく見ているので心配になりました。
それでも夜になるとなかなか眠れないことがあり、好きなDVDをボーっと眺めながら眠るようになりました。
楽しんで観ているという感じではなくボンヤリと力なく見ているので心配になりました。
ある日、寝坊して小学校に大遅刻!
そんな、あるとき私もリュウ太も大寝坊してしまい、気がついたら2時間目の授業が始まる時間!「大変!急いで学校に送り出さなきゃ」と慌てていたら担任の先生から電話がありました。
寝坊したことを報告すると先生は「慌てなくていいですよ、最近リュウ太くん調子悪そうだったので、体調がイマイチなときはゆっくり来てください」と言ってくださいました。なんだかホッとしたのを今でも覚えています。
私が電話を切ると横でリュウ太は「遅刻だね、3時間目からでいいかな」と行く気をみせていました。
寝坊したことを報告すると先生は「慌てなくていいですよ、最近リュウ太くん調子悪そうだったので、体調がイマイチなときはゆっくり来てください」と言ってくださいました。なんだかホッとしたのを今でも覚えています。
私が電話を切ると横でリュウ太は「遅刻だね、3時間目からでいいかな」と行く気をみせていました。